土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

No.89「質問(2)」

2010-03-13 23:38:34 | 詩歌(創作)
「で?」

 「何をして欲しい?」(どうして欲しいの?)

なんて聞かない

「で?」

「何がしたい?」(どうしたいの?)

「何をする?」(どうするの?)

「で?」

2010.3.13 


No.86「録 '09.7~9月」

2009-12-17 00:46:32 | 詩歌(創作)
2009.7.3

傘下げる開く青空 半夏生(7/3「七月の一句」投句) 
傘下ろす開く青空 半夏生 

2009.7.14

酒すすむ よいにそよいで ビヤガーデン(7/14「七月の一句」投句) 

2009.7.15

異次元の明かり提灯夏の道 

水中花 裸電球ゆらす風 

ここにある森羅万象なつやすみ 

2009.7.19

いよいよの鳴き声蝉の 午前四時 

熱風や じつと我慢の植木鉢 

土用入り 無理はするなの休みかな(7/19「七月の一句」投句) 

2009.7.21

三日月の 鱗 木洩れ日 食の庭 

朝刊紙 朝顔ひらく縁の端 

2009.7.26

水たまり光眩しき蝉時雨 

玉砂利の ざくりざくりや 蝉の声 

2009.8.4

蝉鳴いて やんでまた鳴く 天気雨(8/4「八月の一句」投句) 

2009.8.6

俯いて一刀両断 西瓜割り(8/6「八月の一句」投句) 

2009.8.7

波の音 コクトー覚ゆ夏の暁(あけ)(8/7「八月の一句」投句) 

2009.8.14

かなかなとマイナスイオンの蝉時雨  

川縁(べり)に夏が憩ひて虫の声 

2009.8.16

思ひ出を後に たづさへ 鱗雲(8/16「八月の一句」投句) 

2009.8.18

秋の声 川をつたひて 虫の鳴く(8/18「八月の一句」投句) 

底紅の 甘やか 髪の匂ひかな 

2009.8.22

あと一週 残暑いく日 カレンダー 

2009.8.25

値引き札 見ないふりして 夏のゆく(8/25「八月の一句」投句) 

2009.9.4

爽やかな声 すいーっちょん の訪れる(9/4「九月の一句」投句) 

2009.9.7

薄藍の東(とう)の帳(とばり)に白白(しろじろ)と一番星の秋の夕暮 

2009.9.17

アスファルト裸足で かける ギンナンの子 

2009.9.20

夕の風 トワイライトのロゼの中 虫の音のして彼岸入りぬ 

2009.9.24

透きとおる光も影も 秋茜 

2009.9.30

奏でるはキーボードの音 九月尽(9/30「九月の一句」投句) 


No.85「Anniversary」

2009-12-12 08:08:22 | 詩歌(創作)
蝋燭を二つ消して 
アニバーサリー 
今日は「私」の誕生日 

名前の無い「anniversary」 
声の吹かない夏の日に 
蝋燭を五つ消して 
鍵かけた 

今日は「貴女」のアニバーサリー 
85本のキャンドル灯しましょう 

Happy Birthday to Me 

扉を開けて三つ目の 
Happy Birthday dear「Anniversary」 

2009.12.11 (猫目寝子)

三年目の扉を開きます。
また一年宜しくお願いします。


No.80「自由」

2009-09-26 23:19:08 | 詩歌(創作)
開け放した終わった時間の扉 
置いて歩く 
やがての前(さき)に 
境界線の先に 
共有線が無くとも 

戻らない 
やって来る時の前に 
名前を呼ぶ声を聞いた 

はっきりと開かれる音が 
やって来る時の先に 

女性の声が 
声が聞こえた 


2009.9.26 ?(猫目寝子)


No.73「生きる」

2009-07-25 01:43:41 | 詩歌(創作)
ぶつかりもしないで 
逃げてるだけで 

誤摩化して 

なのに 
答えを欲しがって 
 

「確かなものは
前(さき)に進む勇気だけ」


『これでいいんだ』なんて 

末期の科白 
楽な道 

『これでいいんだ』なんて 

馬鹿正直を 
騙せない 


「慰めたって
つまらない」


2009.7.25 ?(猫目寝子)



※オマージュ。自来也(「NARUTO」)の様に「生きる」
   +
※怒り(7/24)のあまり;