自分史・・純粋バカ一代・・ZAIYA友二 ・・デビルモンスター回顧録……旧タイトル 515の放浪

デビルモンスター逸話集・・そののちにアメリカ人たちから『デビルモンスター』と呼ばれた『オレ』の思い出話・・

【515の放浪】 《第14話》 【霧の街にて】 《第2章》

2013年10月12日 21時57分02秒 | 515の放浪
 霧の中に見える人なので、もしかしたら、向こう側の歩道を歩く人が近くに見えたせいかとも思ったが、それにしては、浮いて見えることと、歩くスピードが違うことのつじつまが合わない。
 オレは、幽霊の存在を信じていない。今までに見たこともないし、科学的にも理解できないし、幽霊の存在理由が「人間の想像」以外に思い当たらない。
 オレの錯覚かということにしてしまえば、キミエにはなにもわからないので、平和が維持できる。
 とにかく、今日はもう帰ったほうがよさそうだ。
この深い霧の中を車で走るのは危険だ。以前夜の箱根を霧が多い日に走ったことがある。前方は、センターラインが2mほど見えるだけだった。センターラインを頼りに走ることはできるが、もし人が歩いていたら、まったく見えずにはねてしまう。
 キミエには、今夜は車をここに置いて、明日明るくなってから、取りに来るように言った。キミエは、妹に翌朝送ってきてもらうというということで、オレの車でキミエの家まで送っていくことにした。
 前方の道路は濃霧で危険なので、市役所の裏側の道路に回った。そっちの方が交通量も少ないんだし、もし前が見にくくても事故の確率は低いだろうと判断した。
 裏通りを進むと、なんとそこは霧が全くないきれいな空気だった。キミエの家までは、1Kmくらいだが、その間も霧はぜんぜんなかった。
 極端に局所的な霧の発生だったんだなと振り返ってみると市役所周辺は、街灯にぼんやりオレンジ色に照らされた霧の街だった。













10月11日(金)のつぶやき

2013年10月12日 04時09分20秒 | 515の放浪

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