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エアコンや冷蔵庫の消費電力を25%削減する「膨張弁」が登場

2008年09月11日 19時13分52秒 | デジタル家電
皆さんこんばんは。

 日本で家庭用消費電力の25.2%を占めているエアコンの消費電力を押さえる画期的な部品が登場した模様です。


 PCWatchによると、米国で9月7日~9月9日に開催された「DEMOfall08」の席上で、MicroStaqという会社がエアコンや冷蔵庫の消費電力を25%削減する事がが可能になるシリコンチップを使った新しい膨張弁「SEV」を2009年末に量産を開始すると発表した模様です。



 膨張弁を説明する前に、大まかなエアコンの動作原理について説明したいと思います。

 下記の説明で理解出来なかった方、さらに詳しく知りたい方は、ダイキンのウェブページに絵を多く用いた詳細でわかりやすい解説が掲載されていますので、そちらをご覧下さい。



1,気体状の冷媒(フロン類)を圧縮機(コンプレッサー)で圧縮し高い温度と高い圧力にする


2,凝縮器で熱を放出し、冷媒を液体にする


3,冷媒を「膨張弁」の微細な穴に通すことで、冷媒を低い温度と低い圧力の液体にする


4,蒸発器を通過させ、周囲の熱を吸収(=周辺の温度を下げる)した後、気体に変化した冷媒を再度圧縮機へ送る(1に戻る)



 上記の通り、「膨張弁」とは冷媒を微細な穴に通すことで(フロン等の)冷媒を低い温度と低い圧力に変換する重要な部品で、今まで親指位の大きさで機械的構造の物しかありませんでしたが、新たに開発した指先の大きさの「Ventilum」というシリコンチップを使って電圧を制御し、熱膨張を利用する事で交換効率を向上させ、エアコンの電気代を25%削減することが可能になったそうです。


 さらに部品として重要な信頼性や耐久性の面でも従来の膨張弁よりも優れている模様です。



 個人的には25%の電気代削減効果は大きい事を考えると、2010年以降に生産されるエアコンや冷蔵庫はこの膨張弁を利用した機種が主流になると思います。



関連リンク
DEMOfall08レポート【グリーン&モバイル編】(PCWatch)

エアコン : 家庭用消費電力の約1/4はエアコン(富士通ゼネラル)

エアコンのなぜ?(ダイキン工業株式会社)





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2007年9月11日の記事

PSPのシステムソフトウェアが3.70にバージョンアップ・PSP-2000の機能も追加に - でじたるな部屋

2008年9月11日現在、システムソフトウェアの最新バージョンは4.05になっているようです。