土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

No.86「録 '09.7~9月」

2009-12-17 00:46:32 | 詩歌(創作)
2009.7.3

傘下げる開く青空 半夏生(7/3「七月の一句」投句) 
傘下ろす開く青空 半夏生 

2009.7.14

酒すすむ よいにそよいで ビヤガーデン(7/14「七月の一句」投句) 

2009.7.15

異次元の明かり提灯夏の道 

水中花 裸電球ゆらす風 

ここにある森羅万象なつやすみ 

2009.7.19

いよいよの鳴き声蝉の 午前四時 

熱風や じつと我慢の植木鉢 

土用入り 無理はするなの休みかな(7/19「七月の一句」投句) 

2009.7.21

三日月の 鱗 木洩れ日 食の庭 

朝刊紙 朝顔ひらく縁の端 

2009.7.26

水たまり光眩しき蝉時雨 

玉砂利の ざくりざくりや 蝉の声 

2009.8.4

蝉鳴いて やんでまた鳴く 天気雨(8/4「八月の一句」投句) 

2009.8.6

俯いて一刀両断 西瓜割り(8/6「八月の一句」投句) 

2009.8.7

波の音 コクトー覚ゆ夏の暁(あけ)(8/7「八月の一句」投句) 

2009.8.14

かなかなとマイナスイオンの蝉時雨  

川縁(べり)に夏が憩ひて虫の声 

2009.8.16

思ひ出を後に たづさへ 鱗雲(8/16「八月の一句」投句) 

2009.8.18

秋の声 川をつたひて 虫の鳴く(8/18「八月の一句」投句) 

底紅の 甘やか 髪の匂ひかな 

2009.8.22

あと一週 残暑いく日 カレンダー 

2009.8.25

値引き札 見ないふりして 夏のゆく(8/25「八月の一句」投句) 

2009.9.4

爽やかな声 すいーっちょん の訪れる(9/4「九月の一句」投句) 

2009.9.7

薄藍の東(とう)の帳(とばり)に白白(しろじろ)と一番星の秋の夕暮 

2009.9.17

アスファルト裸足で かける ギンナンの子 

2009.9.20

夕の風 トワイライトのロゼの中 虫の音のして彼岸入りぬ 

2009.9.24

透きとおる光も影も 秋茜 

2009.9.30

奏でるはキーボードの音 九月尽(9/30「九月の一句」投句) 



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