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タミヤのループウイング風力発電機工作キット

2008年07月02日 14時15分42秒 | 風のエネルギーがいる
風力発電機と言えばたいていの人はまっすぐな羽根のものを物を
思い浮かべるだろう。

しかし、最近ループウイング株式会社の最新のテクノロジーで作り出された
ユニークな形状の羽根を持つ風力発電機が注目されている。

騒音面でいえば、従来型の羽根の風車では、運転時に
羽根の先端に渦が発生し、その渦が発生すると騒音レベルは一気に
30dBも上昇するのだがこのループウイング型風車の羽根は
先端のないループ形状で、こうすることで羽根の先端渦を
解消(チップボルテックスフリー)し騒音源を根絶するため騒音や
振動もなく静かな運転が可能となった。
この技術は風力発電機としては世界初の技術だ。

又、搭載される発電機は専用に開発されたノンコギング型直流発電機で、
これまでの風車に比べて2倍のトルクを発生させることができる為、
羽根を起動させるためのエネルギー(電気)が必要なく、
風速2m/s前後の自然風から始動し発電を開始するため、
これまで多くの風車が起動の度に消費していたパワーアシストによる
電力消費が不要となった。
加えて、風車の故障の原因にもなる風速計が不要なのも大きな特徴だ。

耐久性についても従来の風車の多くに使われてきた防じんシールタイプの軸受は、
厳しい自然環境下では2~3年の寿命であったが、ループウイング型風車では
船舶でも採用されている防水型のオイルバス式の軸受を使った
軸封システムを採用し20年の耐久性を誇っている。

そのループウィング発電機の工作用キットが模型用モーターでなじみの
株式会社タミヤから発売されており、実際に風力発電のメカニズムを体験できる。


風車に連結された発電用モーターを回して電気を起こし、
その電気を風車の上部にセットしたモーター駆動車内のキャパシターに蓄える。

モーター駆動車には、少電気量で作動する走行用モーターが内蔵されており、
風車本体からはずして走行させることで、発電効果を確かめることが出来る。

さらに蓄電パーツを内蔵したモーター駆動車付きなので、それを風車の上部に
セットすれば、約5~10分の蓄電時間で約1~2分間の走行ができる。

駆動車はステアリング機構を持ち、円を描くように走らせることも可能だ。

風車には強風用、弱風用の2種類のギヤ比を用意、風に合わせて風車の
取り付け位置を変えて効率よく発電することが出来る。

また、オモリ内蔵のスタンドなので立てておくことも出来るし、
ベース部分がグリップ状になっているため手に持って走りながら
風車を回して発電も出来る。
必要な部品は全てセットされ、ビス止めとはめ込みで手軽に組み立てられる。
完成サイズは羽根直径220mm 全高263mm 
価格はオンラインショッピングで3,500円(税込み)送料別となっている。

高いか安いかは皆さんの判断にお任せするとして、チョット遊んでみたい気もする。

尚、タミヤ本社には約6mの支柱の上に搭載されたループウイング発電機が
設置されている。

約羽の直径が1.5mで、さらに支柱にソーラーバッテリーも装着されていて、
風力と太陽光で創られた電気は内蔵されたバッテリーに蓄えられ、
センサーによりまわりが暗くなると自動的に点灯する高輝度LEDに
使われている。



近くにお住まいの方は一度見に行かれては如何ですか。



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