日刊ドットコムマスター★

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第23回 第2部 第46問

2013-06-20 09:34:09 | 第4章

ソーシャルエンジニアリングの脅威に対する、直接的な対策でないものを1つ選びなさい。

a. 個人情報が含まれた書類はシュレッダで裁断してから廃棄する。
b. PCの画面にのぞき見防止用のスクリーンフィルタを取り付ける。
c. PCにパーソナルファイアウォールを導入する。
d. 使用済みハードディスクは、専用のツール等を用いてデータを完全に消去してから廃棄する。
e. サポートセンタの担当者を名乗る人物から、電話でパスワードや暗証番号を聞かれても答えない。

コムたろう「ソーシャルエンジニアリングってなに?」


ドット先生「人間の心理的な隙や、行動のミスにつけ込んで個人が持つ秘密情報を入手する方法のことだよ。身分をごまかして管理者や利用者に直接聞き出したり、とても恐ろしい手段なんだよ。」

コムたろう「ひゃあ!とてもこわいね!」


ドット先生「そうなんだ~。だから今日は日常の個人情報や機密情報の取扱について考えよう~。選択a~eまでを1つずつみていこう。」



コムたろう「『a.個人情報が含まれた書類はシュレッダで裁断してから廃棄する。』だけどなんでそんなことしなきゃいけないの?」

ドット先生「そのままゴミ箱へ捨てちゃうと、ゴミ箱から直接だったり、あとでゴミ捨て場からだったり、タイミングは色々あるけど、持って行かれる可能性があるからね。」

コムたろう「えぇ!!ゴミ箱を漁る人なんているの?キタナィ。。。泣」


ドット先生「そうだね。でも重要な情報はお金になるからね~どうやってでも持って行きたいんだよ~。」




コムたろう「『b.PCの画面にのぞき見防止用のスクリーンフィルタを取り付ける。』のは?」


ドット先生「これも良い対策だね。背後にはご用心っ!」
「人の出入りを制限している職場ならあまり気にしないけど、外部の人間がそのまま入ってこれるようなレイアウトなら重要な対策だね。」
「こっそり背後からPCのモニターを覗き見されて、重要な情報が漏えいする可能性もあるからね。」


コムたろう「のぞき見防止スクリーンを貼ると見えなくなるの?」


ドット先生「正面に座って普通にPCを操作する分にはあまり影響がないかちょっと暗くなる程度だけど、そこから少し角度がずれて斜めから見ると画面が見えなくなるんだよ。」




コムたろう「『c.PCにパーソナルファイアウォールを導入する。』これは良いセキュリティ対策だよね~。」

ドット先生「おやおや?ファイアウォールの導入ってどんな対策なのかな?」
「ファイアウォールは技術的且つネットワークからの侵入への対策にだから、セキュリティ対策ではあるけど、ソーシャルエンジニアリングの対策ではないよね。」


コムたろう「そっか~。ソーシャルエンジニアリングはもっとシンプルな手口だもんね。」





ドット先生「『d.使用済みハードディスクは、専用のツール等を用いてデータを完全に消去してから廃棄する。』の説明をしてみよう。」

コムたろう「ファイルの削除だけじゃだめなの?」


ドット先生「実はHDDのファイルを削除しただけだと、データは残っていて、『削除したよ』って状態になって、見えなくなるだけなんだ。」

コムたろう「それってゴミ箱のこと?ゴミ箱を空にすればOKなんじゃないの?」


ドット先生「いいや、ゴミ箱から削除した時の話だよ。」
「いうなれば、在庫はあるけどカタログからは消えた状態・・・みたいな。」


コムたろう「へぇ~、知らなかったぁ~。安心できないね。」





ドット先生「『e.サポートセンターの担当者を名乗る人物から、電話でパスワードや暗証番号を聞かれても答えない。』は分かるよね?」

コムたろう「これは分かるよ!本当にサポートセンターの人か確かめないとね!」





【 第23回 第2部 第46問 解答&解説 】

[解答] c.
[解説]
a.対策となる。
b.対策となる。
c.対策とならない。ソーシャルエンジニアリングとは、詐欺的な手口によって認証情報や個人情報を入手することであるため、パーソナルファイアウォールといったソフトウェアを使ったものはソーシャルエンジニアリングの対策とはならない。
d.対策となる。
e.対策となる。