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立花隆人間学~知り探求、その努力追求、正しい倫理教育~

2021-08-09 23:38:51 | 学ぶこと
立花隆の『知の限りなき人間へのアプローチ』について、学ばさせていただいた。1ジャーナリストが無知を知り、疑問を抱き、探求し知った喜び、正義追求、若い人たちへ望むことに発展していくムーブメントは、司馬遼太郎の世界を思いおこしていた。当時の人気絶頂首相、田中角栄が偉大なるずるを行い、金で不正を沈黙させようとしたが、立花隆による不正所有土地を暴いた証拠となる登記書の発見が崇高な知の巨人の出発点である。日本初の心臓手術臓器提供者の脳死判定のいい加減さを見抜き、インターネット活用の今日の大きな問題点を25年前に警鐘を鳴らし、権力監視すべきジャーナリズムの不甲斐なさを嘆いている。政治と権力の切っても切れないつながりが貧富の差、格差社会を生み出し、今なお、核保有をごまかし続ける政治屋の無責任に対して、怒りが高まる。そして、科学・技術・文化進展における人間倫理を忘れてはならないのである。できうることと成すべきものは異なり、そのための人類教育の重要かつ必要性をさらに強く感じたのである。


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