暗闇法要
一般社団法人日清塾が主催する「CEREMONY IN THE DARK ~暗闇法要~」に参加した
日本で初めての試みなので期待に胸を膨らませて
昨日の6時40分頃に会場となる中目黒の「正覚寺」に着いて本堂に
この「正覚寺」には1634年に開山され、伊達藩3代当主、伊達綱宗の奥方の墓がある
本堂に入ると既に50席の椅子席の半分以上が埋まっていて
妻と小生は仏壇に向かって前から2列目に座った
といっても、仏壇側をあけて座席を囲むように20名の僧侶が
コの字型に列座するので上席ではないし、まして暗闇なので…
気分が悪くなれば、暗視ゴーグルをつけた人がいるので
静かに手を挙げて欲しいとの説明
読まれるのは参加者の健康、幸せなどを祈念するお経だという説明を受けたあと
関係者の挨拶…そしていよいよ開式
(これも消された)
導師入場時には微かに点いていた明かりも消されて闇の世界に
そして、1分間の瞑想のあと読経が始まる 合掌して姿勢を正し
呼吸を整えるのは太極拳の立禅が役にたって直ぐに瞑想の中に漂う
笙(しょう)の厳かな雅楽演奏と共に20人の読経が始まる
(暗闇法要後の紹介で披露)
しばらくすると読経が渦を巻いて天井からも聴こえてくる
目を開けても何も見えない…
でも、現実世界に戻されるのか山手通りを走る車の音が微かにい聴こえてくる
また、目を閉じて暗黒世界にはいると白檀のお香の香りが漂ってくる
目を開けて手に目をおとすと、一瞬、微かに小指と人差し指の輪郭が白く現れたような…
よく見ようと瞬きをすると暗闇に隠れる…
声明(しょうみょう)が始まったころに香に変化が…
後できいてみると沈香だったよう
天からこだましているような声明に浸りながら幽玄世界を漂う
このまま、魂が天に昇っていくのかなと思う不思議な感覚だった
笙や篳篥(ひちりき)や龍笛(りゅうてき=横笛)等も入る
(篳篥)
(龍笛)
一瞬の静寂のあと野太い僧侶の怒鳴りに似た声が響く
そして御祈祷が始まった…
厳冬の100日荒行を終えた僧侶のみが祈祷法を体得している
御祈祷も健康などを祈るものだがありがたい(普段はお包が必要)
このあたりでまた香木が変わったようで少し脂の薫りもあるような…(伽羅だった)
お経の輪唱や一人ひとりが順番に右回りで読経するなどの新しい?試みもあった
40分程の暗闇法要は最後の瞑想で締めくくられた
終了後は別の席でお粥が用意されていて舌鼓…
質素なものだが、とても美味しい!
その席でこの法要に関わる説明や質疑応答があって
初めて聴く仏教世界にへぇ~!
質問の中で「合コンはしますか?」とか「どこでお会いできますか?」
そう言えば、若い女性も多く参加していたのでさもありなん
そのような場を月に1度?もっているとのことでした
でも、若い女性の結婚相手としては…余程、大きなお寺でないと苦労しますよ!
by よしの ふくすけ