おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

ハイゼットカーゴのサスペンション交換

2016-07-04 20:17:27 | 
僕がハイゼットカーゴを買ったのは、貨物車だからではない。NAのMTで後部座席に人が乗ってもダイビング器材を載せられる軽自動車を探したら、貨物車の箱バンしかなかった。

ハイゼットカーゴは貨物車。主に荷物を運ぶための車で、350kgまでの荷物を載せることができる。重い荷物を載せても耐えられるように、サスペンションは硬くて、すぐに跳ねる。路面の小さな凸凹もコツコツ拾うし、大きめの段差を乗り越えると、「ガツン」と衝撃が加わる。

僕は乗用車として使い、荷物も重い物は大して載せないので、貨物車のサスペンションは必要ない。重いと感じるダイビングタンクだって6本載せても100kgに満たないのだから、350kgというのは相当な重さ。そこまで乗り心地にこだわらないので貨物用のサスペンションのままでも構わないのだけれど、自分の用途では乗用のサスペンションがふさわしい。

で、探していたら、ハイゼットカーゴの乗用車版、アトレーワゴンの新車外しのサスペンションキットがヤフオクで売られているのを発見!しかも自分と同じ4WDの乗用車版。実際はハイゼットカーゴのサスペンションは2WDも4WDも互換性があるけれど、車種によっては別の規格になっていて駆動方式が違うと取り付けできないことがあるので注意が必要です。


4輪それぞれのスプリングとショックアブソーバー。ショックは消耗品だしとりあえず今のを使っておこうかなと思っていたのでスプリングのみを探していたのだけれど、たまたま新車外しのサスペンションキットを発見したのでこれにしました。スプリングのみよりはもちろん高くなるけれど、ショックはそのうちヘタって交換することになる(ショック抜けたまま走り続ける人も多いですが)ので、交換用のショックとして持っておいても損はない。新車外しとはいえ中古なので、もちろん新品より半額以下で手に入れることができた。

ハイゼットカーゴは貨物車として登録されていて、最大積載量350kg。サスペンションを変えることで最大積載量が低くなるようであれば、本当は構造変更手続きをしなければならない。構造変更手続きをすると、改造車扱いとなり、任意保険がかなり高くなる。

もしスプリングが板バネだったら、板バネの数を減らして車検を通すことは不可能なので、もと通りの板バネの数に戻すか、構造変更手続きが必要。車検では確実に板バネの数を数えられる。正直、任意保険の保険料が高くなる構造変更手続きまでしてサスペンションを変えることは自分だったらしない。

幸い、僕のハイゼットカーゴは4輪ともコイルスプリング。コイルスプリングなんて変えたところで見ても分からないので、車検は普通に通るらしい。枚数で数えられる板バネと違って、線の太さや巻数がちょっとだけ異なるただのバネ。コイルスプリングの張力の強さなんて見た目じゃ分からん。社外サスでローダウンしている車ならともかく、純正サスで車高は変わらず、見た目の違いも気づかない程度なので、まず問題なく車検は通る。万が一車検に通らないようなことが起こったら、違うところで通せば良いかなくらいに思っています。

・柔らかいバネ:コーナーでのロールやブレーキの時のノーズダイブが大きくなるけれど、乗り心地は良く車体にも優しい
・硬いバネ:乗り心地は悪く車体にも良くないけれど、コーナーでのロールやノーズダイブが抑えられる

ということで、サーキット走る人や町中でも飛ばす人はローダウンしたり硬いバネに変えたりします(実際のところはデメリットを考えず見た目だけを重視してローダウンする人が多い)。自分の場合は急ブレーキ急カーブはしないので柔らかいバネの方がありがたい。乗用車であれば純正のバネが乗り心地重視で柔らかいのですが、貨物車はたくさん荷物載せるために最初からバネが硬いのです。

で、スプリング交換しました。分解図は以下の通り。


フロントはマクファーソン・ストラット式コイルスプリング。


リアはトレーディングリンク車軸式コイルスプリング。

サスペンションを変えて、段差の「ガツン」が「ゴトン」に、「ゴトゴト」が「コトコト」に変わって乗り心地が良くなりました。「ガツン」はさすがに同乗者に悪いし車体にも良くなさそうなので、それが和らげられるのはありがたい。


部品交換した部分は防錆塗装しておいた。防錆塗装で有名なノックスドール。フロア全体やドア内部などの防錆塗装は業者にお願いして終わっているので、自分が防錆塗装をするのは部品交換したり傷をつけてしまったりどこか気がついたところがあった時だけ。とりあえず用途の違うこの2つがあればどこでも対応できそう。


左の900はアンダーフロア用の黒い塗料で、右の750は中空部や貼りあわせ部分に使う浸透性の半透明な塗料。ノックスドールの防錆塗料は油性でべっとりとしていて完全に固形にはならなく、防錆効果はとても高いのだけれど手がベトベト汚れるので整備する側としては嫌らしいですね。僕は車の下に潜っての整備は自分ではしないので関係ないや。整備士さんにはちょっと申し訳ないけれど、よく錆びる地域ならこの類の塗料は慣れていると思うので、ベトベトしながら頑張っていただくことにします。


右の750には、ドアやボンネット内部にまんべんなく塗れるように先の長いノズルが付いています。


先端は360°全てに噴射するような設計になっていています。中空部にはコレが必須ですね。


今回はフロントストラット周囲を中心に防錆塗装しました。ちなみにショックアブゾーバーのロッド部分は塗料が付着すると動きが悪くなり異音の原因にもなるのでマスキングしています。ボディ側やブレーキの部品やホース類には塗料が付かないようにマスキング。あれ、ボディの一部をマスキングしそびれていることに今気づいた。そこに塗料が飛んでいなかったので結果オーライですね。

自宅駐車場で作業すると近くの車に塗料のミストが飛びそうなので残波岬の駐車場で付近に車が全く無い場所に駐めて塗装しました。真夏の太陽光を浴びながら作業するのはとても過酷なので、昨日ダイビングの休憩時間にやっておいてよかった。ダイビング後は体も冷えているし、暑くなってもまた水に飛び込めば体は冷えるのでちょうど良い。


無事、フロントもリアも防錆塗装が終わりました。

足回りは錆びても部品がダメになることが少ない(車重を支える部分なので頑丈に作られている)ことと、また新しい部品を買って付け替えることができることから、防錆塗装自体をしないというのも1つの手段です。特にスプリングは動く部分なので塗料が乗りにくいということもある。でも防錆塗装するなら錆びる前に塗装した方が良いので、今のタイミングの塗装となります。

ちなみに、部品番号について。自分の場合は以下の変更。

フロントコイルスプリング 48131-B5020→B5170
フロントショックアブゾーバー 48131-B5023→B5100
リアコイルスプリング 48231-B5010→B5070
リアショックアブゾーバー 48531-B5013のまま

ディーラーからもらった品番リストを見ると、以下のようになります。マイナーチェンジやタクシー用、福祉用、CNG用などで細かく変わってきますが、ここでは自分が持っている現行版について。

フロントコイルスプリング
・ハイゼットカーゴ2WD S321V:48131-B5010
・ハイゼットカーゴ4WD S331V:48131-B5020
・アトレーワゴン2WD S321G:48131-B5160
・アトレーワゴン4WD S331G:48131-B5170

フロントショックアブゾーバー
・ハイゼットカーゴ S321V S331V:48131-B5023
・ハイゼットカーゴ クルーズターボ:48131-B5053
・アトレーワゴン S321G S331G:48131-B5100

リアコイルスプリング
・ハイゼットカーゴ S321V S331V:48231-B5010
・ハイゼットカーゴ クルーズターボ:48231-B5070
・アトレーワゴン S321G S331G:48231-B5070

リアショックアブゾーバー
・ハイゼットカーゴ、アトレーワゴン共通:48531-B5013

ハイゼットカーゴのクルーズターボというグレードは「乗用用途を考慮したサスペンションセッティング」ということで最大積載量が350kgではなく200kgになっている。乗り心地重視でリアのスプリングを乗用と同じにしつつも、フロントのスプリングは他のグレードの貨物用バンと同じにして乗用のアトレーワゴンと差別化を図っているようです。


今まで使っていたスプリングはヤフオクで売ることにします。


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (s321)
2019-02-15 00:01:31
フロントもスプリングのみの交換ですか?私も最近、リアのみアトレーのスプリングに交換し、フロントはどうするか迷っているところです。リアだけでも乗り心地の変化は多少ありました。
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Unknown (diving-snowman)
2019-02-15 22:53:50
フロントもスプリングのみ交換しています。段差を乗り越える時の衝撃が和らいで、変えて良かったと思っています。
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Unknown (ハイゼット)
2021-03-26 20:34:27
ハイゼットs321vにアトレーワゴンのフロントショック加工なしで取り付けできますか?乗り心地が悪いので考えています。
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Unknown (diving-snowman)
2021-03-27 18:19:49
加工なしで取り付けできると聞きました。
私も次の取り付け用にアトレーのフロントショックを保管しています。
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