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Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

新環境

2011年03月06日 | その他
新型MacbookProが到着した。
Macbookから環境移行にするか迷っていたが、MacbookProは、FW800なのでつなげられない。
そこで、FWアダプター(800円くらい)を注文して、届くまでの間、地道に環境を構築した。
アダプターが届いたのは今日で、届いた頃合には、ほぼ環境構築は終わっていた(笑)。

そんなに心配していなかったが、メインのソフトはほぼ使える状態だ。
仕事系では、Digital Performer6.0.3(従来は6.0.1だったのでアップデータを入手して対応)、Logic7.2.3両方ともOK!
(というか両方ともメジャーアップすればよいのだが、今ひとつその気になれない)
DPの方は64ビットというかQuadCoreの恩恵を受けている感じではないのに、Logicの方は
パフォーマンスメーターに見事に4本のバーが立っていて、見た目QuadCoreの恩恵を受けている
ように見える(実際は定かでないが、パフォーマンスにはかなり余裕がありそうだ)。

プラグイン関係は、楽器系では、NativeInstruments,IK Multimedia,KORG,Vienna,Garritan,GForce,
Toontrack,MusicLabなど主立ったところはアップデータなどを駆使してほぼクリアだが、GForceのVSMだけ、
元々あったFont関連のエラーが深刻で立ち上がらない状態(フォントが重複したためで、新しいフォントをど
かして、ダウンロードした古いフォントをシステムに入れて解決した)な他、ちょっと気に入っていたWaldolf
Editionがインストールできなくなった(最近新しいバージョン3が出たようだが、これもインストール出来ず。。。)
エフェクト関連では、IK,Sonalksis,URS,PSP,WaveArts,NomadFactory,Celemonyなどやはり主立ったもの
はほぼクリア。WaveArts,Nomad一部の最近使っていなかったプラグインはこの際だからと再度アクティベート
した。気になるのは「問題児」Wavesで、依然iLokがシンクロナイズできない状態のまま(そのくせ、一部の
プラグインを除き、ほとんど使える)で放ってある(保険にも入っているが手続きが非常にめんどくさいのだ)
ので、まだまだ解決は先送りになりそうだ。。。
譜面作成ソフトは、最新版にすることなく2007年版でオーケー!でひとまず安心。

第二の仕事系(笑)では、まずPhotoshopは単純なコピーでは例によってコードネームSpaceMonkeyが現れて
くれたが、古い5.5のディスクを持ち出してアップデータから再インストールしたら当然だが無事立ち上がるが、
ver9(CS2)では、ロゼッタ環境での動作になり、マシンが一生懸命ロゼッタ環境を探し出してくれて、何とか
使えるようになった。GoLiveに関しては、OSXにしたとき?も苦労して電話でサポートしてもらった記憶がある
が、今回はシリアルがなぜか一桁足りず、認証できなくて使えない状態だ。尤も、最近はホームページ本体も
ほとんどいじっていないので、そのうち気が向いたら原因を追求したいと思う。(翌日、FWアダプターを活用し
外付けHDを確認したらシリアルがわかったので立ち上げに成功)
もう一つの必須ソフト LightRoomはそのままOK!で一安心。

インターネットに関しては、macbookからブックマークを移すのもかったるいので、とりあえずいくつか
すぐ必要なものだけ手動でブックマークし、あとはおいおいやっていこうと思う。

そんなこんなで、MacbookProのクアッドコアの恩恵を味わうゆとりはまだない(笑)
ただ一つ、立ち上がりが早いのは確かだな。。。


QuadCore

2011年02月26日 | その他
昨日の金曜日。
何時ものようにメインマシンのMacbookを立ち上げようとしたが、なかなかうまく立ち上がらない。。。
仕方なくPRAMクリアで再起動・・・やっと立ち上がる。
ここ数ヶ月、キー入力がスベったり(入力中の文字の順序が勝手に入れ替わったり消えたりする)
色々使い勝手が悪くなってきていたので、還付金で新機種を買おうかと思っていたところではあったが、
今かかっている仕事のデータが消えては困るので、新機種購入を急がねば!とアップルのページを
覗いた。

すると、MacbookProにNewの表示が出ているではないか!
ちょうど新機種の発売日に当たったようだ。
よく見ると、何と!随分前から切望していた4coreCPU搭載である。
値段も割と手頃だし、メモリも比較的安く増量できるようだ。
仕事用にはSSDが速度面で良いのだが、まだ怖い感じがするので
とりあえず500GHD搭載モデルをポチってしまった!

それでも200k行かないんだから随分と安くなったものである。
(10年前は、G4搭載Powerbookを清水の舞台から飛び降りるつもりで400kとか大枚はたいて買ったのだが)
そんなわけで、MBP15を新規導入することとなった。メモリは自己史上最多の8ギガで、これだけあれば
なんとか仕事もこなせるだろう。

後で気付いたのだが、サンダーボルトという超速のインターフェースがついているらしい。
FWやUSB3などですら比較にならないほど速いらしいのだ。これにも期待しつつ、メモリーカードスロット
も今更ながらやっと標準装備ということになりそうだ。
今度の週末あたりに届きそうだが、3月半ばの仕事でデビューということになるか?

LightRoom

2010年06月13日 | その他
今まで、機材関係の考察をいくつか書いてきたが、あとで見直すと、間違った解釈や記述が散見されるので、修正したいのだが、なかなかその余裕が無くて心苦しい限りだ(笑)

さて、K-xにしてから、そのjpg品質が信用できないので、数年ぶりにRAW撮影するようになったが、困るのは現像ソフト選びだ。ペンタックス純正のも悪くはないが、いかんせん処理速度に難がある。興に乗って100枚以上写してしまった日は、処理が大変だ。以前からシルキーピクスフリー版も使っていたが、新しいバージョン4が良さそうなので、5月から一月使った。現像パラメータにクセがあるが、処理速度が速く画像ブラウズにも便利なので、よく使った。しかし、これは試用版のみなので、5月いっぱいで期限が切れてしまった。他の持ち駒は、未だにバージョンアップを渋っているフォトショップCS2ぐらいなものである。CS2では、RAWを一気に読み込んで、要らないのは直接ゴミ箱行きに出来るのが便利なので、最近はCS2で現像いていた。そしてそろそろCS4にアップしようかとも考え始めていたが、CS5もそろそろ出るらしく、今ひとつその気になれないところに、ライトルームの存在を思い出した。善は急げと、早速試用版をダウンロード。製品版もそう高くないので、試用してみて買うのを決めても良いかもしれない。
春先からの画像をいくつかチョイスし、現像してみた。



最近はオートホワイトバランスを使っているので、マニュアルでホワイトバランスをいじったときに、暖色系に少しでも偏らせると、どうも違和感があるのだが、現像したファイルの多くは、暖色系に偏ってしまっていた。笑い。



最近の現像ソフトの多くはダイナミックレンジ拡大機能を備えているが、特に白飛びを極力抑える機能はついつい活用してしまう。また、コントラストを意識しすぎると、黒つぶれが人知れず起きてしまう(笑い)ので、レンジの広さを保ちつつ、見栄えの良い画像を目指すことになるが、これがなかなか難しい。白飛びも抑えすぎると、画像に艶が無くなるし、黒つぶれ防止も意識しすぎると、のっぺりした画像になってしまう。




何事もそうだが、要は、いじりすぎるとろくな結果にならないので、微妙な補正や積極的な色温度のレタッチなどに活用すべきであろう。



最近、ゲームのやり過ぎか?目の調子が悪くて、老眼も一気に進んでしまって、細かい作業がしんどいので、結構いい加減に突貫で現像してしまい、一点張り的な結果となってしまったが、これから使い込んで慣れていきたい。そして、自分に馴染んだら購入しても良いかな?と考えている次第。

同じ設定で現像しgifに変換してみた。

RX iTunes Storeで配信

2010年03月28日 | その他


いよいよ春めいてきて、シーズンインも近づいてきた早春の候。
冬の間も時々カメラを持ち出しては居たが、果たして今年はトンボを
写す気になれるのだろうか?などと考える事もあった。
季節柄トンボ以外の被写体をフレームに入れたが、そういった写真
と自分のトンボの写真と比べると、何かが違う。被写体そのものに対
する思い入れとか、そう言うものもあるのかもしれないが、ただ相応
なアングルと構図にしてピントを合わせただけでは表現できない世界
を感じた。
今年はこんな気持ちで、過去の自分の作品を超える写真を撮れるのか?
そんな不安もよぎったりした。



なんてな事を考えている内に、だんだんポカポカしてきて、駅のホーム
から見える景色がだんだん春の様相を呈して来ると、全く現金なことに
トンボ心が再燃し出した。
やはり季節の力は大きいものだ。
今年もトンボ撮りに執念を燃やすぞ!ガッハッハ。

そうは言っても、昨日今日などは、真冬を思わせる気候で、体の芯まで
冷えてしまった。



今はここ数年縁のある劇団公演の演奏の仕事に従事している。

http://www.bara-samu.com/

最近は、この仕事で毎日赤坂まで通っている。
一昨年の前作は、箱が新宿コマ劇場だったので、通いも比較的楽だったが、
今年は地下鉄を含め、乗り換えが二回あり、少々行程が面倒だ。
しかも、箱の関係なのか?公演数が非常に多く、ソワマチ(昼夜公演)
が週三回(公演時間は3時間半!)!もある。
体調を維持しつつ、ミスをしないように緊張感を維持しつつ、1ヶ月あまり
の東京公演を乗り切るのは並大抵のことでは無かろう(人事のようだ)
それでも、やっと10数本公演を終え、東京公演も残すところ30本ほどとなった。
(まだそんなにあるのかよ!笑)

家に帰っても、たまに時間があると貯まった用事の山が待っていて休めるわけでも
なく、ヘトヘトの毎日である。
こんな厳しい毎日を支えてくれるのは、アイテムの数々だ。
ずっと以前にホームセンターにて500円で買った小さなリュック。
普段は撮影機材を入れているが、筆記用具などを入れて、背中に背負い、
寒いときの防寒具、座るときの背中用クッションとしても役立つ。
公演途中に新宿駅で買った500円の折りたたみ傘。非常にコンパクトなので
リュックの下側ポケットに収納でき、リュックを背負ったまま取り出せる。
タブレットやのど飴などは、演奏時の緊張を和らげるために欠かせない。
タブレットは刺激性の高いものを複数揃えたが、ある日舐めすぎて気持ち悪く
なり、のど飴に切り替えた。のど飴では以前よりVC3000を愛用していたが、
最近売ってないので、今回はフルーツミックスにした。
また、ストレスのあまり腹が減るので、ベビースターラーメンなどもこっそり
持ち込んだりしている。
そんなこんなで、毎日綱渡りのような局面を乗り越えている次第。



而して、表題の件だが、当方の所属する
プログレファンクフュージョンユニット RX(現在休止中)
の楽曲が、近々、iTunes Storeで配信されるそうだ。

国内では、3/31より配信開始。
海外でも18カ国で4月頃より配信されるそうだ。
ファンから再開要望の多い RXだが、メンバー三人とも多忙にて、
なかなか実現しないというのが実情である。

RXは、1991年に聖飢魔llから派生して作られたユニットで、91年のファースト
アルバムは、渡辺香津美、和田アキラ、本多俊之といった国内フュージョン界の
大御所を招いてレコーディングされた。その後、少々活動をしたのち、しばらく
休止するが、聖飢魔ll解散後の2000年に先遣隊(笑)として再始動し、以後2003年まで、
何枚かのアルバムを出している。2001年には、元キングクリムゾンのジョンウエットン
を招いてレコーディング。作詞がジョンウエットン、作曲が自分・・・なんてのもあって、
ちょっと凄い経験もした。
RXについての詳細は、こちらにてご覧いただける。

http://columbia.jp/~rx/



ホントは、純粋な自分だけの作品の宣伝を出来たらいいんだけど、このところ、仕事に家事に
追われまくりで、2008年夏以降、殆ど自分の作品が作れていない。トホホ。

※当方、ここしばらくは出張先での生活になり、フィールドは当分お預けかもしれない。
仕事の合間に首都圏フィールド関係のブログなどを覗くと、そこそこ今年も出はじめて
いるようである。
ただ、気になることがある。
昨今の首都圏フィールド愛好家ブログのいくつかで、市町村名などを載せているようだ。
中には、河川などの名称まで載せているブログもあったりして、最近の潮流を考えるに
いかがなものか?と考える次第である。地方ならまだしも、首都圏はフィールダーも多く
、中には悪質なフィールド業をしてしまう人もいるので、出来れば、その手の記述は自粛
していただけるとありがたいと願うと同時に、人づてで安易にフィールド場所を教え合う
ようなことも避けていただければと思う。(フィールドは地元民に迷惑のかからない範囲
で是非自力で開拓して欲しい。)




300ミリ+テレコン vs 400ミリ

2009年12月22日 | その他
すっかり年の瀬も近づき、クリスマスも過ぎれば、テレビも年末一色に
なる今日この頃。
どこかで以前書いたが、普遍的日常を愛する自分としては、正月番組とか
特別なものがどうも苦手である。しかし、このところの世知辛い世相の
ためか?正月特番の時代劇を密かに楽しみにしていたりする。やはり歳
を重ねたと言うことだろうか。

それはさておき、以前より気になっていたことが一つあった。
300ミリにテレプラス1.5倍を噛ませたものと、400テレマクロでは、
どちらの描写が優れているのか?ということである。
400ミリテレマクロは比較的軽量とはいえ、胴体は長いし、やはり重い。
300ミリはそれに比べると短いし、テレプラス1.5倍は装着感も少なく
コンパクトな手軽さがある。実は、今日もテレプラスが付いていると知らず
に外に持ち出して写していたりした・・・。

春先やシーズン末に行った実験で、テレプラスではフレアが出やすいこと、
400テレマクロのフレアも相当なものであることが分かっている。
いずれも、地表に近い部分や水面の乱反射の影響を防ぎきれないということ
であるので、曇天や木陰での撮影では写りにあまり支障はないことも確認
している。

要は、単体レンズとしての400ミリのアドバンテージがあるやなしや?
を確認したいということである。

近所だと人目もあるので、少し離れたフィールドへ両レンズを持ち出し、
ボディは三脚に固定、レンズだけ交換という形で、殆ど同じ撮影条件で
写りを比較してみることにした。



上:1)300ミリ+テレプラス 1/90 開放(f5.6相当)
下:2)400ミリ 1/90 開放(f5.6)



上:1)の等倍切り出し  下:2)の等倍切り出し



上:1a)300ミリ+テレプラス 1/180 開放(f5.6相当) 
下:2a)400ミリ 1/180 開放(f5.6)



上:1a)の等倍切り出し 下:2a)の等倍切り出し



上:3)300ミリ+テレプラス
下:4)400ミリ



上:3)の等倍切り出し 下:4)の等倍切り出し



上:5)300ミリ+テレプラス
下:6)400ミリ



上:5)の等倍切り出し 下:6)の等倍切り出し

とまあ、結構しっかり比較してみた。
わかったことは、400ミリはやはり色乗りが薄いこと。
300ミリ+テレプラスよりも400ミリの方が大きく写ること。
(テレプラス1.5の実倍率は1.3倍弱程度とどこかで見た覚えがある)
マニュアルピント合わせなので何とも言えないものの、300ミリ+テレプラスの方
が、僅かに解像感があるような気もするが、ちょっと見た感じでは両者の描写には
当然ながら殆ど差はない・・・ということは、400ミリのアドバンテージは、殆ど
無いかも?

純正テレコンを手に入れるか?迷っているのだが、300ミリでは後玉が引っ込んでいない
ので、テレプラスでも十分後玉と近く、画質的ロスは少ないはずで、純正を入手する意味
は、フレアをより少なく・・・という感じだろうか?とはいえ、純正もデジタル専用設計
ではないのでどこまで差が出るかは何とも言えないし、F5.6レンズはやはり使用範囲が
限られるのでウーンという感じだ。あとは収集欲との相談か?笑。

続・17-70テスト

2009年05月28日 | その他


梅雨の走りのような気候である。
まあ、良い骨休めになるが、こういうときこそ、機材チェックの
チャンスである。

さて、先日水侵した17-70mmであるが、先日のテストでは最短距離で
シミが写り込む不都合の生じる事がわかった。
その後、ふと、広角端では、最短で写すことが多いことを思い出し、
大いに焦ってその分のテストをやることになった。

事前に室内でレンズをはめて確認する限りでは、望遠端の70ミリでは
最短0.2メートルでシミの影が映るが、広角側では前群のレンズ距離関係
などから、シミの影は映らなかった。



これは、70ミリでの撮影だが、被写体が小さいため、詳細確認の横位置トリミング。
最短での撮影は物理的に無理だが、これは今回の「不都合」にとって幸いなことである。


48ミリ f13.0 1/60での撮影。
中間的な焦点距離ではあまり使わないが、奥が深そうなので、今後色々試してみたい。




これらは21ミリでのテスト。
実は、ズームロックがかかったままになっていて、広角端に設定したつもりが
21ミリでロックされてそれ以上広角に出来ない状態になっているのに、気づかなかった。
21ミリでは中途半端な画角および描写になってしまう。

一旦部屋に戻ってexifを見てそれが判明し、再び、雨の中に戻って17ミリでの撮影を
行ったのがトップの画像である。より本番に近い画質チェックのため、外付けストロボ
もつけて行ったが、広角での使用は問題なしのようである。

それと、21ミリで絞り込んでも思ったような風景が写らなかった(17ミリと思い込んで
いたからに他ならないが)ので、絞りの連動チェックも行った。
なんという不器用なチェック段取りだろうか!でも、これが自分らしさとも言えるのでは?


17ミリ f2,8 1/750

17ミリ f16.0 1/30

絞りプレビューでも確認したので大丈夫なのだが、写りも当然大丈夫。
シミの写り込みも感じないし、広角飛翔撮影には支障ないだろう。

さて、前半戦ももうすぐ終わるが、なんとか成果を上げたいものである。

水濡れレンズ試写

2009年05月25日 | その他
先日のこと。
水場でしゃがみ込んで撮影していたのだが、チョッキのポケットに
入れていた17-70ズームレンズが気づかぬうちに濡れてしまった。
ポケットから水がしみこんだためで、最初はたいしたことないと思
っていたが、よく見たら前玉からも後玉からも水が内部に侵入していた!
帰宅してからドライヤーで良く乾かし、AFなど基本性能は失われていない
事を確認。翌日自宅でも少し試し撮りしたが、特に異常はなかった。

ただ、気になるのは、水が侵入したことに因って出来たレンズのシミである。
これは相当なもので、写りに影響がないとは言えない。
そこで、実際どの程度画質に影響が出るのか?修理に出す必要性等も含めて
テストを行うことにした。
ポイントは、シミの写り込み、コントラストである。

本日は幸い昼頃からさわやかな五月晴れとなったので、自宅前の公園をぶらついて
みることにする。

こういう好天気だと、400ミリシグマも持ち出したくなる。
しかし、住宅街の公園なのでなかなか手頃な被写体はない。
しかし、一本の木のところにさしかかると、なにやら騒がしい。



結構な数のミツバチが忙しく飛び回り、耳をじっと傾ければ
相当な騒音である。



ハナムグリも紛れ込んでいた。

さて、400ミリマクロの感触を久々に確かめたので、17-70シグマのテストに
入ることとした。




とりあえず気になる70ミリ側でのマクロ撮影。
そんなに問題は感じない。

それならば今度は広角側での撮影。



とりあえずこちらも大丈夫そうだが・・・
ところが、この後しばらく写している内にあることに気づいた。
何と、ホワイトバランスが蛍光灯のままになっていたのである!
液晶では確認しにくいが、随分青みの強い画像に写ってしまっていた・・・。
まあ、テストだからいいが。
ところで、時々感じている所感としてペンタックスは特に緑などの
表現が自然でないように感じる。トンボで言えば、アオサナエの緑
をきれいに写すのが難しい。今年は春先、オートホワイトバランス
で写したが、これだとやや青みが強い寒色系に感じる。

ところでまたまた話は飛ぶが、新製品のK-7はなかなかの評価だが、
鈍い自分には今ひとつその卓越性がわからない。
何となく確認したのは、連射とAFが早くなったこと、水平がとれるように
なったこと、ゴミ取り効率が上がったことなどだろうか。

閑話休題



こちらはコントラストのチェック。元の健全な状態と完全比較は出来ないが、
それほど支障を感じない写りではある。




続いて70ミリマクロの解像度チェック。等倍切り出し。

テストを繰り返す内に、今回の水濡れの影響が見えてきた。
それは最短距離での撮影だった。
前玉から二枚目のレンズにひどくシミが残っているのだが、
そこに最もピントが近くなるのが、すなわち最短距離0.2メートル
なのである。
最短距離でファインダーを覗くと、シミの影がありありと見える。



これがその最も顕著な例だ。要は、最短距離でバックが暈けていれば
必然的にシミの写り込みが目立つというわけだ。
ならば、少し離れるとどうだろうか?
 


こちらは0.25メートル付近での撮影。シミの写り込みは暈けて確認できなくなる。
コントラストに影響が多少出ているとは思うが、逆光、後ろ暈け、最短を避ければ
とりあえず普通の写りは出ることが確認できた。
そして、不幸中の幸いと言うべきか?70ミリ最短では例えばトンボならほとんど
被写体に密着する形になるので、事実上撮影は困難。現実的な近接距離は0.3m前後
なので、シミの写り込みは大概避けられそうである。

あとは、実戦で色々試してみるしかないだろうーーーーー
ということで、昼下がりに少しだけ時間をもらって近所でテスト。



その前に、400ミリの大写し。
相変わらずシビアなレンズだ。気を抜くと微妙なピント合わせが出来ない。



同じく400ミリ。逆光部分に派手なパープルフリンジが出ている。
やっぱりこのレンズは使う場面を相当選ぶかも?

そんなわけで、17-70ミリのチェックに移るとする。
なかなか近寄れる個体がいないが、やっと一頭だけ近寄れそうなモデルを見つけた。



デフォルトで交尾拒否姿勢のモンシロチョウ。



鳥にまでケンカを売っていたツマグロヒョウモン。



モンキチョウは♂リードがデフォルトなのだろうか?

そんなわけで、難しい撮影条件ではあったが、それなりに大丈夫かもしれないという
テスト結果だった。どうしても画質が気になるのなら、修理という選択肢しかないが。。。

続・400ミリ

2009年05月11日 | その他


アカツメクサ。。。いいですねえ。。。



相変わらず鳥など遠方の大型物体を見ると稼働というケースになってしまう。
そんなこんなで400ミリはまだトンボ撮影で使う機会がない。
チャンスはあったのだが、そこまで気が回らなかったのだった。

そろそろトンボを写しておきたいものだ。
そこで、夕飯の買い物に出たついでにちらっと試し撮りをしてみた。



逆光なのでコントラストが強くなってしまうが、池の中程の個体を割と
大きめにとらえられた。400ミリは長いので、ピントを合わせながらも
ファインダー像が大きく揺れてしまう。高速シャッターは必須といえる。
これは被写体に露出を合わせ、1/500だが、ギリギリの感じだ。



前後にピント合わせして遊んで見た。ビデオ撮影なら効果的だが。
このところ暑いのもあってか?夕方のためか?スズメバチの往来が多い。
今年は大発生してしまうのか・・・。やだな。



モンキチョウが撮れそうな感じで飛んでいたので、試し撮りしてみる。
飛んでいる物体を見ると写す気を起こさせる・・・そんなレンズだ。
蝶は難しいが、数メートル先の飛翔物体は、トンボなら写しやすそうだ。
前進飛翔もスピードが遅めの飛翔物体なら十分写せるだろう(自己暗示)。
トンボ本番が楽しみだ。



他にも色々写してみたかったが、夕刻の為なのか?チョウチョも少ない。
時間もないので、いくつか逆光ショットを写してみた。

400ミリテレマクロ試写

2009年05月04日 | その他

そりゃあ自慢(笑)の望遠系機材
;SigmaAPO400 F5.6 TELEMACRO / DA☆300 F4 / K20D&A★200MACRO ED



実は希少レンズ400ミリテレマクロがオークションで安く出ていたので、
発作的に買ってしまった。手元の長玉は200マクロ、300望遠があるが、
その300と仕様用途がダブるのもあるし、テレコンもあるので、今更、
中途半端な400を買ってもしょうがないというのもあるが、400ー5.6
レンズには良い物が多く、最も欲しかったのは純正のFA400EDだった。
これは、つい最近、中古で出たが、瞬く間に値段がつり上がり、130k以上
の値で取引された。これではとても手に入れられないので、傍観するだけで
手を出さなかったが、今回手に入れたシグマの400はFAに勝るとも劣らぬ
解像力で軽量(三脚座のハズレ方がかわいらしくてちょっと感動した)、
IFでしかも特筆すべきは最短が1.6メートル!(これはFA400の2メートルを
上回っている)。


F5.6 1/250 ISO200

これは最短での撮影。ピント合わせは楽で、テレマクロとして優秀だ。MFレンズなので、
AFは出来ない。見かけはAFできそうなのだが・・・笑。

最短にこだわるのなら、望遠マクロを使うか、DA300にテレプラス1.5Xで
最短1.4メートルでよいではないか?とも思うが、テレプラスのフレアや、
いかにも拡大して写しました的描写には少々不満を感じていたし、
下駄を履かせずに400ミリの画角が欲しいとも感じていたのも確かだ。

そんなわけで、色々試し撮りしたいところだが、トンボは一応閑散期?に入った
ものの、天気は曇りがちで、F5.6が力を発揮する機会はなかなかない。

とりあえず、400の試し撮りということで、家族サービスを兼ねて、動物のたくさんいる場所へ
行くことにした。


F5.6 1/180 ISO200

まあ、こういうところですな。


F6.7 1/750 ISO200

花壇の花を適当にテレマクロ撮影。とにかく大きく確実に写せるので、逆にアングルを工夫するのが
難しい。低く構えるにも、レンズが長くてそれなりに重いので、難しい。


F5.6 1/125 ISO200

F5.6 1/125 ISO200

身近ではとてもお目にかかれない極彩色の鳥も間近で写せるのはいい。
手前の金網が邪魔になったり、バックの金網が写り込んだりするのは、
ちょっと興ざめではあるが、外国遠征したような気分になれる。


F5.6 1/90 ISO200

晴天下のマクロでは、ピント合わせも楽に行える。ミラーレンズの数倍は楽。
画角や明るさ的には、DA300およびテレプラスで慣れているので、どうということはない。


F5.6 1/180 ISO200

F5.6 1/10 ISO200 勿論手持ち

F5.6 1/60 ISO200

ピント合わせは楽だが、もう一歩の追い込みが難しいレンズだ。
写りもはっきりしているが、レンズ自体の性格がはっきりしている感じだ。
DA300のような懐の深いタイプとは好対照に感じる。DA300は使い慣れると
結果がついてくる感じだが、このレンズは集中力を欠くと結果にシビアに現れる。

今回のテストでは、やや暗い撮影条件が多く、そばにある柱などを利用して
低速シャッターでの手ぶれを極力排除したが、1/250以下では相当シビアである。

現時点ではDA300との棲み分けははっきりしていないが、とりあえず実戦投入して、
より細かな性能発揮場面を見極めたいと思う。

マニュアル2Xテレコン検証

2009年04月13日 | その他
そろそろトンボ本番にかかるので、色々な実験遊びも出来なくなってくるが、
4月前半はまだ暇なのと、ちょっとオークション(無料)に最近はまっているのもあって
3kくらいでテレコンやリバースアダプターを買って遊んでいる。

元々持っていたテレプラス1.5倍に、オリンパスのTCON17、それらの同時使用
をシーズン前は試していたが、DA300の100K以下の中古を運良く見つけて購入し、
それの試し撮りをして慣れていく内に、デジタル用レンズにテレコンの使用も試し
たくなった。



これは実は記憶が定かでないが、多分、DA300単体ではなく、TCONをかませて
撮った物だったと思う。それの等倍切り出し。
200マクロ+TCONの時に比べ、収差が少なく、描写も良好である。
最短距離が4メートルほどと、長くなってしまうので、昆虫マクロは出来ないが
中距離の飛翔物体の撮影には適している。ただ、77-55のステップダウンリング
を介するので、取り付けがやや面倒になる。

先日の記事でも触れたが、つい先日、純正のT6-2Xというリアコンを3kで手に入れた。
二倍のテレコンは拡大率が上がる分、ファインダーも暗いし、拡大する分ディテール
も落ちる。マスターレンズの分解能以上のディテールは出せないからだ。
でも、拡大できる分、ピントを合わせやすいという利点もある。




上が、TCONをかました作例。下が、T6-2Xをかませた作例。
いずれも一般的なweb用途を意識して、適度にトリミング後、リサイズ、軽くシャープ
ネスをかけている。いずれもそういった用途では十分見られる画質だと思う。
それぞれの等倍切り出し無処理画像は以下の通り。



TCONの方は、わずかに虹色が出ている。T6-2Xの方はややコントラストが低いが、光線の角度の関係だろう。



この二枚は、T6-2Xをかませた作例で、適度にトリミング後、リサイズ、軽くシャープ
ネスをかけている。



これはDA300単体との画像の比較。上がDA300単体、下がT6-2Xをかませ
たものの等倍切り出し。ピントはまじめに合わせていないが、収差の少ない
ことがわかると思う。



こちらは、T6-2Xをかませた作例のリサイズとその等倍切り出し。
このくらい写ればテレコンを使った甲斐があったと思えるかもしれない。
尤も、トリミングや補間拡大すればテレコン同様のことが出来るのだが、
それを言ったら元も子もないし、テレコンで大きく写せなければ、実際
に写したときに、引き寄せた!という充足感もない。



これは遠くにいた被写体を等倍切り出し。(このくらいの遠距離だとピント合わせは
かなり難しい。いずれ余裕のあるとき、動きの少ない遠くの被写体で300+ダブルテレ
コンーー換算1500ミリ~ーーなど試して遊んで見たいものだ・・・)



鳥の写真で詳細度を表すのは、昆虫マクロからするとちょっときついので
T6-2Xをかませたチョウの作例。

T6-2Xでは、思ったほど画質の劣化がない。さすが旭光学だ。
しかし、使用にあたって予想外に不便な点のあることが判明。

端的に言えば、マニュアル露出が使えない!
マニュアル露出にすると、絞りリングのないDA300は、最小絞りに設定され
てしまい、超スローシャッターでしか写せなくなってしまうのである。200マクロ
は絞りリングがついているので、K20Dの絞りリングの使用許可設定をすれば、
T6-2Xをかませてマニュアル露出が出来るが、たかだか400ミリでF8では暗く
なり損なので、あまりこの組み合わせは使いたくない。。。

これは致命的である。一般的には、絞り優先自動露出でも十分鑑賞に堪える
絵が撮れるが、照度差があったりして、カメラ任せでは思うような露出結果
にならないこともあり、自分はここ数年マニュアル露出一辺倒である。

そしてT6-2Xをかませた場合、カメラのAEに誤差が出やすいことが判明。
状況にもよるが、順光撮影では、2倍から4倍程度オーバーに写る事がわかった。
ただ、言い方を変えれば、もっとシャッタースピードを上げられるということで、
手ぶれの危険を減らせると言うことである。
では、実際にどうやって対処するか?最初は戸惑ったが、落ち着いて考えれば
DA300単体で写しているときに比べ、4倍露出をかければよいわけである。

当然、AEまかせの撮影なので、ファインダーにはAE判断でシャッタースピードが
表示されるが、写すときに露出補正をして本来の適切なシャッタースピードに
設定するわけである。K20Dのダイヤルはイマイチ反応が鈍く、現場での操作には
手間取ることが多いが、慣れれば何とかなりそうである。

と、色々実験はしてみたが、どれほど現場でこれを使うのか?というと、
多分ほとんど使う機会は無いかもしれない(笑い)

でも、ここまで色々試写してきたのは、「夏の本番」に備えてのことなのだ。
つまり、ストロボとの併用である。
しかし、T6-2Xをかませた場合、絞り優先自動露出しか使えないのと同時に、
ストロボもマニュアルで発光させることが出来ない!これは痛い!!!
電子制御でなく、物理的にマニュアル発光できるストロボなら問題ないが、
手持ちでそれが出来る280Tでは光量が足りない。360FGZではただのTTL
になってしまうが、これでも光量が足らないことが判明!!!ワンランク上の
500FTZではかろうじて光が届くことがわかったが、いかんせんただのTTLで
ある。TTLでは無駄な電池の消耗が大きいので、あまり使いたくないのだが、
光量の制御には照射角度のズーム度合いを変えるしかないようだ。

そんなわけで、600ミリF8構想は今のところ暗礁に乗り上げている(笑い)
昔、A2XーSを持っていたのを手放してしまったのが、今更ながら痛い。。。
600ミリではファインダーに入れるのが大変な上に、暗くてピントもつかみづらい
ので、まあ致し方なしか。。。。
最後の悪あがきでDGタイプの1.5テレプラスを落とした(元々持っていたテレプラスは
レンズ焼けがひどく、それが霞む原因になっているようだ)ので、450ミリF5.6構想に
切り替えようかと思っている(笑い)

本マクロ

2009年04月08日 | その他


2009年もいよいよシーズンインした。
気温も日毎に上がり、20度に届く頃合いになった。
今年は何年かぶりに春先の腰痛が復活してしまった。
こうなると、歩けば歩くほど腰に負担が行ってしまう。
シーズンが軌道に乗る前に、治しておきたいところだ。
最近、炭水化物を多めにとっていたので、若干メタボ化した
かもしれず、余裕のサイズであるはずのフィールドパンツが
今日はいたらきつかった・・・。
4月に入って一週間を過ぎ、トンボもシオヤトンボなど数種を
見かけたが、まだまだこれからという感じである。

ところで、シーズンに備えて、望遠テストをしていたら、その反動で
マクロ撮影がしたくなった。auctionで、リバースアダプターを手に入れ
最近遊んでいる24ミリシグマを逆さ付けすることにした。

早速近所の森でテストする。
道すがら橙色のチョウが縄張りを張っているのに出くわす。
キタテハにしては大きいし、羽音もすごいと思ったら、近所では最近珍しい
ヒオドシチョウだった。昔はこのあたりで多くはないものの、たびたび見か
けたチョウだが年に一、二度見かけるくらいである。



闘争心が強いのか?地面から飛び立ってたびたび当方の顔にめがけて突進してきた。
と、以上は200ミリでの撮影で、このあと、24ミリ逆さ付けにチャレンジとなった。



林縁に生えていた花。肉眼では赤い蘂は確認できないほど小さい。



これはよく見かける題材だ。

事前に自宅で少々確認したところ、相当近づくので露出倍数も相当かかる。
かなりの倍率なので絞り込む必要もあり、補助光が鍵となるが、通常のクリップオンでは
うまく光が回らないので、工夫が必要だろう。



カラスノエンドウにたかるアブラムシの大小を写してみたが、ピントをぴたっと決めるのは
難しい。スローシャッターにしたこともあって、ブレが出てしまった。
まあ、高倍率マクロにはまる予定はないので、軽く遊んで見た程度だが。。。。



上の画像の等倍切り出し。その気になれば、アブラムシの複眼も写せるのがわかる。

シーズンイン迫る

2009年03月28日 | その他


今年の冬も長かったし、まだまだ寒気が居座ってはいるが、それでも春はもうすぐである。
あと十日も辛抱すれば何かトンボが飛び始めるだろう。
越冬性のトンボにするか?ムカシトンボを狙うか?・・・・
それにしても、今冬のオフシーズンは随分悪あがきをした。
でもその甲斐あって(でもないが)前から欲しかった望遠レンズを中古で手に入れた。
当然、時間のあるときはレンズを持ち出し、撮影チェックである。



最短はそこそこ寄れるものの、マクロ専用ではないので、ポートレート主体の描写になり、
その点では気持ち的に寄り切れない感が強く残るが、被写体を印象深く写し取る練習には
なるかもしれない。
黄色はなかなか写真では再現の難しい色だ。



モーター付きのオートフォーカスで、決まるときはすっと決まるが、一度迷うとシャッターが
押せなくなって困る。よほどフォーカス的に楽な条件でない限り、チャンスの時はマニュアル
フォーカスか、慣れている途中のクイックシフトフォーカスを使うのが良いだろう。
これはマニュアルで撮影。オートでもピントは決まったが、やや機械的な気もし、撮影者の思い
を込めるにはマニュアルがよかろう。



いろいろな早春の花が咲き出したが、トンボの姿はまだまだである。
手近な動く物と言えば、チョウチョだがそれもあまり見かけないし、ピントチェックに鳥も
写すが、近づけないので忍び体裁になり、結構疲れる・・・。



カタクリも咲き出した。写すのは数年ぶりだが、何しろ盗掘があるとかで金網越しでの撮影。
絶好のアングルは相当時間を使わないと探せないだろう。
開放での撮影だが、ボケが完全な円形になっていないのが、気になると言えば気になるところ。



デジタル専用設計ということで、逆光でもきれいにコントラストが出ることがあるが、うまく出ない
ことも多い。被写体を限定しなければ、光の条件をじっくり探し出すことが肝要だろう。



最短距離も相まって、このような状況では、マクロレンズの近接ほどきれいなボケは期待できないが、
その気になれば色々使い道もあって面白いレンズだと思う。



冒頭の遠景もそうだが、こんな景色を子供の頃から気に入っていて、土手から遠くの山々を
眺めてはすがすがしい気分になったものだ。昔、普通の200ミリ望遠レンズにソリゴールだったか?
忘れたが、6500円の三倍テレコンをつけて景色を撮ったら、色々な遠景が引き寄せられて、何とも
非現実的な描写になったのが、印象に残っている。冒頭の遠景は、アンダーに写して雰囲気を狙って
いる。(露出補正するのが面倒だったというのもあるが・・・)



田舎道を歩いていると、モンシロチョウの姿が目にとまった。
最短でもこの辺までしか寄れない。



とくにブラケティング的操作もしなかったのだが、ダイナミックレンジを上げても、白い被写体は
難しいものだ。モンキチョウも色を飛ばさずに明るく撮るのが難しい。

そんなわけでもうすぐシーズンインだ。今年のお初は何トンボだろうか?

ダブルテレコン(貧)

2009年02月23日 | その他


春もいよいよ近づいてきて、天気の崩れる日が増えてきた。
気温はまだまだだが、時間のあるときに、色々撮影チェックをして
練れておく必要がある。
3月は特に中盤以降時間がとれなくなりそうなので、シーズンインまでに
色々試しておきたいところだ。

本題に入る前に、先週末は、スプリングエフェメラルのフチグロトゲエダシャクを
見に某所まで出かけてきた。残念ながらろくな画像は撮れなかった(特に♂)が、
とりあえずずかん用の画像は撮れたので良しとしよう。



記録としては数十年ぶりと言うことだったが、強風の悪コンディションの中、どうに
か見つけることが出来た。
ただし、自分はただの一度も自力では見つけることが出来なかった。一人で産地を開
拓するのは難しいかもしれない・・・笑い。

そんなわけで、今回は、ダブルテレコンのチェック。
リアコンを装着することになるので、フィールドでは即応性に欠け、
ここぞという時のキメうち敵使い方になる訳だが、焦点はなんちゃって
超望遠との画質比較ということになる。

ちなみに、200ミリ単体ではおよそ1キロ。フロントコンバータが200グラム後半、
リアコンが150グラムくらいなので、およそ1.5キロのレンズを装着した状態になる。
対してなんちゃって超望遠は600グラムくらいだから、持ち回す体力的にはなんちゃ
っての方が有利だ。



例によって順番は前後するが、近所の猫。(次女がかわいがっていて人になついていた「トラ」という
野良猫・・・最近事故で一歳の若さで他界・・・の兄弟のようだ。飼い猫だろうか?)

続いて、いくつかのモデルを使っての撮影を等倍切り出し。
ダブルテレコンではさすがにかなり暗くなるので、ISO400か800で撮影している。
したがって偽色がでたり、テレコンによる収差もひどいが、思ったよりもちゃんと
撮れることがわかる。多少リサイズしてレタッチすればごまかせる程度の画質は
押さえられるようだ(笑)



続いては、同様の被写体での、等倍切り出し比較。
なんちゃっての画像は、先日のもので、今回のものとは撮影距離その他が違うので、
単純には比較できないが。。。
やはり寄せ集めとはいえ、純粋工学系?のダブルテレコンの方が、画像の透明感が上のようだ。
200ミリ単体は流石に画質が違う。がんばればこの程度までは寄れるわけだが、要はどうしても
寄れない被写体対策なので、今回の一連のテストがあるわけだ。


ダブルテレコン
なんちゃって望遠

200マクロ単体 差は歴然

さらに新規購入(但し中古)の DA300

さらに DA300+T6ー2X・・・従来のテレコンの中では純正だけあって最もまともな描写。ただ、古いタイプ
なので、撮影機能はまともに使えず、ファインダーも相当暗い。

以下はダブルテレコン使用で最も適した距離から撮影したものの等倍切り出し。



マスターレンズ性能のおかげで追い込めば軽く手持ちでこのくらいの再現は可能だが、
収差がひどくなってしまうしシャッタースピードが稼げないので、微妙なブレも出やすい。


200ミリ単体の等倍切り出し

さらに???!

ダブルテレコンを使用した場合の利点は、200ミリではピントをつかみづらい大きさの被写体を
より大きくファインダーにとらえることによって、ピントを合わせる確率を上げられる事である。
基本的に、テレコンバーター使用により、レンズ単体よりも画質は劣化するが、ピントを合わせら
れる確率が上がることにより、精細な画像を押さえることが可能となる。また、テレプラスのような
一般的なリアコンでは、マスターレンズそのままの感覚でファインダー像をとらえるが、TCONのような
フロントテレコンでは、最短距離が伸びることにより、マスターレンズのヘリコイドの物理的分解能が
あがることになり、2~10メートルくらいの距離にある被写体をより精密にピント合わせすることが出来
る。これは、マニュアルフォーカス好きとっては、なかなか面白いものである。
ただ、詳細にとらえられるものの、画質は確かに犠牲になっている。色収差はあとである程度補正も可能
だが、全体的にもやのかかった画像を透明感あるものにレタッチするのは、多少無理があり、結局、DA
300(+新しいリアコン)を手に入れるのが最も良い選択ということになる。FA400-5.6もその意味では
欲しいレンズだが、どこを探しても見あたらず、入手は限りなく不可能に近いようだ。

で、テレコンのテストを重ねて慣れて来たところで、今までしていなかったマスターレンズ単体との
描写比較。ヘリコイド操作が面白いことになるTCONの期待の画質はどこまで健闘するのか?


TCON付き

200マクロ単体

あいにく強風の中での撮影で、じっくり写すというわけにはいかなかったのが残念。
いずれもF8 1/1000での撮影。TCON付きの方が撮影距離が伸びる分、被写界深度は
深い。花弁の露出をつかみきれずオーバーしているが、200ミリ単体はまあ予定通りの描写。
対して、TCONの方は最短付近というのもあるが、描写は芳しくない。


TCON付き(f5.6 1/1000)

200マクロ単体(f8 1/1000)

対象としては非常に近いモンキチョウの顔描写。ファインダーで確かめつ写したが
ファインダー像が写りに反映されないような気もするような画質の落ち方だ。200
単体の方が若干絞り込んではいるが、描写に影響するような差ではない。

ならば中距離で挽回と思ったが、TCON単体では340ミリ程度なので、中距離では
被写体を大きくとらえられず、むしろ更にリアコンをかましたダブるテレコンの方が
、マシな絵が撮れるような気がする(像のピントを確実に見定めるという意味で)。
いずれにしても、元々無理な組み合わせではあったが、いざというときだけTCON
をはめるという作戦はあまり実用的ではなさそうだ。(安価な300ズームのほうが
まだ良い描写をするだろう)うーむ、良い望遠欲しいな~・・・というわけでシー
ズンインが待たれる


新機材(笑)チェック

2009年02月20日 | その他
シーズンインに備えての機材調整はこの時期ならではの
イベントである。
昨秋に、限定用途でなんちゃって超望遠をそろえたが、
某秘密兵器?のおかげで、ピント合わせも楽になった
(ような気がする)。



ここ二三日時間がとれたので、近所をふらつく不審者と化し、
テスト撮影を行っているのであった。

そして、先日の記事では、安価なズーム300をそろえたいと
本人は抜かしていたが、その後、再考して、フロントコンバータ
を入手することにした。
目をつけていたのは、二倍強の某メーカーのものだったが、どうも
結像に難ありとみて、1,7倍の別メーカーのものをC万ちょいで
手に入れた。
なぜ、無駄な買い物とも思えるフロントコンバータを入手したのか?
それはフィールドにおけるチャンス優先の為である。
すなわち、レンズ交換の時間を省く目的なのだ。
詳しい説明は省くが、購入したテレコンは、そのままでは200ミリには
つかないので、5年ぶりに京都の青木カメラ店にステップダウンリングを
注文した。リングはメール便発送なので、到着が若干遅いため、到着を
待っていたが、本日の午後、それも無事到着した(配達人がポストに入れる
のを偶然見たが、その配達人がその場で電話とか始めてしまったので、すぐに
ポストに取りに行けずちょっといらいらした・・・笑)ので、早速、200ミリに
ねじ込んで近場をふらつくことにした!
コンバータをつけて思ったこと・・・2倍強の奴にしなくてよかった~しみじみ。
二倍強の奴に比べて2/3程度の大きさ重さだが、それでも結構ずしんとくるのだ。




今回の画像はすべてチェック用画像と言うことで、当然ノンレタッチである。
(レタッチは多少なりとも自分にとってある意味当たり前の作業なので・・・笑)
とりあえず、写した順番は違うが、近所の野良猫の子供。
さすがにピントは浅いが、なんちゃって超望遠ほどピント合わせは難しくない。



テレコン付きの最短でのショット。フロントテレコンの場合、撮影距離が本来のそれに対し、
撮影倍率の2乗分長くなるようだ。それなりに最短でもワーキングディスタンスはとれるが、
寄れないので当倍以上の撮影は出来ない。ただ、本体のレンズがマクロなので、1メートル以内
には寄れるのだ。



これは上記のピクセル等倍切り出し。さすがに収差がすごいことになっている。
ただ、テレコンの使用目的は、マクロ撮影ではないので、この辺は目をつぶれる。


ちなみに、同一撮影距離で、200ミリマクロに対してどのくらい大きく写るかは
こんな感じだ。


上が200ミリ単体。下がテレコン付き。共に、1.5メートルからの撮影。(ただし、テレコン付きは撮影距離
メモリは異なる)

そして、肝心の望遠撮影解像感のチェック。(以下ピクセル等倍切り出し画像ノーレタッチ)



上がテレコン付き。背景にフリンジが出てしまうのは仕方がないことと割り切っているが、
鵯の目の透明感がよく表れている。
下は、なんちゃって超望遠500ミリだが、まあコントラストの低さを我慢すれば、どうにか
このくらいは撮れる。


これは、テレコン付き200でシャドウ部分を狙ったもの。
レタッチをうまくすればどうにかなるくらいの解像感は出ている。

いずれにしても、これらのシステムは、当然ながら通常撮影に使うことはなく、
イマージェンシー用なので、この程度撮れればばっちりと言える。

追記;ただ一つ、心配なこともある。フロントテレコンは理論上つけてもF値が下がらないということ
だが、それはサイズの適合した組み合わせで使った場合の話であり、200ミリの前玉より口径の狭い
ものをつけるので、この組み合わせでは相当暗くなってしまう。
日中光で1/1000で写せそうな被写体でも、1/250程度になってしまうようだ。ちなみに、リアコンと
比べてみると、リアコンの方がフロントテレコンより明るかった!(汗)
しかし、リアコンとフロントコンバータを両方使ってもファインダーで見る限り、画質の劣化は
あまり感じられず。限定目的で両方使って200ミリを500ミリとして使う手もある。なんちゃってと
どちらがよい描写をするか?が焦点となりそう。。。