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隠れオタクな会社員の買い物や感じた事

産業技術記念館 その2 材料試験室・試作工場

2010-05-12 22:46:56 | Weblog

繊維機械館、実演コーナーを見終わると自動車館ですが、
自動車館の最初は材料試験室。
モノづくりには材料の検査・解析が必須である。

アムスラー式万能材料試験機

引張りだけでなく曲げ、圧縮などの試験を行える万能試験機である。
見るからに古いですが、結構華奢なのが気になる。
大した加重をかけられないタイプかも。
写真を見直してみるに最大荷重10トンの島津製作所製。
私の高校にあった引張り試験機も島津製作所だった。
アムスラーの名称はスイスのメーカー名、アルフレッド・J・アムスラー社に由来するとの事。
ちなみにこの手の計測器は公正さえできればどれだけ古かろうと実用可能。
画像のものも実用できるのではないだろうか。


ブリネル硬さ試験機(左)
ブリネルには、てこ式と油圧式があるが、画像のものは油圧式である。
パチンコ玉のような大きな圧子を押してつけて測るので
素材調質品などのアバウトな硬度測定に向く。

ビッカース硬さ試験機(右)
ブリネルと逆に非常に小さなダイヤモンド圧子を用いて測定するため、
品物に殆ど跡を残さずに測定が可能。
名前の由来はイギリスのビッカース・アームストロング社で発明された事に由来する。
同社はビッカースMkⅠ機関銃で有名な兵器メーカーである。


ロックウェル硬さ試験機
しっかり見てこなかったので何とも言えないが、
左はロックウェル・スーパーフィシャルではないだろうか。
スーパーフィシャルは初加重、試験加重が小さいので薄物や小物、測定痕をつけたくない物に使用可能。
ロックウェルは測定時における個人誤差が小さく、簡単に使用できるうえ、
圧子を交換することで様々な物の硬さが測定できるので利用範囲の高い測定器である。


アイゾット衝撃試験機
ゆっくりと力を加えていく引張り試験と異なり、一気に力を加えるのが衝撃試験である。
一般的にはシャルピー衝撃試験機が使われると思う(私が見たことあるのもこちら)。
写真を見直す限り、島津製作所製。

この他にも金属顕微鏡(やたらガタイが大きかった)やショア硬さ試験機などが展示してあった。
ショア硬さは反発硬さであり、手で持てないような大きなものでも測定できる利点があるが、
反発力の高いもの、例えば消しゴムなどを測定すると焼入れした鋼より高い硬度を示すなど、
単純に硬さを比較できない難点がある。
ちなみに展示したあったのは測定が厄介な目測(C)形であり、私は初めて現物を見た。

材料試験室が終わると次は試作工場。

豊田自動車初期の様子が再現されている。

材料試験の所では色々と質問攻めにしたかったのだが、
待てど暮らせど解説の人は来なかった。
非常に残念な限りである。

これが終わると次はいよいよ自動車館の本館(?)である。
次回へ続く。


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