Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

3月の夏日

2013年03月10日 | その他


昨日今日と3月とは思えない程暖かくなった。昨日は野暮用があって時期的なことも
あり無理にフィールドには出なかったが、今日は朝から体が空いていたので最近入手
したレンズの試写のためフィールドに繰り出した。

冒頭は、最近入手したというより再入手したFA135mmF2.8IFでのカット。

最短70センチまで寄れ(1/4倍相当)、レンズも軽量(300グラム台)、解像もなかなかで、
フィールドレンズとしては理想的だ。2011年前半に家財の中に埋もれていたのを発見
するも、レンズ白濁で修理と相成った。デジカメ使用でその真価を発揮し、中距離飛翔
用レンズとして大いに期待されたが、遠征時の不注意で盗まれてしまった。

最近はオークションに出回る数も減ってきたので、2月の大阪滞在中に競り落としたが、
何とか2万円代で手に入れることが出来た。まあまあ奇麗な個体だが、中玉外周寄りに
うっすらとクモリの輪っかがあり、逆光や近接での描写にどう影響するか?が不安材料
だった。先日自宅周りで試写したところ、クモリの影響は殆ど感じられず、このまま使
えそうという感触を得た。



これは冒頭画像の等倍切り出し無加工(パープルフリンジのみ除去)。
開放でパープルフリンジがこれでもか!と出まくるが、LR4で簡単に取り除けるので、
まあ気にしない方が良いだろう。
室内で偽トンボをモデルに試写した限り、開放からちゃんと解像し、問題を感じなかった
が、このFA135mmというレンズは「実戦に弱い」イメージがあり、今回もかなり歩留ま
りが悪かった。。。

実は最近どんどん目が不自由になってきているので、ファインダー周りを強化しようと、
1.36Xのマグニアイピースを昨日注文したのが今日の朝に届いたので、早速活用したがそ
の効果もあまりなかった(1.36倍はかなり拡大されるが感覚的に拡大された感はあまり
なく、撮った画像を確認する際にファインダーで見た感じより小さく写っていることに
気づく程度。ケラレないとのことだが、四隅が普通にケラレてしまうので、構図の決定が
少々面倒かも?)ただ色の出方は、レンズの淡白な見かけからは想像付かない程濃厚で、
もう一本の新顔レンズよりも発色が良いことは試写で認識しており、今後使い慣れて行け
ば、中距離飛翔等で活躍してくれることだろう。



さて もう一本のレンズはコレ(笑)。
もう新たにレンズを揃えても無駄に増えるだけという感じの私的ストックだが、50mm近辺を
一本も持っていない(一昨年に50マクロと50標準レンズを盗まれた)ので、この辺の焦点距離
を。。。と色々候補を考えていたが、結局、これから手に入れるならそれなりのレンズを!と
いうことで、DAスターレンズを入手と相成った。

DA☆55mmF1.4SDMである。
倍率はヘリアーより僅かに大きい程度で、接写能力はないが、場合によってはクローズアップ
レンズを稼働するのも一興であり、手元に残っていたACクローズアップレンズno3(なぜか
no2は紛失)を試したらそこそこ使えるのを確認した。



カラーへリアー75mm最短(約1/7倍×1.5倍?)とDA55mm最短(約1/6倍×1.5倍?)

往年のいわゆる標準レンズと呼ばれた50mmクラスの明るいレンズは、開放付近ではコマ収差
の嵐
で、二段程絞るとシャープになるという変化レンズが多いが、このDA55は開放からしっか
り解像し、円形絞り採用で二段程絞るまで円形絞りを保つのも魅力とのこと。実際、到着して
最初に偽トンボを写してみたら、開放とは思えない解像にびっくりしたのは確かだ。

上の三枚は、左から開放、f1.7、f2.4となる。
開放からシャープと言われるが、まあすこし霞がかかる感じは否めない。このあたりは、Tamron70-200mmF2.8とニュアンスが近い。
ただ、1.7ではいきなり普通に解像するのを室内試写で確認。



室内にて偽トンボ(サナエ1号)を写したもの。

本日の野外試写でもそれを裏づける形となった。(以下が等倍解像比較)



ちなみに今日は気温は上がったが、昼頃から極めて強い風が吹き出し、明日からまた一たん
冬に戻るという。
本格的なフィールドはまだまだ先である。