自分史・・純粋バカ一代・・ZAIYA友二 ・・デビルモンスター回顧録……旧タイトル 515の放浪

デビルモンスター逸話集・・そののちにアメリカ人たちから『デビルモンスター』と呼ばれた『オレ』の思い出話・・

【515の放浪】 《第13話》 【札幌にて】 《第13章》

2013年10月06日 21時14分02秒 | 515の放浪
 男の声が、すごんで見せようというのか低くなった。
「どうしても開けねぇっていうのか」
 オレは、一応最悪の事態も考えて、後へさがった。5m以上さがったところで、緊張しないように気をつけて、ゆっくりと言った。
「鍵は開けられません。お帰りください」
男の声がおおきくなった。
「帰れだとぉ!」
 さあ、右手に持ったものを抜くのか。
 ナイフなら、問題ないだろう。フェンス越しには、刺すも投げるもできないだろう。
 拳銃なら…撃たれても当たらないだろうと読んだ。
 射撃の訓練を受けた者でなければ、素人が撃つ拳銃など当たらないものだという話を聞いたことがある。発射の反動で銃身が動き、弾道がそれるのだそうだ。
 男の右手に持った物が見えた瞬間に伏せれば、弾は当たらないはずだ…かなりの確率でということだけれど…
 撃たれて、弾がそれたら、走って建物の中に入って警察に通報すればいい。銃刀法違反と殺人未遂だ。夜は静かな工場地帯でも、銃声を聞いている人間もいるだろう。『来訪者』は、刑法犯罪者確定だ。逮捕、拘束で、この会社には当分出入りできないということだ。










10月5日(土)のつぶやき

2013年10月06日 04時11分40秒 | 515の放浪

おはよー・・小雨がふったりやんだり・・しっとりした朝です・・


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