ジャマイカからもバルバドスからも、植民地時代の残虐行為に対して訴訟を起こされるイギリス
先程、NHKBSで放送していました。
英王室自身が奴隷貿易に関与した証拠が出て来たので、これから旧植民地からの大量訴訟が起きるだろう!と。
富の返還
ネサラゲサラでは、人々に泥棒="王家と呼ばれるカバール"から盗まれた金銀財宝を返却する事に成っています。
今正に、それが起こり初め、表のニュースにまでなりました。
イギリスの国王チャールズ3世は10月31日、東アフリカのケニアを公式訪問し、独立戦争時にイギリスが行った「ケニア人に対する忌まわしく不当な暴力行為」について言及した。
首都ナイロビで行われた晩さん会で、チャールズ国王は、イギリスの植民地時代の「不当行為」に触れ、「大きな悲しみと後悔がある」、「そこに言い訳はない」と語った。
一方で、公式な謝罪は行わなかった。謝罪の是非の判断は政府に委ねられており、国王に決定権はない。
これに対しケニアのウィリアム・ルト大統領は、「不都合な真実」について語ったチャールズ国王をたたえた。
その上で、植民地支配は「アフリカの人々にとって残虐で非道なもの」だったとし、「完全な賠償を達成するためには、まだ多くのことが残されている」と述べた。
ケニアは今年、独立60周年を迎えた。1950年代の独立運動「マウマウ団の乱」では、植民地政府により数千人が殺された。
イギリス政府は10年前に、「これらの虐待が行われたことを遺憾に思う」と表明し、「和解のプロセス」として5000人以上に計2000万ポンド近くを支払うと発表した。
イギリスの君主は閣僚の助言に基づいて発言しなければならない。リシ・スーナク英首相は先に、独立運動の問題とは別の、奴隷制度について謝罪を求める声を拒否している。
チャールズ国王にとって即位後初のイギリス連邦訪問となる今回、王室による象徴的な謝罪があるかどうかに注目が集まっていた。
だが公式の謝罪こそなかったものの、チャールズ国王の演説は、植民地時代に行われた不当行為を認める言葉が並ぶ、類を見ないものだった。
「このような過ちに対する私自身の理解を深め、生活や地域社会において深刻な影響を受けた人々に会うことは、私にとって非常に重要だ」と、国王は述べた。
また、「(イギリスとケニアの)長く複雑な関係の中で最も苦しい時期」について強く認めた上で、「私たちの歴史に正直かつオープンに向き合う」ことによって、両国の友好関係はより強固なものになるだろうと語った。
演説の一部はスワヒリ語だった。また、ケニアでの演説は、昨年ルワンダで行ったものよりも踏み込んでいた。国王はルワンダでは、奴隷貿易による苦難について「個人的な深い悲しみ」を表明していた。
だが、ケニア・タライ族のデイヴィッド・ンガスラさんのような人々は、今回の訪問中に国王から謝罪がなかったことに落胆したかもしれない。
彼は英王室に対し、謝罪と賠償を求める書簡を出していた。王室は、この書簡を外務・英連邦・開発省に転送した。
植民地政府の行き過ぎた行為の被害を受けたケニアの人々は、謝罪すれば責任を認めたと解釈され、訴訟につながるとの懸念があるかもしれないが、謝罪によっていやしと終結がもたらされると主張している。
英王室は、特にイギリス連邦の国々を訪れる際には、植民地主義や奴隷制度といった負の遺産についての問いかけに直面し、謝罪や賠償を求められることが増えている。
バッキンガム宮殿は今年初め、王室と奴隷貿易との関係についての独立的な歴史調査を支援していると述べた。
しかし新たに発表された調査では、奴隷制に対する王室の複雑な態度が明らかになった。1800年代初頭の英王室では、奴隷制廃止をめぐって意見が分かれていたという。即位前のウィリアム4世は強力な奴隷制推進派だったのに対し、いとこのグロスター男爵は奴隷制廃止運動の先鋒となっていた。
国王は訪問初日にルト大統領と会談。近代農場を訪問したほか、ケニアの若い実業家と面会した。
また、ケニアの歴史や独立運動についての美術館を訪問した。
2日目以降は、気候変動への取り組みや若者の雇用機会促進など、イギリスとケニアが協力する方法に焦点が当たる予定だ。
また、宗教指導者たちとの会合も予定されており、地域社会間のつながりの構築について話し合われるという。