沖縄 シュガーローフの戦い 米海兵隊地獄の7日間
(通勤の際、鞄に入れていたら雨の酷い日に濡れてしまった)
ジェームス・H・ハラス 著
猿渡 青二 訳
光人社NF文庫
ISBN978-4-7698-2653-8
以前の「沖縄」に続き、沖縄戦の本。
今回はその中でも激戦地とされる「シュガーローフの戦い」に焦点を絞り、
当時戦った海兵隊員たちの証言をまとめて書かれたもの。
ゆえに内容は生々しく、実際にどうだったのかが手に取るように分かる。
実際のところ、沖縄戦と言うと日本の最後の戦場として、
単なる負け戦だったというイメージが浮かびがちなのですが、
硫黄島の戦い同様、沖縄でも堅固な陣地で待ち伏せし、
敵の出血を強いると言うやりかたがいかに成功していたのかが本書からは伺えます。
装備の貧弱な日本軍に対して米軍は戦車を繰り出すものの次々と破壊され、
支援を失った歩兵には次々と銃弾が降り注ぐと言う地獄絵図。
しまいには丘全体が日米双方の戦死体で埋まり、それらを踏まずに進む事が困難になり、
多くの兵士、ベテラン兵までもが肉体的だけでなく精神的に追い詰められていった状況も克明に書かれている。
残念な事に生き残りが少ないため、この戦いにおける日本側の状況が不明ながら、
双方が死力を尽くして戦った事が分かる貴重な一冊と言えよう。
翻訳が適切で意味不明な部分が無いほか、現在のシュガーローフについて書かれている点も評価したい。
シュガーローフの現在に関する個人的な話は改めて書いてみたい。
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