文化勲章受章、哲学者の梅原猛さんが亡くなった。我がファミリーヒストリーを調べている時に、祖母が愛知県内海町に生まれ、醸造業を営む八代目梅原半兵衛氏(猛の養父)から、味噌醤油を仕入れ、伊勢湾を隔てた三重松阪で販売していたことで、梅原猛さんの実家を訪れたのは2014年10月1日。梅原家保存会や教育委員会の方々が5人も迎えてくださって案内していただいた。江戸~昭和にかけて醸造業を営んだ広大な敷地内には、住まいである、昔懐かしい土間・かまど・風呂・座敷・欄間・梁、梅原猛さんが勉強した机・ゆかりの品物や書があり、沢山の情報を得た。それまでほとんど知らなかった梅原猛さんの人生を考えると、生まれ育った環境が通説に異を唱える反骨精神を養ったのではないかと思う。東北大学の学生と下宿の娘さんとの間に生まれ、両家に反対され、伯父が養父となり、その養父の人物の寛容さに育てられ、のびのびと成長し、自由奔放の学者となるのだが、日本独自の文化研究のために、日文研を作り、現在では、多くの特異な学者を生み出している。平和で自由に平等に生まれ、学び、育つことの重要性を痛感する。人生一度、おもしろおかしく過ごすためにも、日々のまなびの大切さをまたまた思い知らされたのである。
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