安部龍太郎『家康』(飛躍編:現在新聞連載中)が実に面白い。秀吉と信雄・家康陣営の戦いである「小牧・長久手の戦い 」から始まる。家忠日記をはじめとする1次史料が詳細に参照・解読されて、真実性の背景を高めている。信長の目論見、スペイン・オランダ国の東アジア進出やバテレン・キリスト宗教布教と本来の狙い、天皇・朝廷・公家の思い、そして、秀吉・家康の巧妙な人物像が浮かび上がってくるところがきめ細かく描かれて、この時代の情勢・状況をよく理解できる。本能寺の変も中国大返しもこうだったんだとは…。今まで出くわした多くの関連資料から、今一度、この時代の関連関係図を整理してみたいものだ。
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