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第23回 第2部 第34問

2013-08-02 10:13:15 | 第3章

田中さんは、次のように各宛先と送信元を指定してメールを送信した。
受信者の状況を記述した下の選択肢のうち、誤っているものを2つ選びなさい。

23234

a.山田さんは、メールの送信者が田中さんだとわかる。
b.山田さんは、同じメールが吉田部長に送信されていることがわかる。
c.中島さんは、同じメールが吉田部長に送信されていることがわからない。
d.吉田部長は、メールの送信者が田中さんだとわからない。
e.吉田部長は、同じメールが山田さんと中島さんに送信されていることがわかる。

コムたろう「メールの問題かぁ・・・メールは携帯とかでも使ってるから楽勝!楽勝!」


ドット先生「すごい自信だねぇ。」
「じゃあ、コムたろう君に説明してもらおうかな?」

コムたろう「まず、『To』は送信先(宛先)だね。」


ドット先生「ふんふん」


コムたろう「で、『From』は送信元だよね。」


ドット先生「ふんふん」


コムたろう「で、『Cc』は・・・送信先に送るメールと同じ内容を別の相手に送りたい場合に使うんだ~。」

ドット先生「うん、正解だね。」
「でも、同じ内容を送るんなら『To』でも良いんじゃないかな?」

コムたろう「あれ?えっとそれは・・・。」




ドット先生「ははは、『Cc』とは『カーボンコピー(Carbon Copy)』の略で、ある人とメールの内容について直接遣り取りする必要は無いんだけど、『情報共有はしたい』といった意味合いで使用するんだよ。」

コムたろう「なるほどぉ・・・。」
「でも、なんで『カーボン』なの?」

ドット先生「カーボン紙って知ってるかな?裏が真っ黒ヤツ。あの黒はカーボン=炭素=鉛筆の芯と似た材質なんだ。」
「カーボン紙を紙と紙に挟んで上の紙に普通に書くと、筆圧によって下の紙にカーボンが付着して、同じ内容の写しがもう1枚できるんだ。」


コムたろう「そっか~、それのイメージでカーボンコピーなんだね!」
「じゃあ、『Bcc』ってのは・・・?」

ドット先生「『Bcc』はね、スペルに『cc』とあるのでこれも『カーボンコピー(Carbon Copy)』の一種なんだけど、先頭に『B』がついてるところがミソなんだな。」

コムたろう「『Bcc』の『B』って、なんの『B』なの?」


ドット先生「『Bcc』の『B』はね、『ブラインド(Blind)』の『B』なんだよ。」


コムたろう「ブラインドって?」


ドット先生「そう、窓とかにつけるブラインドと同じスペルだね。」
「他にも『目隠しした』とか『盲目の』とかいった意味があるよ。」

コムたろう「と、いうことは・・・?」


ドット先生「つまり他の人から『Bcc』の欄に入れたアドレスに送信した事を見えないようにしたい場合に使用するんだよ。」

コムたろう「・・・メールを見えなくする???」


ドット先生「・・・というよりは、その人にメール送信した事を隠すんだよ。」


コムたろう「ぐわぁ~!イメージ掴めない!!!」




ドット先生「例えばねぇ。」
「メールの送信者Aさん、受信者Bさん、受信者Cさんの3人で説明してみよう。」
「BさんとCさんは面識がなくてお互いのメールアドレスを知らないとしておこう。」


コムたろう「ふむふむ。」


ドット先生「もしAさんがCcでBさんとCさん宛てにメールを送ったら、BさんとCさんにはお互いのメールアドレスが見えてしまうね。」

コムたろう「知らない人のメアドが宛先に入っているとちょっと「あれ?」って思うよね。」


ドット先生「場合によっちゃ個人情報の漏えいになるからね。配慮が必要だよ。」
「Aさんが送信する時に、BさんのアドレスもCさんのアドレスもBccに入れておくと、お互いのメアドが見えない。」
「見えないからBさん的にはAさんからCさんへメールが飛んでいる事がわからないし、CさんにもAさんからBさんへメールが飛んでいる事がわからない。」


コムたろう「BさんとCさんはお互いに知らない人のままなんだね。」
「もし、どっちかがCcに入っていた場合はどうなるの?」

ドット先生「CcでもToでも同じなんだけど、たとえばBさんがCcまたはTo、CさんがBccに入っていた場合は、BさんにはCさんのメアドが見えないし、AさんからCさんへメールが飛んだ事がわからない。」
「CさんにはBさんのメアドが見えて、AさんからBさんにメールが飛んだ事がわかるんだ。」


コムたろう「う~ん、自分の知らないところでメールが共有されている可能性があるってことかぁ・・・。」


ドット先生「ま、そういうことも有り得るということだね。」
「さて、ここまでの話を纏めると『To』と『Cc』は宛先に入っている人が全員確認出来るけど、『Bcc』は『To』と『Cc』からは見えないということになるね。」



コムたろう「じゃあ、選択肢をみると・・・。」
「aは、『To』の人にメールの送信者つまり『From』が見えるって説明だから・・・正解だね。」

ドット先生「はい、正解~!」


コムたろう「bは、『To』の人に『Bcc』の人が見えるって説明だけど、『To』から『Bcc』は見えないからこれは誤りだね!」

ドット先生「そうだね。『To』の人には『Bcc』の人の情報は見えません!」


コムたろう「じゃあ、次の選択肢は・・・『Cc』の人には『Bcc』の人は見えない・・・なのでこの説明は正解!」

ドット先生「うんうん、その調子。」


コムたろう「次は、『Bcc』の人には『From』の人が見えないって・・・『Bcc』の人は『To』も『Cc』も『From』も見えるから・・・この説明は誤りだね。」

ドット先生「『From』が見えないと、誰から送られて来たメールかわからなくて困るよね。」


コムたろう「そうだね。それじゃ不便だよね。」


ドット先生「じゃあ次、最後の選択肢は?」


コムたろう「えっ~と、『Bcc』は『To』と『Cc』が見えるから、この説明はあってるよね。」


ドット先生「そうだね。」
「まとめると『Bcc』の受信者は、『To』や『Cc』の受信者からは見えない。」
「また、自分以外の『Bcc』の受信者も見えない。ということを覚えておけば良いんだよ。」


コムたろう「わかりました~。」






【 第23回 第2部 第34問 解答&解説 】
[解答]b,d
[解説]
a.正。from:より送信者が田中さんだとわかる。
b.誤。吉田部長はbcc:に指定されているため、山田さんにはわからない。
c.正。吉田部長はbcc:に指定されているため、中島さんにはわからない。
d.誤。from:より送信者が田中さんだとわかる。
e.正。To:の指定と、cc:の指定により、吉田部長は、同じメールが山田さんと中島さんに送信されていることがわかる。