私の父は現在87歳で、11年若い母の方が先に痴呆症に罹ってしまい、父も82歳頃から惚けの症状が出て来て、2002年の12月に母の主治医に診て貰ったら、アルツハイマーの既に中期だと診断された。
私一人で二人の惚けの進んだ両親を診るのは不可能に成ったので2002年12月に両親一緒に入居出来るグループホームを見つけて2003年の2月11日に二人揃って入居させてずっと調子を見続けていた。
今年の1月22日に札幌コンサートホールデビューを観に来た父はとっても嬉しそうで、もう足は弱っていたけど未だ元気だったのに、2月に風邪を引いてから急に食べられなく成って、最近は食事を飲み込む力が落ち。先週の火曜日に主治医に診て貰った結果、もう医療行為無しで生きるのは無理と診断された。
その時に栄養の点滴もして貰ったのに、土曜日には体重がガクンと38Kgまで落ちたと言われて父の様子を観ると、これはもう早く入院させないと、と思ったので又主治医と電話で話した。
未だ「神経内科」の病棟が空かないので、それでは救急病棟に今週の木曜、8日に入院する事になった。
9月8日は私の誕生日である・・・・
去年の誕生日には50年振りに台風が札幌に上陸し、ケーブルテレビの送電線が切れて丸一日TVとネットが出来なかった。
今年は又偶然、いよいよ父の入院日になった。。
7月21日の豊平館のコンサートにも介護士が二人掛かりで抱えて連れて来てくれて、その時はワインディナーで出たグラタン等も何とか食べていたと言うからよっぽど嬉しかったのでしょう!と責任者に聞かされたが、コンサートの一週間前に父に「来週、豊平館でコンサートするからね!」と伝えると、私の目を見て「うん!」と嬉しそうに返事をしてくれた時も、既に痩せてかなり弱っていた。
入院する少し前まで私のコンサートを聴かせられた事が最後の親孝行に成った。後はこれからの活躍を報告出来る様に、生きていて欲しい。