2015年6月20日
「尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官が今月21・22日の両日に日本を訪問する。朴槿恵(パク・クンヘ)政権の発足後、外交部長官の訪日は初めてとなる。尹長官は当初、2013年4月に日本を訪問する予定だったが、安倍内閣の閣僚たちが相次いで靖国神社に参拝したのを受け中止した。それから2年以上もの間、韓国の外交部長官が最も近い隣国である日本を訪問しないという不正常な状況が続いていた。 22日は、韓国と日本が1965年に「韓日基本条約」を締結し、国交を正常化してから50年を迎える日だ。尹長官はこの日、駐日韓国大使館が東京都内で主催する記念行事に出席する。日本側でも、在韓日本大使館がソウルで開催する記念行事に相応の人物を派遣する予定だという。21日には韓日外相会談も行われる。…略… 韓日両国政府は、ようやく実現した対話を今後につなげていくための方策を考えていかなければならない。何よりも、韓日両国間の協力こそが両国の国益に合致し、将来のためにも望ましいという認識を、両国の国民が共有していけるよう取り組んでいくことが切実な問題だ。…略… 8月15日、安倍首相が発表する予定の談話が、韓日関係の最も大きな峠にならざるを得ない。安倍首相が、過去の日本が犯した過ちについて謝罪する内容を談話に盛り込まないのなら、談話自体発表すべきではない。また、今や生存者が50人しか残っていない旧日本軍の慰安婦たちが受け入れることのできる対策も打ち出すべきだ。韓国政府もまた、韓日首脳会談を目標としたさまざまなレベルの戦略対話を模索する必要がある。」(18(入力19)日 朝鮮日報社説)。
韓国ではこの尹外相の訪日を、勇気ある大英断として自画自賛しているが、この韓国の自分勝手な独り相撲にはうんざりさせられ、白けることこの上ない。上から目線の発想も相変わらずだ。「ようやく実現した対話」というが、「対話のドアは開いている」とする日本に対し、対話を一方的に、かつかたくなに拒否していたのは韓国である。「韓日両国間の協力こそが両国の国益に合致し、将来のためにも望ましいという認識を、両国の国民が共有していけるよう」というが、日本は日韓の国交回復後、一貫して政府も国民もこの考えで対応してきている。理解しなかったのは韓国だけなのだが…。しかも韓国がこういう考えに到達したのかと言えばそうではないから、問題なのだ。彼らの言う日韓の「協力」とは、日本が韓国を一方的に「支援すること」であり、そのことを理解しなければならないのは日本国民なのだ。韓国政府も国民も、何もするつもりはなく、彼らの仕事はとにかく日本に強く要求することであり、それを着実に行っていくのは日本の政府と国民なのである。これが彼らの言う「日韓協力」であり、「相互理解」なのだ。以下、7つの視点から、この理解に間違いないことを見てみたい。
《その1_ 関係悪化はすべて安倍政権のせいだと》
「朴政権がこれまで、韓日首脳会談だけでなく、外交部長官の訪日まで拒否してきたのは、安倍政権による歴史の否定や、「戦争のできる国」へと一方的に突き進もうとする動きが大きな影響を与えた。」(同 社説)として、関係悪化の責任をすべて安倍政権に押し付け、朴政権を始めとする歴代韓国政府の責任を転嫁している。慰安婦問題での日本への根拠なき中傷、教科書問題や靖国問題などの不当な内政干渉、李前大統領による竹島への不法上陸、天皇侮辱発言、テロリスト安重根記念館設置、対馬盗難仏像未返還、サンケイ新聞加藤前支局長の不当提訴など、韓国側の不法、不当行為は枚挙にいとまがないが、それらについては全く無視している。
《その2_ 韓国の都合による「すり寄り」、「困ったときの日本頼み」》
19日の中央日報は「韓国と日本、もう一歩ずつ近くへ」と題するコラムを掲載し、韓日関係を早く改善しなければいけない代表的な理由として次の5つを挙げている。虚偽が多い韓国の記事の中で、これは正鵠を射たものと言えるだろう。ただし、これは韓国の理由であって、日本のそれではない。
「まず今年が韓日国交正常化50周年であると同時に終戦70周年という高い象徴性、2つ目は韓日関係にクールな共和党に比べて積極的な関心を持つ米民主党政権である時が韓日関係改善の最後の機会ということ、3つ目は任期の半分を残した朴槿恵政権としても今年を逃せば再び機会をつかみにくいこと、4つ目は南シナ海で中国の海埋め立てによる領土拡張と軍事施設増設をめぐる事態が韓国にまで波紋を広げ、韓日米協調が要求されるという地政学的な要求、5つ目は北朝鮮の4回目の核実験脅威と頻繁なミサイル発射で北朝鮮に対する韓日米共同対応が急がれるということだ。」(19日 中央日報)。
これらはほとんど韓国の都合による理由だ。日本は韓国ほどには困らない。
一つ目の国交正常化50年については、日本ではもう何年も前からすっかり白けきって、祝賀ムードは望むべくもなかった。韓国もそうだった。ところがここに来て、韓国が突如としてこれを取り上げ、しきりに祝賀ムードを演出している。その理由は韓国の経済の急激な失速にあるだろう。日本の復調、中国の追い上げ、「ぱくり」と窃盗による技術的優位が賞味期限切れ、歪な財閥頼みの経済、企業の体質改革の遅れなどで、経済の先が見通せない。これを日本頼みで、切り抜けようとしているのである。二つ目の点は、米国を使って日本に圧力を掛けるという韓国のやり方が通用しなくなったということだ。韓国に甘い民主党オバマ政権ですら、厳しくなってきているから、韓国が焦るのもムベなるかな。
三つ目も正しい。朴大統領が日本へすり寄らざるを得ないのは、国内の政治状況のせいでもある。セウォル号事件や、MERSなどの失策で、支持率はついに30%を切った。硬直外交だとう批判をかわすためにも、関係改善のポーズを取る必要があるということだ。しかし、留意すべきことは、これは反日を弱めることを意味しない。国内の不満を逸らすためにも反日も強めざるを得ないということだ。つまり、韓国は国内政治でも外交でも分裂症になっているのである。四つ目の点は、米中を両てんびんにかける韓国のコウモリ外交に対する米国からの批判に耐えきれなくなったということである。五つ目のことは、当たり前のことだ。だからこそ日本は集団的自衛権を行使できる体制を構築しようとしているのだが、それに抵抗していたのは韓国だったのだから、今頃こんなことを言われても白けるだけだ。
《その3_ 強行姿勢から軟化姿勢への理由付けは、道徳的に高尚な韓国による寛大な心、日本を外交的に追い込むためのより高度な戦略的判断?? と自画自賛!》
ところで、政権が始まって以降、一貫して対日強硬路線を採り続けてきた朴大統領と、尹外相が、ここに来て、日本への一方的なすり寄り(屈辱的な行為のはず)を始めたことについてどう辻褄合わせをするのか? ここで登場するのが、先々週の記事でも書いた、魯迅の小説「阿Q正伝」に出てくる「精神的必勝法」である。これは、どんなに負けても、どんなに屈辱的な目に遭っても、自己満足的な屁理屈を編み出して、自らを慰めるという特殊技術だ。その一つは、「道徳的に高尚な韓国が、低劣な日本に憐れみと寛大な心で接する」というものだ。人を信じず、ののしり合い、助け合う気持ちがない、世界中に売春婦を輸出している、人を騙す犯罪や性犯罪が絶えないなど、とても道徳的とは言えない韓国が、日本に道徳を教えるというのはブラックジョーク以外の何物でもないのだが…。対日外交に「大乗カード」という耳慣れない言葉まで使っている。この考えはたとえば、「正しい発言をするほどこじれる…朴大統領の「道徳外交」パラドックス」という5月8日の中央日報のコラムのタイトルにも表現されている。不当な行動をとる日本に、韓国が正しいことを説くのだが、低劣な日本はそれが理解できない。記事はこれをこの世界の不合理、矛盾=パラッドックスと嘆くと同時に、嘆いていても仕方がないので、日本には追い追い理解させるとして、道徳的対応はひとまずおいて、現実的な実利外交を展開すべきだと主張している。「韓国の勇気と日本の勇気」なる6月17日のコラムは、高尚な韓国が恨みの感情を乗り越えて、先に勇気を出して日本に協調の呼びかけをした、だから次は日本が勇気を出して、これに応えるべきだとするものだ。ここには上から目線がいかんなく表現されている。
「精神的必勝法」のもう一つのタイプは、外交的に日本を追い込もうという‘戦略’である。すなわち、韓国から先に会談に応じれば、韓国はもうどこからも非難されることはないだろう、もし日本がこの韓国の‘誠意’に応えなければ逆に日本が非難されることになるという戦略らしい。それを示すのが次の「尹炳世外交長官が訪日へ、先に手を差し出した韓国…日本に和解圧力」と題する6月18日付けコラムである。
「政府関係者は尹長官の訪日を「外交の勝負」と話している。韓日国交正常化50周年(1965年6月22日修交)を契機に、両国関係の改善を韓国が主導するというメッセージということだ。政府内では年初から、修交記念日を迎えて見せる「大乗的カード」について悩んできたという。外交部当局者は17日、「過去の歴史歪曲に対する断固たる対応とは別に、大きく和合しようという我々の意志を見せるべきという共感が政府内にあった」と説明した。別の当局者は「その間、政府が批判を受けたことの一つが、言葉ではツートラック戦略と言いながら、実際には過去の歴史のためにすべての韓日関係がふさがっているということだった」とし「重要な契機を迎えてまた前提条件を付けるような姿を見せるよりは、今の難しい状況を解くために果敢に決断するのが正しいと考えた」と説明した。…略… 専門家は今回の決定を通じて関係改善のボールを日本に渡し、日本の前向きな回答に圧力を加える構図を作ることができると述べた。」(18日 中央日報)。
日本は最初から「対話のドアはいつでも開けている」としているのだから、こんなことは日本には何の圧力にもならない。何を言いたいのかわからない。結局、外交が出鱈目だったということにしか過ぎないのだが、それをいかにも大した戦略を持った決断として自画自賛している。これは外交というより、外交ファンタジーだ。
とは言えここで問題なのは、一方で日本にすり寄りながら、他方では日本を敵と見做してあくまでも駆け引きをしようとしていることである。このような発想は、「日本人全体を敵にするべきでない…韓国は豹変の勇断を」と題した、5月8日の中央日報コラムにも見える。これは、日本国内の親韓派に働きかけて、日本の世論を分断しようということだ。相も変わらずよこしまな考えが貫かれている。こういう韓国に対しては、次の言葉がぴったりする。「日本に圧力?その時点で和合何てあり得ない。やっぱり朝鮮人とは、理解しあえない」(ネット上の投稿コメント)。
《その4_ 自分たちの都合だけの日韓懸案》
「韓日間の代表的な3大イシューは慰安婦、独島(ドクト、日本名・竹島)、歴史問題だ。独島は解決できない問題であり、過去の歴史は長期の課題だ。このため残りは核心の中の核心争点である慰安婦問題に対する日本政府の「認定、謝罪、賠償」だ。…略… 交渉者の忍耐心を要求するディテールなイシューがいくつか残っている。その一つが明治時代の近代産業施設のユネスコ文化遺産登録問題だ。23の登録対象のうち7の施設は徴用された朝鮮人が奴隷労働をしたところだ。登録はするものの、朝鮮人が受けた過酷で人間以下の扱いの実像を反映するべきだというのが韓国の要求だ。ナチスドイツがユダヤ人を大量虐殺したアウシュビッツもユネスコ文化遺産になったが、そこにはユダヤ人が受けた惨状が詳しく記録されている。」(19日 中央日報)。
この他にも多くの重要なテーマがあるのだが、自分たちの都合のよいテーマだけを懸案としている。竹島は絶対に外せない問題なのだが…。なお、アウシュビッツは、人道犯罪がテーマなのだから、その解説が入るのは当然だ。日本の産業革命遺産は、文字通り産業革命がテーマなのだから、全く違う話だ。さらには、強制徴用と言うが、ここで働いていたのは韓国人だけではなく日本人も多数いた。これは、給与も支払われる仕事だったのだ。強制徴用というのがそもそも、間違いだ。
「尹長官が明らかにしたように、韓日協力を妨げる懸案は3つだ。まず慰安婦問題での意味ある進展を導き出すこと、2番目に日本の近代産業施設ユネスコ登録過程での韓国の立場の反映、そして8月に予定された安倍談話の内容などだ。特に慰安婦問題は、どのイシューよりも比重がありデリケートな事案だ。朴槿恵(パク・クネ)大統領もこれに対する日本の誠意ある態度の変化なしには関係改善が難しいと数回にわたって一線を引いてきたほどだ。」(18日 中央日報社説)。ここでも都合のよいテーマだけが、一方的な日本の責務として述べられている。
《その5_ 自分たちが勝手に行った不法・犯罪行為を交渉の材料として、ギブアンドテイクと偽ることの異常性》
「日本は在韓日本大使館の前にある慰安婦少女像の撤去も要求している。それは慰安婦問題が妥結すれば、韓国政府が生存中の慰安婦被害者全員と韓国挺身隊問題対策協議会と世論を説得し、譲歩しなければいけない部分だ。」(19日 中央日報)。
どうやら、韓国はこの慰安婦像を譲歩の材料に考えているようだが、これはもともと韓国の国内法違反、国際法違反の建造物でもあり、慰安婦問題とは何の関係もないものだ。だから、日本は撤去を要求している。こんなゴミのようなものが譲歩の材料などになるはずがない。しかし、韓国の発想は、どんなものでも取引材料にするところにある。たとえば、対馬から盗難被害にあった仏像の返還要求についても、返してほしければ、他の文化財との交換をすべきだなどと、窃盗を正当化し、みそも糞も一緒にする、まったく民主国家どころか近代国家とも思えないことを言っている。「(尹外相の訪日は)韓日米協力構図にも前向きな効果が生じるとみている。尹徳敏(ユン・ドクミン)国立外交院長は「韓日関係の悪化に悩んできた米国も歓迎するはず」と話した。実際、14-17日の訪米中、尹長官は米政府関係者に自分の訪日計画を説明し、大きな支持を得たという。」(18日 中央日報)。
日韓の関係が良くなければならないことは、何十年も前から明白なことだから、米国としても、苦笑いしながら頷くしかなかったことだろう。
問題は、このような韓国が当然しなければならないことを、あたかも韓国の大変な譲歩であるかの如き対応では、とてもではないが、関係改善の話など、乗れるはずはないのだ。国益の一部を損ねてまでも譲歩して、得るものがこんな屑、カスでは、泣くに泣けない。
しかも、万が一双方が合意に達したとしても、今のままではすぐにひっくり返されて、日本が譲歩したという結果だけを取られてしまうだろう。と言うのはたとえば、慰安婦問題では韓国、そして朴大統領は「日本は韓国国民そして慰安婦が納得するように誠意を示すべきだ」としているのだから、いくら韓国政府と話をして合意に至っても、すぐに挺対協などの反対で簡単に卓袱台返しをくらうだろう。本来、慰安婦問題は韓国の国内問題であるにも関わらず、韓国政府は他人事のような対応しかしていない。全てを日本に丸投げして、日本の責任だと言っているのだから、こういうところと話をしても意味がない。これは河野談話で既に苦い経験を積んでいるのだから、こんな馬鹿なことを繰り返すわけにはいかない。
《その6_ 見栄だけにこだわる韓国 2年前は徹底的に貶めた額賀氏を、自分たちの都合で今度は最大級の政治家と持ち上げることの異様さ!》
駐日韓国大使館での50年式典には尹外相が主席するが、駐韓日本大使館での式典には、日韓議員連盟の額賀氏が主席することになっている。
「日本は22日にソウルで開かれる駐韓日本大使館主催の韓日国交正常化50周年記念行事に額賀福志郎日韓議員連盟会長(71)を首相特使として派遣する方針だと、NHKなどが報じた。額賀会長は自民党内の7つの派閥のうち2大派閥の額賀派(議員53人)のトップ。11選の衆院議員で、防衛庁長官、経済企画庁長官、自民党政調会長などを歴任した。日本外交消息筋は「額賀会長は両国関係をよく理解している重鎮政治家」と述べた。日本も韓国に送る人物の「級」を悩んだという趣旨だ。」(18日 中央日報)。
ここで思い出されるのは、2年前に朴大統領が就任し、額賀氏が安倍首相の親書を携えて特使として訪韓したときの韓国の対応とのギャップだ。この時、額賀氏は、こういう特使としては当然のことである空港でVIP扱いがなされず、一般人が通る通路を歩かされ、反日団体の怒号の中でさらし者にされた形となった。この時、韓国は額賀氏を、勝手に来たという対応をして、大衆の機嫌をとったのである。しかるに、今回は額賀氏がいかに韓国に理解がある大物であるかを強調している。要は、韓国にとって、日本や額賀氏などは単なる手段にしか過ぎないのであって、ここには日本や額賀氏に対する経緯も、信頼感も全く見えない。こんな国とどうして信頼関係を構築できるだろうか?!
《その7_ 大衆に振り回される浅はかな朴大統領、その暗愚さに振り回される韓国国民》
朴大統領は、米紙ワシントン・ポスト(電子版)が12日までに掲載したインタビューで、「慰安婦協議はかなりの進展があり最終段階」、「われわれは非常に意味のある韓日国交正常化50周年を期待できると思う」と述べた。朴大統領の発言について、日本の外務省幹部は12日、日韓の協議では具体的な進展はなく、何を指して進展?と疑問を呈した。朴氏の、硬直外交に対して内外から批判が高まり、それを交わす狙いで、苦し紛れに何の根拠もなく口から出まかせを言ったものとみられるが、あまりに浅はかな姿だ。これは、米国からの批判に対する実績作りを狙ったものであり、今回の尹外相が、何の当てもなく訪日する行動を取っているのと軌を一にするものだ。要は、韓国は努力しているというアリバイ作り、パフォーマンスでしかない。国民の反日感情が強いと見れば、反日を強め、強硬路線に対する批判が出れば、今度は何の見通しもなく、すり寄りを強める。姑息な嘘で、窮地を脱しようとするのは、一国の指導者がやることではない。まあ、愛人との密会報道をされて、何の根拠も示すことなく、そして元ネタ記事を書いた韓国メディアを咎めることもなく、産経加藤前支局長を、スケープゴート的に、名誉棄損で告訴するような国であり、大統領である。何かを期待する方が無理なのかもしれないが。いずれにしても、こんな指導者が率いる国を信頼せよと言う方が無理なのではないだろうか。
報道機関も、朴氏と同様に、何の定見もなく、ただ行き当たりばったりの、大衆迎合記事で、ウソだらけの報道を流している。
前述の19日付け 中央日報コラム「韓国と日本、もう一歩ずつ近くへ」は次のようにも言っている。
「米国のオバマ政権は昨年から韓日関係を早期に改善するよう、日本には強く、韓国にはそれとなく圧力を加えてきた。特に4月の安倍首相の訪米で、米国は安倍首相を手厚く歓待し、歴史問題の整理に圧力を加えた。これを受け、安倍首相はその時まで固執していた「河野談話の修正はしない」から一歩さらに踏み出し、「河野・村山談話を全体的に継承する」という積極的な立場を明らかにした。朴大統領の言葉通り、「2人いてこそタンゴを踊ることができる」。安倍首相が米国と国際社会の圧力の前でやや後退する前、韓国では朴大統領が韓日関係改善の強い意志を見せた。元老知日派の柳興洙(ユ・フンス)元議員を駐日大使に任命したのも、朴大統領のこうした意志の確実な表明だった。」(19日 中央日報)。
まあ、よくもこんなに嘘だらけの記事、大統領そして国民ににおもねる記事が書けるものだと呆れるばかりだ。知日派の大使の起用は評価できるが、本当にその気があるなら、茶坊主でしかない尹外相を交代させるべきだ。安倍首相の訪米の成功、米国の韓国に対する「うんざり感」説などで、「孤立化する」とてんやわんやの大騒ぎをしていたのに、こんどは一転して強気の姿勢である。これは米国から、リップサービスの慰め言葉をもらったからだろうが、アジアの情勢の緊迫化に伴い、米国の韓国に対する目が益々厳しくなっていくことに変わりはない。米国に甘え、泣きつくだけの未熟な韓国が、いつまでも許されるほど国際外交は甘くない。
《結論_ 日本のネット投稿より》
>『先に手を差し出した』←訂正しますwあ『先に手を出した..』w
>ハゲ外交部長が差し出すた手は、物乞い・オネダリのために差し出す手だろう。 相手の悪口を言いながら物乞いの手を出すとは、ずうずうしいと言うべきか、恥知らずと言うべきか。呆れ果てて、開いた口が塞がらない。
>日韓関係を改善しなければならない差し迫った理由はなにもない。いつも日本を貶め日本の邪魔をして困った時だけ日本を利用しようとする「用日」はもう通用しない。どんな会談をやろうが平行線だよ。
>南朝鮮に対しては“助けない、教えない、関わらない”これが最善の外交だ。岸田大臣、配慮とか譲歩とかは絶対、絶対、絶対してはならない。大人の対応なんて、朝鮮人には通用しない。岸田大臣、河野洋平みたいに騙されるような事はしないでくれ。日本の正義真実を押し通せ。
>安倍総理、靖国神社参拝をしてください。これが一番手っ取り早いお祓いです。
「尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官が今月21・22日の両日に日本を訪問する。朴槿恵(パク・クンヘ)政権の発足後、外交部長官の訪日は初めてとなる。尹長官は当初、2013年4月に日本を訪問する予定だったが、安倍内閣の閣僚たちが相次いで靖国神社に参拝したのを受け中止した。それから2年以上もの間、韓国の外交部長官が最も近い隣国である日本を訪問しないという不正常な状況が続いていた。 22日は、韓国と日本が1965年に「韓日基本条約」を締結し、国交を正常化してから50年を迎える日だ。尹長官はこの日、駐日韓国大使館が東京都内で主催する記念行事に出席する。日本側でも、在韓日本大使館がソウルで開催する記念行事に相応の人物を派遣する予定だという。21日には韓日外相会談も行われる。…略… 韓日両国政府は、ようやく実現した対話を今後につなげていくための方策を考えていかなければならない。何よりも、韓日両国間の協力こそが両国の国益に合致し、将来のためにも望ましいという認識を、両国の国民が共有していけるよう取り組んでいくことが切実な問題だ。…略… 8月15日、安倍首相が発表する予定の談話が、韓日関係の最も大きな峠にならざるを得ない。安倍首相が、過去の日本が犯した過ちについて謝罪する内容を談話に盛り込まないのなら、談話自体発表すべきではない。また、今や生存者が50人しか残っていない旧日本軍の慰安婦たちが受け入れることのできる対策も打ち出すべきだ。韓国政府もまた、韓日首脳会談を目標としたさまざまなレベルの戦略対話を模索する必要がある。」(18(入力19)日 朝鮮日報社説)。
韓国ではこの尹外相の訪日を、勇気ある大英断として自画自賛しているが、この韓国の自分勝手な独り相撲にはうんざりさせられ、白けることこの上ない。上から目線の発想も相変わらずだ。「ようやく実現した対話」というが、「対話のドアは開いている」とする日本に対し、対話を一方的に、かつかたくなに拒否していたのは韓国である。「韓日両国間の協力こそが両国の国益に合致し、将来のためにも望ましいという認識を、両国の国民が共有していけるよう」というが、日本は日韓の国交回復後、一貫して政府も国民もこの考えで対応してきている。理解しなかったのは韓国だけなのだが…。しかも韓国がこういう考えに到達したのかと言えばそうではないから、問題なのだ。彼らの言う日韓の「協力」とは、日本が韓国を一方的に「支援すること」であり、そのことを理解しなければならないのは日本国民なのだ。韓国政府も国民も、何もするつもりはなく、彼らの仕事はとにかく日本に強く要求することであり、それを着実に行っていくのは日本の政府と国民なのである。これが彼らの言う「日韓協力」であり、「相互理解」なのだ。以下、7つの視点から、この理解に間違いないことを見てみたい。
《その1_ 関係悪化はすべて安倍政権のせいだと》
「朴政権がこれまで、韓日首脳会談だけでなく、外交部長官の訪日まで拒否してきたのは、安倍政権による歴史の否定や、「戦争のできる国」へと一方的に突き進もうとする動きが大きな影響を与えた。」(同 社説)として、関係悪化の責任をすべて安倍政権に押し付け、朴政権を始めとする歴代韓国政府の責任を転嫁している。慰安婦問題での日本への根拠なき中傷、教科書問題や靖国問題などの不当な内政干渉、李前大統領による竹島への不法上陸、天皇侮辱発言、テロリスト安重根記念館設置、対馬盗難仏像未返還、サンケイ新聞加藤前支局長の不当提訴など、韓国側の不法、不当行為は枚挙にいとまがないが、それらについては全く無視している。
《その2_ 韓国の都合による「すり寄り」、「困ったときの日本頼み」》
19日の中央日報は「韓国と日本、もう一歩ずつ近くへ」と題するコラムを掲載し、韓日関係を早く改善しなければいけない代表的な理由として次の5つを挙げている。虚偽が多い韓国の記事の中で、これは正鵠を射たものと言えるだろう。ただし、これは韓国の理由であって、日本のそれではない。
「まず今年が韓日国交正常化50周年であると同時に終戦70周年という高い象徴性、2つ目は韓日関係にクールな共和党に比べて積極的な関心を持つ米民主党政権である時が韓日関係改善の最後の機会ということ、3つ目は任期の半分を残した朴槿恵政権としても今年を逃せば再び機会をつかみにくいこと、4つ目は南シナ海で中国の海埋め立てによる領土拡張と軍事施設増設をめぐる事態が韓国にまで波紋を広げ、韓日米協調が要求されるという地政学的な要求、5つ目は北朝鮮の4回目の核実験脅威と頻繁なミサイル発射で北朝鮮に対する韓日米共同対応が急がれるということだ。」(19日 中央日報)。
これらはほとんど韓国の都合による理由だ。日本は韓国ほどには困らない。
一つ目の国交正常化50年については、日本ではもう何年も前からすっかり白けきって、祝賀ムードは望むべくもなかった。韓国もそうだった。ところがここに来て、韓国が突如としてこれを取り上げ、しきりに祝賀ムードを演出している。その理由は韓国の経済の急激な失速にあるだろう。日本の復調、中国の追い上げ、「ぱくり」と窃盗による技術的優位が賞味期限切れ、歪な財閥頼みの経済、企業の体質改革の遅れなどで、経済の先が見通せない。これを日本頼みで、切り抜けようとしているのである。二つ目の点は、米国を使って日本に圧力を掛けるという韓国のやり方が通用しなくなったということだ。韓国に甘い民主党オバマ政権ですら、厳しくなってきているから、韓国が焦るのもムベなるかな。
三つ目も正しい。朴大統領が日本へすり寄らざるを得ないのは、国内の政治状況のせいでもある。セウォル号事件や、MERSなどの失策で、支持率はついに30%を切った。硬直外交だとう批判をかわすためにも、関係改善のポーズを取る必要があるということだ。しかし、留意すべきことは、これは反日を弱めることを意味しない。国内の不満を逸らすためにも反日も強めざるを得ないということだ。つまり、韓国は国内政治でも外交でも分裂症になっているのである。四つ目の点は、米中を両てんびんにかける韓国のコウモリ外交に対する米国からの批判に耐えきれなくなったということである。五つ目のことは、当たり前のことだ。だからこそ日本は集団的自衛権を行使できる体制を構築しようとしているのだが、それに抵抗していたのは韓国だったのだから、今頃こんなことを言われても白けるだけだ。
《その3_ 強行姿勢から軟化姿勢への理由付けは、道徳的に高尚な韓国による寛大な心、日本を外交的に追い込むためのより高度な戦略的判断?? と自画自賛!》
ところで、政権が始まって以降、一貫して対日強硬路線を採り続けてきた朴大統領と、尹外相が、ここに来て、日本への一方的なすり寄り(屈辱的な行為のはず)を始めたことについてどう辻褄合わせをするのか? ここで登場するのが、先々週の記事でも書いた、魯迅の小説「阿Q正伝」に出てくる「精神的必勝法」である。これは、どんなに負けても、どんなに屈辱的な目に遭っても、自己満足的な屁理屈を編み出して、自らを慰めるという特殊技術だ。その一つは、「道徳的に高尚な韓国が、低劣な日本に憐れみと寛大な心で接する」というものだ。人を信じず、ののしり合い、助け合う気持ちがない、世界中に売春婦を輸出している、人を騙す犯罪や性犯罪が絶えないなど、とても道徳的とは言えない韓国が、日本に道徳を教えるというのはブラックジョーク以外の何物でもないのだが…。対日外交に「大乗カード」という耳慣れない言葉まで使っている。この考えはたとえば、「正しい発言をするほどこじれる…朴大統領の「道徳外交」パラドックス」という5月8日の中央日報のコラムのタイトルにも表現されている。不当な行動をとる日本に、韓国が正しいことを説くのだが、低劣な日本はそれが理解できない。記事はこれをこの世界の不合理、矛盾=パラッドックスと嘆くと同時に、嘆いていても仕方がないので、日本には追い追い理解させるとして、道徳的対応はひとまずおいて、現実的な実利外交を展開すべきだと主張している。「韓国の勇気と日本の勇気」なる6月17日のコラムは、高尚な韓国が恨みの感情を乗り越えて、先に勇気を出して日本に協調の呼びかけをした、だから次は日本が勇気を出して、これに応えるべきだとするものだ。ここには上から目線がいかんなく表現されている。
「精神的必勝法」のもう一つのタイプは、外交的に日本を追い込もうという‘戦略’である。すなわち、韓国から先に会談に応じれば、韓国はもうどこからも非難されることはないだろう、もし日本がこの韓国の‘誠意’に応えなければ逆に日本が非難されることになるという戦略らしい。それを示すのが次の「尹炳世外交長官が訪日へ、先に手を差し出した韓国…日本に和解圧力」と題する6月18日付けコラムである。
「政府関係者は尹長官の訪日を「外交の勝負」と話している。韓日国交正常化50周年(1965年6月22日修交)を契機に、両国関係の改善を韓国が主導するというメッセージということだ。政府内では年初から、修交記念日を迎えて見せる「大乗的カード」について悩んできたという。外交部当局者は17日、「過去の歴史歪曲に対する断固たる対応とは別に、大きく和合しようという我々の意志を見せるべきという共感が政府内にあった」と説明した。別の当局者は「その間、政府が批判を受けたことの一つが、言葉ではツートラック戦略と言いながら、実際には過去の歴史のためにすべての韓日関係がふさがっているということだった」とし「重要な契機を迎えてまた前提条件を付けるような姿を見せるよりは、今の難しい状況を解くために果敢に決断するのが正しいと考えた」と説明した。…略… 専門家は今回の決定を通じて関係改善のボールを日本に渡し、日本の前向きな回答に圧力を加える構図を作ることができると述べた。」(18日 中央日報)。
日本は最初から「対話のドアはいつでも開けている」としているのだから、こんなことは日本には何の圧力にもならない。何を言いたいのかわからない。結局、外交が出鱈目だったということにしか過ぎないのだが、それをいかにも大した戦略を持った決断として自画自賛している。これは外交というより、外交ファンタジーだ。
とは言えここで問題なのは、一方で日本にすり寄りながら、他方では日本を敵と見做してあくまでも駆け引きをしようとしていることである。このような発想は、「日本人全体を敵にするべきでない…韓国は豹変の勇断を」と題した、5月8日の中央日報コラムにも見える。これは、日本国内の親韓派に働きかけて、日本の世論を分断しようということだ。相も変わらずよこしまな考えが貫かれている。こういう韓国に対しては、次の言葉がぴったりする。「日本に圧力?その時点で和合何てあり得ない。やっぱり朝鮮人とは、理解しあえない」(ネット上の投稿コメント)。
《その4_ 自分たちの都合だけの日韓懸案》
「韓日間の代表的な3大イシューは慰安婦、独島(ドクト、日本名・竹島)、歴史問題だ。独島は解決できない問題であり、過去の歴史は長期の課題だ。このため残りは核心の中の核心争点である慰安婦問題に対する日本政府の「認定、謝罪、賠償」だ。…略… 交渉者の忍耐心を要求するディテールなイシューがいくつか残っている。その一つが明治時代の近代産業施設のユネスコ文化遺産登録問題だ。23の登録対象のうち7の施設は徴用された朝鮮人が奴隷労働をしたところだ。登録はするものの、朝鮮人が受けた過酷で人間以下の扱いの実像を反映するべきだというのが韓国の要求だ。ナチスドイツがユダヤ人を大量虐殺したアウシュビッツもユネスコ文化遺産になったが、そこにはユダヤ人が受けた惨状が詳しく記録されている。」(19日 中央日報)。
この他にも多くの重要なテーマがあるのだが、自分たちの都合のよいテーマだけを懸案としている。竹島は絶対に外せない問題なのだが…。なお、アウシュビッツは、人道犯罪がテーマなのだから、その解説が入るのは当然だ。日本の産業革命遺産は、文字通り産業革命がテーマなのだから、全く違う話だ。さらには、強制徴用と言うが、ここで働いていたのは韓国人だけではなく日本人も多数いた。これは、給与も支払われる仕事だったのだ。強制徴用というのがそもそも、間違いだ。
「尹長官が明らかにしたように、韓日協力を妨げる懸案は3つだ。まず慰安婦問題での意味ある進展を導き出すこと、2番目に日本の近代産業施設ユネスコ登録過程での韓国の立場の反映、そして8月に予定された安倍談話の内容などだ。特に慰安婦問題は、どのイシューよりも比重がありデリケートな事案だ。朴槿恵(パク・クネ)大統領もこれに対する日本の誠意ある態度の変化なしには関係改善が難しいと数回にわたって一線を引いてきたほどだ。」(18日 中央日報社説)。ここでも都合のよいテーマだけが、一方的な日本の責務として述べられている。
《その5_ 自分たちが勝手に行った不法・犯罪行為を交渉の材料として、ギブアンドテイクと偽ることの異常性》
「日本は在韓日本大使館の前にある慰安婦少女像の撤去も要求している。それは慰安婦問題が妥結すれば、韓国政府が生存中の慰安婦被害者全員と韓国挺身隊問題対策協議会と世論を説得し、譲歩しなければいけない部分だ。」(19日 中央日報)。
どうやら、韓国はこの慰安婦像を譲歩の材料に考えているようだが、これはもともと韓国の国内法違反、国際法違反の建造物でもあり、慰安婦問題とは何の関係もないものだ。だから、日本は撤去を要求している。こんなゴミのようなものが譲歩の材料などになるはずがない。しかし、韓国の発想は、どんなものでも取引材料にするところにある。たとえば、対馬から盗難被害にあった仏像の返還要求についても、返してほしければ、他の文化財との交換をすべきだなどと、窃盗を正当化し、みそも糞も一緒にする、まったく民主国家どころか近代国家とも思えないことを言っている。「(尹外相の訪日は)韓日米協力構図にも前向きな効果が生じるとみている。尹徳敏(ユン・ドクミン)国立外交院長は「韓日関係の悪化に悩んできた米国も歓迎するはず」と話した。実際、14-17日の訪米中、尹長官は米政府関係者に自分の訪日計画を説明し、大きな支持を得たという。」(18日 中央日報)。
日韓の関係が良くなければならないことは、何十年も前から明白なことだから、米国としても、苦笑いしながら頷くしかなかったことだろう。
問題は、このような韓国が当然しなければならないことを、あたかも韓国の大変な譲歩であるかの如き対応では、とてもではないが、関係改善の話など、乗れるはずはないのだ。国益の一部を損ねてまでも譲歩して、得るものがこんな屑、カスでは、泣くに泣けない。
しかも、万が一双方が合意に達したとしても、今のままではすぐにひっくり返されて、日本が譲歩したという結果だけを取られてしまうだろう。と言うのはたとえば、慰安婦問題では韓国、そして朴大統領は「日本は韓国国民そして慰安婦が納得するように誠意を示すべきだ」としているのだから、いくら韓国政府と話をして合意に至っても、すぐに挺対協などの反対で簡単に卓袱台返しをくらうだろう。本来、慰安婦問題は韓国の国内問題であるにも関わらず、韓国政府は他人事のような対応しかしていない。全てを日本に丸投げして、日本の責任だと言っているのだから、こういうところと話をしても意味がない。これは河野談話で既に苦い経験を積んでいるのだから、こんな馬鹿なことを繰り返すわけにはいかない。
《その6_ 見栄だけにこだわる韓国 2年前は徹底的に貶めた額賀氏を、自分たちの都合で今度は最大級の政治家と持ち上げることの異様さ!》
駐日韓国大使館での50年式典には尹外相が主席するが、駐韓日本大使館での式典には、日韓議員連盟の額賀氏が主席することになっている。
「日本は22日にソウルで開かれる駐韓日本大使館主催の韓日国交正常化50周年記念行事に額賀福志郎日韓議員連盟会長(71)を首相特使として派遣する方針だと、NHKなどが報じた。額賀会長は自民党内の7つの派閥のうち2大派閥の額賀派(議員53人)のトップ。11選の衆院議員で、防衛庁長官、経済企画庁長官、自民党政調会長などを歴任した。日本外交消息筋は「額賀会長は両国関係をよく理解している重鎮政治家」と述べた。日本も韓国に送る人物の「級」を悩んだという趣旨だ。」(18日 中央日報)。
ここで思い出されるのは、2年前に朴大統領が就任し、額賀氏が安倍首相の親書を携えて特使として訪韓したときの韓国の対応とのギャップだ。この時、額賀氏は、こういう特使としては当然のことである空港でVIP扱いがなされず、一般人が通る通路を歩かされ、反日団体の怒号の中でさらし者にされた形となった。この時、韓国は額賀氏を、勝手に来たという対応をして、大衆の機嫌をとったのである。しかるに、今回は額賀氏がいかに韓国に理解がある大物であるかを強調している。要は、韓国にとって、日本や額賀氏などは単なる手段にしか過ぎないのであって、ここには日本や額賀氏に対する経緯も、信頼感も全く見えない。こんな国とどうして信頼関係を構築できるだろうか?!
《その7_ 大衆に振り回される浅はかな朴大統領、その暗愚さに振り回される韓国国民》
朴大統領は、米紙ワシントン・ポスト(電子版)が12日までに掲載したインタビューで、「慰安婦協議はかなりの進展があり最終段階」、「われわれは非常に意味のある韓日国交正常化50周年を期待できると思う」と述べた。朴大統領の発言について、日本の外務省幹部は12日、日韓の協議では具体的な進展はなく、何を指して進展?と疑問を呈した。朴氏の、硬直外交に対して内外から批判が高まり、それを交わす狙いで、苦し紛れに何の根拠もなく口から出まかせを言ったものとみられるが、あまりに浅はかな姿だ。これは、米国からの批判に対する実績作りを狙ったものであり、今回の尹外相が、何の当てもなく訪日する行動を取っているのと軌を一にするものだ。要は、韓国は努力しているというアリバイ作り、パフォーマンスでしかない。国民の反日感情が強いと見れば、反日を強め、強硬路線に対する批判が出れば、今度は何の見通しもなく、すり寄りを強める。姑息な嘘で、窮地を脱しようとするのは、一国の指導者がやることではない。まあ、愛人との密会報道をされて、何の根拠も示すことなく、そして元ネタ記事を書いた韓国メディアを咎めることもなく、産経加藤前支局長を、スケープゴート的に、名誉棄損で告訴するような国であり、大統領である。何かを期待する方が無理なのかもしれないが。いずれにしても、こんな指導者が率いる国を信頼せよと言う方が無理なのではないだろうか。
報道機関も、朴氏と同様に、何の定見もなく、ただ行き当たりばったりの、大衆迎合記事で、ウソだらけの報道を流している。
前述の19日付け 中央日報コラム「韓国と日本、もう一歩ずつ近くへ」は次のようにも言っている。
「米国のオバマ政権は昨年から韓日関係を早期に改善するよう、日本には強く、韓国にはそれとなく圧力を加えてきた。特に4月の安倍首相の訪米で、米国は安倍首相を手厚く歓待し、歴史問題の整理に圧力を加えた。これを受け、安倍首相はその時まで固執していた「河野談話の修正はしない」から一歩さらに踏み出し、「河野・村山談話を全体的に継承する」という積極的な立場を明らかにした。朴大統領の言葉通り、「2人いてこそタンゴを踊ることができる」。安倍首相が米国と国際社会の圧力の前でやや後退する前、韓国では朴大統領が韓日関係改善の強い意志を見せた。元老知日派の柳興洙(ユ・フンス)元議員を駐日大使に任命したのも、朴大統領のこうした意志の確実な表明だった。」(19日 中央日報)。
まあ、よくもこんなに嘘だらけの記事、大統領そして国民ににおもねる記事が書けるものだと呆れるばかりだ。知日派の大使の起用は評価できるが、本当にその気があるなら、茶坊主でしかない尹外相を交代させるべきだ。安倍首相の訪米の成功、米国の韓国に対する「うんざり感」説などで、「孤立化する」とてんやわんやの大騒ぎをしていたのに、こんどは一転して強気の姿勢である。これは米国から、リップサービスの慰め言葉をもらったからだろうが、アジアの情勢の緊迫化に伴い、米国の韓国に対する目が益々厳しくなっていくことに変わりはない。米国に甘え、泣きつくだけの未熟な韓国が、いつまでも許されるほど国際外交は甘くない。
《結論_ 日本のネット投稿より》
>『先に手を差し出した』←訂正しますwあ『先に手を出した..』w
>ハゲ外交部長が差し出すた手は、物乞い・オネダリのために差し出す手だろう。 相手の悪口を言いながら物乞いの手を出すとは、ずうずうしいと言うべきか、恥知らずと言うべきか。呆れ果てて、開いた口が塞がらない。
>日韓関係を改善しなければならない差し迫った理由はなにもない。いつも日本を貶め日本の邪魔をして困った時だけ日本を利用しようとする「用日」はもう通用しない。どんな会談をやろうが平行線だよ。
>南朝鮮に対しては“助けない、教えない、関わらない”これが最善の外交だ。岸田大臣、配慮とか譲歩とかは絶対、絶対、絶対してはならない。大人の対応なんて、朝鮮人には通用しない。岸田大臣、河野洋平みたいに騙されるような事はしないでくれ。日本の正義真実を押し通せ。
>安倍総理、靖国神社参拝をしてください。これが一番手っ取り早いお祓いです。
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