土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

没記事の替わり

2009-07-29 22:08:37 | 制作日誌
昨日は、暑くてヘロ;で手を抜きました。

関係無いけど…
いつかは、やると思ってたけど、やってしまいました;
ナンバリング、直しました。
 ↓
No.74「迂回路」はベースは、毎度の;ほんとの話、体験談からです。

当時…親に確認取った記憶が有るので、もっと大きかった;かもしれません。
親は気がつかなかった、というか気にして無かったので、事の真相?は結局解らずじまいだったのですが。(最初から?閉まってたか、または開いてたか)

「閉まってたか・開いてたか」と二つ書いたのは、実はどちらが先だったか、もうはっきりとは覚えていないからです。
たぶん、後で雨戸が閉められている状態を見ている??
雨戸が後で開けられたのなら(短時間で、であったとしても)普通、不思議な事とは認識しない。今まで見えていたものが急に見えなくなった、という時に人は驚くと思うから。(話では)そうと、しました。
お菓子の件はフィクションです。(もちろん他も膨らまして有ります)

私の癖で(?)人に確認を取って、納得や証明が得られると満足して;細かい所を忘れてしまう、という傾向が有るので。
(0歳の時に通っていた病院の造りを覚えてて、後で親に確認を取った事が有る)
小さい頃のこういう類いの詳細(?)は、だいぶもう抜け落ちているのですが。取り敢えず、体験してる、のには違い有りません。

「迂回路」というタイトルは、
「チャイム」の時も感じた「昔の不思議は今に…」(+内容)から。
(もっといいタイトルは無いかと、ここで時間を食ったけど結局そのまま)


「リセット」は、昨年の「何か時間の進むのが遅いな~」がベースで。その半年?後位には話の骨格を作っていたので。(かつ、プラス数ヶ月;)
そうとう放ったらかし;にしてた事になりますね。これは、練習(?)の意で書いたので、結構辛かったです;
(「迂回路」は楽しくて;2時間弱?で書いてしまいましたが)

基本(?)体験談から、でしか書けないので;これからも「変な話」がUPされたら『また体験談かよ~』と思って下さいませ。


説明は。出来るだけスルーする様に心がけますので;


果てる;

2009-07-28 23:54:30 | 日記
「暑いっ!」(出掛けたく無いっ;)
故に、手抜き。

今日も傘を持たずに出掛けた私。地下鉄に乗っている20分程の間、外はザーザー降りだったらしい。
地上に出た時は、パラパラとほんの数粒だったから、降り始めかと思って焦ったのだけど;

いや~暑いっ!
外が蒸し暑い、だったら、地下道はモワッと息苦しい。
換気扇を回して入ってても息苦しくなる夏の風呂場の暑さの様だ。

出たばかりです;
故に、深夜書いておいた記事は「没!」(要、手直し?)

「リセット」と「迂回路」の事、少し。
改めて、簡単に。

では。失礼;


No.74「迂回路」

2009-07-27 17:09:19 | 掌編(創作)
お寺さんの造りは、かくも不思議だ。
こんな所に、と思う様な所に、建物で回(めぐ)らせた囲いの中に庭が有ったりする。

たぶん法事だったのだろう。私は、その日、小学校へ上がったかどうかの年齢だった。
まるで、待合の座敷で法要が始まるまでの間の子供は異邦人で、誰の相手をする必要も無く、私は自分の目だけと会話をしていた。
他者との関わりを遮断したそこで、私は、その目新しい瞬間を楽しんでいた。誰も私の邪魔をしない。
好奇心とも放心とも区別のつかない感覚に支配された時間、私の目が認識していたのは開けられた雪見障子の硝子越しに小さく覗く世界だった。

部屋の外、囲いの中に有るそこは。中央に設えられた一間程の庭には、ささやかな竹の植込みと砂礫をあしらった道に雪見灯篭が置かれていて、渡り廊下を阻む、それが繋ぐ、池の様であった。
渡る回廊の向こう側は給仕場の様で。隔てた池越しに、茶碗や茶托、ジャーを抱えたお給仕さんが、ひっきりなしに出入りするのが見える。
茶菓子の載せられた盆、吸い物の椀、ビール、それらが運ばれる様を向こう側の景色を、飽きずにずっと私は見つめていた。
ふいに、名前を呼ばれた気がして振り返ると、親戚だろう見知らぬ小父さんが菓子盆から何やら分らない包みを一つ掴んで私の方へ歩いて来る。目の前でしゃがんだ、その人は包みを差し出して出て行く。
手の平の菓子に。締められた硝子戸を追うと、そこには目隠しをするかの様に雨戸が立てられていた。
音などしなかった。
光は、かろうじて格子窓から洩れている。そこから見える向こうは…色褪せた断片。
雨の様子も無い。ほんの一瞬の出来事。
消えた景色と引き換えの…菓子、を。
仕方無く、私は味わった。


2009.7.27 ?(猫目寝子)