自分史・・純粋バカ一代・・ZAIYA友二 ・・デビルモンスター回顧録……旧タイトル 515の放浪

デビルモンスター逸話集・・そののちにアメリカ人たちから『デビルモンスター』と呼ばれた『オレ』の思い出話・・

【515の放浪】 《第16話》 【福島の雪道にて】 《第1章》

2013年10月21日 05時00分00秒 | 515の放浪
 友人のカズヒトとその彼女と、日帰りスキーに行った。茨城にはスキー場がないので、北隣の福島まで行くことになった。
 カズヒトの車で、オレだけ後部シートで眠るのはよくないだろうなと思いながら、前席のふたりの世界も作ってやろうかなどと、横になって朝日が当たりだした天井を見上げていた。
 急に車が止まりカズヒトが、オレに言う。
「車が横になってるんだけど、どうする?」
車が横向きに止まってるのかと起きて見ると、前方に軽自動車が横倒しになっているのが見えた。
「どうする?って聞かれたら・・ここは一発いい人になって手伝ってやるかぁ」
と外に出ると、カズヒトは
「いい人になるんじゃなくて、どうせ通れないから行ってみるんだろ?」
 彼女ができると、人は冷静になれるらしい。