エ・ビ・ス Eco Business Study

環境ビジネスの研究をしています。
エコロジー・ビジネス・スタディ

砂漠化を止める方法

2007年03月10日 08時41分06秒 | エ・ビ・スと砂漠
砂漠のある地域に暮らしている人々にとって、
砂漠との戦いは日々の戦い。
どうにもならないことを
どうにかするのが人間の知恵。
とはいえ、気が遠くなるような努力と
長い時間がかかることです。

砂漠に足りないのは「水」です。
チリのアタカマ砂漠では40年間雨が降っていません。
砂漠といってもいろいろなタイプがあるのですが、
少しでも湿気を保つことが最も重要。
乾いた地面を段々畑のように階段状にします。
こうすると土地の湿気や侵食を保つことができます。
石を並べて補強したり、地下深くに根を張る植物を植えて補強しています。
日本の段々畑は平野が少なかったからですが、
砂漠は水を溜めて置くために段々畑にするわけです。

灌漑による塩害も深刻な問題。
雨が降らないので水を撒く。
撒けば撒くほど塩分濃度が高くなるわけです。
そこで、水を撒く時に配管を通して根に直接少しずつ撒きます。
これも日本のビニールハウスでやっている方法。
パキスタンではピスタチオとか大麦などの
塩に強い植物を育てたりしています。
イランではナツメヤシの森を作っています。

砂の移動を止めなければ、植物を植えることができません。
ワラを敷いたり、潅木を植えたり、砂に石油を撒いたり。
中国ではこの砂漠の移動を「イエロードラゴン」と呼んでいて、
対抗策として「緑の万里の長城」を築いています。
北京から内モンゴルまでの4,500キロを
帯状に植樹して森林にしていく計画です。
万里の長城みたいに宇宙から見える緑の帯になるかも。

最後は、土地の復活。
過剰栽培をおこなうと土地が痩せてしまいます。
乾季の間に等間隔に地面に穴を掘ります。
穴の中に次第に有機物が堆積します。
雨が降ったら穴に種を撒く訳です。

これらは農業技術の問題。
厳しい環境でも、その土地にあった技術を導入することは出来るはず。

上記の内容はTUNZA Vol.3を参考にさせていただきました。


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by エ・ビ・ス


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