おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

DIY塗装の落とし穴

2017-02-18 21:42:44 | 
先日のブログでハイゼットカーゴのドアノブ塗装について書きました(以下のリンク参照)が、DIYでの塗装は結構落とし穴が多いです。だいたい失敗する。笑
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/ef4f614e290c250d8a0c30ecb3533c94

今回も失敗した部分がありました。今回はパーツ塗装だったので自分でやりましたが、自分としては塗装はプロに任せた方が良いと思っております。塗装は手間が掛かるし難しいのです。

ここではDIY塗装の落とし穴を3つ紹介します。

1.塗装場所に気を使う
まず最重要なのがコレ。まわりの車にミストがかからないことが大前提です。一軒家に住んでいる人は良いですが、アパート住まいだと駐車場で塗装するのは難しい。


なのでこんな場所を探してこなければいけません。

万が一にも他の車に塗装ミストを付けてしまったら大変なことになります。ラッカー塗料であればシンナーで落とすことができるので、所有者がそれで許容してくれればシンナーで落とすことになります。ただシンナーは塗装自体へのダメージもあるとされているし、もし別にラッカーでの補修をしていたらその補修部分も落としてしまいます。もし塗装ミストが車全体にかかっていて再塗装を要求されたら、何十万円という費用が必要になる。

僕のマンション駐車場では、うちのハイゼットカーゴの隣に黒塗りの某ドイツ車が駐められています。万が一塗装ミストがかかって再塗装になったら、ハイゼットカーゴ新車1台分以上の費用がかかるかも。

ミストは意外に遠くまで飛びます。そして、ざらざらとした感触がするので、鈍感な人でも洗車の拭き取りの時に気づく。ご近所トラブルの原因になるので要注意です。


2.とても手間がかかる。そして難しい。
まず、マスキングが大変。塗装する範囲が小さくてもとても広範囲のマスキングが必要になる。マスキングが不十分だと、関係ないところに塗装ミストが飛んでしまってザラザラした表面になってしまう。意外に遠くまでミストが遠くので要注意。自分も昔の車で離れた部分のガラス部分にミストが飛んで大変でした。

そして、DIYの設備だとどうしても限界があるんですよね。屋外の塗装では風もあるし砂ぼこりも付くので、やはり専用の屋内塗装ブースで塗装することが望ましい。吹き付けの力が不安定なスプレー缶ではなくて、均一な力で安定して吹き付けられる塗装ガンを使ったほうが良い。塗装ガンであれば吹き付けの強さやミストの大きさも調整できますし。

スプレー缶にしろ塗装ガンにしろ、スプレーするスピードも大切。塗装ガンを動かすスピードが速すぎるとザラつきが出て艶がなくなるし、遅すぎると液だれしてしまう。どちらも失敗なので、こうなってしまったら一度研磨で塗料を落として最初から塗装し直す必要がある。経験を積んだ職人だからこそ綺麗にできます。消耗品交換などと違ってアートの部分が大きいので、DIYには向かない部分ですね。

そしてそんな難しい塗装を1回でなく何回にも分けてする必要がある。薄塗りを重ねていく。たくさんの工程を経てようやく塗装が完成される。手間も時間もかかります。

完成度が高い塗装にするのはとても難しい。設備、技術、時間、全て必要。塗装を業者に頼むと高額になるけれど、高額となるだけの理由がある。

特に補修塗装がとても難しい。今回塗装したのはパーツ単体の塗装なので周りとのちょっとした色や艶や肌感の違いは気になりませんが、ボディの補修塗装であれば、もともとの塗装部分と補修塗装の部分が連続しているので、どうしても違いが目立ってしまう。

ザラザラでも液だれでも色が少し違ってもいいやというなら適当DIYでもいいかも。それでもマスキングは必要。


3.予期せぬトラブル起こりうる

まず、ドアの隙間部分にネジなどの小物を落とすと、手が届かなく拾えない。


ダイソーにピックアップツールが売っていて助かりました。ネジだったので、磁石でくっつけて救出しました。


今回、本当はサイドドアミラーも塗装する予定でした。塗装するパーツのみを取り出したいので当然分解する。ミラーの底側にネジで止められているだけなので、簡単に外すことができる。


そして、こんな感じでパーツ単体で塗装する。


本当はこのようにネジが出っ張っているのだけれど、


ミラーをひっくり返したら金具が中に落ち込んでしまった!これはマズイ。こういう予想外のアクシデントが起こりうるのがDIYですね。


穴から覗いてみると、ネジとバネの2つの部品がミラー内部で転がっていることが分かった。


元に戻すためには、このようにバネの中にネジが通って、


なおかつネジ部分が外に出る必要がある。

おみくじのようにころころと振って、何度も繰り返して、運良く先っぽが外に出てくれればいいなと思ってやってみたけれど、ネジだけならともかく、ネジとバネがうまい具合に合体して、なおかつ先っぽが小さな穴を通って外に出るなんていう奇跡はまず起こらない。

もうこれは、ガラス部分を取り外して直接触って元に戻すしかない。


金具を元通りにするには、このガラス部分を取り外すしかない。しかしこのガラス、はめ込むことはできても無傷で取り外すのは難しい構造になっている。

しかし、だからといって取り外さないと何にもならないので、ダメ元で外す方向に力を入れてみることに。


・・・。やっぱりダメでした。

ちなみに、片側でコレをやってしまって、もう片側は気をつけて塗装をしていたつもりだったけれど、ちょっと動かした時にこっちも金具が中に落ち込んでしまった。学習能力ゼロですね。中に落ち込んだ金具を取り出すために、左右両側ともガラスが割れることになりました。あーあ。

というわけでディーラーにいって部品購入。無駄な出費です。


3,900円。割れたミラーのガラス部分のみを買いたかったのだけれど、ASSYでしか売っていなくて、丸ごと買うことしかできませんでした。お値段片側3,900円。

上級グレードのミラーは電動になっていて、塗装もされている。どうせASSYで買うのであれば、その電動で動くミラーを買ってしまおうかと思ったのだけれど、値段を聞いてやめました。20,000円。だったら3,900円の方を買います。

ちなみに、電動のミラーを買った場合は新たに配線を引く必要があります。このグレードの場合は電動ミラーの配線のハーネスがないため、自分で配線を引く必要がある。配線図も手に入るので頑張ればできそうですし面白そうですが、素人なので時間がかかるし、また別のものを壊してしまうかもしれないし、何より片方2万円もするのでやめました。あと、マイナーカラーなこともあって塗装済みの電動ミラーは納期が1ヶ月くらいかかるということも1つの理由。さすがにサイドミラー無しで自動車を運転するのは危ないし、違反なので。


サイドミラーASSYはネジ3つで取り付けるだけなので簡単です。


せっかく塗装したので塗装したところに新たなガラスをはめこんで付けようとも思ったけれど、ASSYで組み立てられて販売されているので、ガラスのみを取り出すことができない。2回外そうと思ったけれど2回ともガラスが割れ、うまく外せる気がしない。たぶん何回やっても無理。

選択肢は3つ。
・新たに購入した無塗装のサイドミラーASSYをそのまま取り付ける
これが一番無難
・新たに購入したサイドミラーを塗装して、今回塗装したものは捨てる
・今回塗装したものに、新たなガラスをはめ込む

新たなガラスをはめ込むためには、ガラスのみを無傷で手に入れるために周りのプラスチック部分を破壊するしか方法はない。そして頑張って周りを破壊してガラスを無傷で取り出したところで、塗装済みのパーツにガラスをはめこむときに割れる可能性もある。

今回のミラーの塗装が完璧だったら、せっかく手間をかけたし何としてもそれを使いたいと思うけれど、実は特注した緑の塗料が途中でなくなってしまって、「あと2回くらい塗りたいなー」と思うくらいで止まってしまった。塗装自体も上手く行ったとは言えず、ドアハンドルに比べてかなりザラつきが出てしまった。

なので、今回はサイドミラーの塗装をしたことは一旦忘れ、新品のサイドミラーASSYをそのまま付けることにしました。


ドアハンドル部分は周りが緑の中にハンドルだけ真っ黒だと違和感がありましたが、サイドミラー部分は周りも黒っぽいので黒でも目立つことはない。最近ではサイドミラーだけ黒く塗装する車もあるくらいなので、今回はサイドミラーは黒のままにすることにしました。


塗装途中のサイドミラーは一応保管しておくことにします。ウレタンクリアは塗っていないので、また気が変わったらカラー塗装&クリア塗装をして完成させることもできる。

さて、話がサイドミラー破損にそれましたが、DIY塗装の落とし穴3つでした。まとめます。
1.塗装場所に気を使う
2.とても手間がかかる。そして難しい。
3.予期せぬトラブル起こりうる


塗装を業者に頼むと高額になるけれど、高額となる理由があるわけです。設備、技術、時間、全て必要。

とても手間がかかるので、自分でやるとコストパフォーマンスは悪いです。DIYにかける時間を仕事に当てて、その給料で業者に頼んだほうが安く済む。それでいてプロに頼むときよりも仕上がりは悪い。

そうはいっても自分でやってみたくなるのが僕のようなDIY派の人間。失敗も含めて良い経験だと思って経験自体を楽しめる人ならDIY塗装にチャレンジしてみるのもアリだと思います。失敗して結局業者に任せることになっても、経験自体は自分の身につきますので。

「塗装は難しい。設備も技術も時間も必要なので、プロに任せるのが賢明。」というのが結論になります。


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中古 (くん吉)
2017-02-19 07:05:06
ハイゼットなら、解体屋さんにいっぱい有りそう。
電話してあったら、外しといてくれるらしいよ。
返信する
中古 (snowman)
2017-02-19 23:32:54
くん吉さん、ありがとうございます。

ハイゼットカーゴなら解体屋にたくさん転がっているはずですね!特にミラー部分なんて中古で全く問題ないし。

最初から解体屋からミラー部分だけ買えばよかったー!安くで手に入りそうなので、途中までにしていたサイドミラー部分の塗装もやってみようと思います^^
返信する

コメントを投稿