☆☆ universo & me ☆

猫の事、世の中の事、歌の事、ソプラノ歌手のつれづれ

神霊写真館

神と悪霊・私が撮影した神様・龍神様・稲荷狐さんの写真館・妖精も写っています。

入院した父の所へ母を連れて行ってきた

2005-10-06 15:22:44 | 音楽、芸術


 昨日は声楽レッスンを済ませてから母の入居している介護施設まで迎えに行った。
弟子が快く車で送ってくれたので助かった。
病院に着いて11Fの父の部屋の前まで行ったらおむつの交換スタッフが入っていて、少し待たなければならなかった。
父はちゃんと車椅子でトイレへ移動して用を足しているが、寝たきりの人は一定時間でおむつの交換が入るらしい。
 嚥下能力が落ちて飲み込めなくなり、38キロまで突然ストッと落ち、生命の危険が迫ってきたので、胃糧(いろう)増設の手術をする事に決めて、9月20日に無事に終わった。22日に様子を観に行くと父は起きて、手袋の中の手指が一生懸命掻いていた。
手術後で治ってきた所が痒かったのだろうと思い、私の両手の掌を当てて掌治療をしたら、私の手が凄く熱く成ったので父は「熱い!!」と言って完全に目を開けたので話をした。
「お父さん、ご飯が食べられなくてすっかり痩せちゃったけど、」と言うと、掠れた声で「うん!」と頷いた。そして
「今度は胃から直接栄養が入るから、もうお腹空かないからね!」と言うと安心したように「うん!」と言った。
目を見ると強い光が有ったのでこれはまだまだ大丈夫だな、と思い、「お父さんが死んでしまったら私は一人に成ってしまうんだからね、未だ死んだら駄目だよ!」と言うと力強く「うん。」と頷いてくれた。
それから「あ~あ~あ?」と言われても直ぐには分からなかったが、帰宅してから「あ~! 母さんは?と言ったんだ!!」
と気が付いたので、月曜の夕方6時頃にお見舞いに行った時に
「この前あ~あ~あ?って言ったけど、あれは母さんは?って言ったんでしょう? 今度母さん連れて来るからね!」
と言うと、元気だった頃の様な大きな声で「うん!」と言ったので、やはりお腹が空いて声も出なく成っていたのが、今度はお腹が空かないから、声がちゃんとお腹からの力強い声に成ったのか、とちょっと嬉しかった。
山田の家系は声が通る大きな声なので、その声を受け継いだ私はオペラの歌える歌手に成れたのだ。(^o^)
 そして父の会いたがっている母を、昨日父の所へ連れて行ったら眠っていた。
母は病室に入るのを嫌がって凄い力で引っ張って部屋を離れようとするので、「お父さんが居るんだよ!」と言って無理矢理手を引いて部屋に入ると、ベッドの上で寝ている父を見て「知らない振りしているんだから、嫌らしいね!」と言ったのでびっくりした。
 これは「父」だと分かっている訳ではないのに、どうしてそんな事を言うのだろう、と不思議に思ったが、その内トイレに行きたいと言うのでトイレに連れて行き、暫くトイレに居たのだが、トイレを出る時に
「あっちにお父さん居るんだよ!」と言うと「えっ?お父さん居るの??」と今度はちゃんと頭の中で「父」と繋がって、今度はスムーズに病室に入り、「ほら!ここに居るでしょ、顔を観てご覧!」と言うと父の枕元に近づいてきて眠っているのを観て
「どうしてお父さん、こんな所に居るの?こんな所で眠ってたってダメなんだから!起きなさい!!」
と言って、父のおでこを叩いたり寝間着を脱がせようとした・・・・・
「起こそうか?」と言うので「眠っているんだもの、眠らせておけば?」と答えると、しょうがないね、と言う感じで諦め、案外あっさり「帰る!」と言い出したので、病院の前からタクシーで母の施設まで送って行った。
 行ったついでだから、6時の夕食に向けて介護士達がお料理の最中だったので、カラオケで歌ってきたら、他の入居者達が喜んで聴いていた。
いつもは食事は集中して摂る母が、食べている途中でうろうろ歩き出して父を捜していた。やはり病院で父に会ったので思い出して落ち着かないのだろうと思い、介護士に、こんなに落ち着かなく成るのなら、連れて行かない方が良いのかどうか訊いてみたら、お母さんが分かっているのなら、やはり会わせてあげた方が良いのでは、落ち着かない時は昼間でも落ち着かない事もありますから!と言うので、それでは又、連れて行ってやろうと思った。
 只、折角連れて行っても眠っていたのではダメだよ!お父さん!

やはり仕事の後に母を連れて歩くのは非常に疲れて、今日はまた咳がぶり返している。
全国の、仕事を抱え乍らも親の面倒を看ている人は、本当に大変な事だ、と気の毒に成ってしまう。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする