土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

No.11 ...アットランダム

2008-03-19 21:11:41 | 詩歌(創作)

明け方の ポケット残る くしゃくしゃの 結露の跡 ガラスを拭う  ?


かつてある 平行線に見えたるは 我の乱視の 為せる技かな

頑迷に 押して駄目なら 引いてみな 施錠たるかや 引き戸なるかや

あるがまま あるがままにと 過ぎたれど 心の澱と 積もるばかりか

声なくて 鏡の中の 能面は



二方の どちらぞ辛い 尋ねれば される我が身か させる彼の身か
太宰治「走れメロス」ー 将棋エピソード着意 ー

厭(いと)ふ人 あはれなるは 我もまた 疑はれしの 心ぞ濡れて



はらはらと 落つる薄紅 流れども 川面に映る 影は流れず

夢 現 行きつ戻りつ 色褪せず 絶えなく流る ものぞこそ知る


あふるるが 証といふのか ないものよ 抗ひ魂に 絶えること無く