日刊ドットコムマスター★

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第21回 第1部 第14問

2013-06-03 11:02:41 | 第1章

ポート番号に関する記述として正しいものを2つ選びなさい。

a.ポート番号は、TCP、UDP通信において接続先のアプリケーションを特定するのに用いられる。
b.サーバ1台につき、1つのポート番号のみ割り当てることができる。
c.サーバにリクエストする際のクライアント側のポート番号は、一般的に49152~65535の間でランダムに選択される。
d.ウェルノウンポートとは、0、10、100といった覚えやすいポート番号のことである。

コムたろう「ポート番号てなんだ~???」


ドット先生「ポート番号というのは通信相手の種類を特定する番号のことだよ。」


コムたろう「通信相手の種類?」


ドット先生「例えば通信相手がどこにいるか探そうと思ったときにその手がかりになる住所がIPアドレスとしよう。」
「IPアドレスという住所が分かってもその住所の建物がマンションであった場合に部屋番号が分からないなら通信できないよね?」


コムたろう「うんうん。」


ドット先生「その部屋番号のことがポート番号だと思ってもらおうか。」
「さらにポート番号によってはアプリケーション(=アプリ、ソフトのこと)の動作が紐付くようになっているんだよ。」


コムたろう「どう紐付くの?」


ドット先生「例えばポート番号が25番だったらメールの送信という動作(SMTP)、110番だったらメールの受信動作(POP)、80番だったらwebサーバへの接続動作というふうにある程度は決まったポート番号に紐付くんだよ。」
「つまり、ポート番号が分かれば接続先のアプリケーションが特定できるってことだ。」


コムたろう「なるほど!じゃあ今回の問題の選択肢aは正解だね!」


ドット先生「そうだね。さらに、今出てきたメールとかよく使われるアプリケーションの番号はウェルノウンポートという名前が付いているんだ。」
「選択肢dのように覚えやすい番号のことでは無いからね。」


コムたろう「25番、110番、80番・・・う~ん。確かに0とか10なら覚えやすいのに・・・中途半端な数字だなぁ。」

ドット先生「ちなみにポート番号は通信相手の部屋番号と例えたんだけど、何かを送る際は 送り主=自分の住所や部屋番号 も必要だよね?」

コムたろう「そりゃそうだね。誰から送られてきたのかわからないと困るもんね。」


ドット先生「その為に通信時には自分のポート番号も付けて相手に送信してやる必要があるんだ。」
「どの番号を使って良いのかというルールは 選択肢c の49152~65535までなんだ。」


コムたろう「なるほど!もう答え出ちゃったね。」


ドット先生「答えが出たけど残りの 選択肢b も解説を読んで理解しておくんだぞ!」


コムたろう「は~い。」




【 第21回 第1部 第14問 解答&解説 】
[解答]a.c.
[解説]
a. 正しい。ポート番号はTCP、UDP通信において接続先のアプリケーションを特定するのに用いられる。
b. 誤り。サーバ1台で複数のアプリケーションを提供する場合、複数のポート番号を割り当てる。
c. 正しい。リクエストを行う際の指定する待ち受けポート番号は、一般的に49152から65535番の間で任意の番号を利用する。
d. 誤り。ウェルノウンポートとは、0~1023番までの番号であり、アプリケーションを識別する番号である。