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アイピーモバイルが自己破産を申請し周波数帯を総務省へ返上

2007年10月30日 19時02分26秒 | ケータイ・PHS
皆さんこんばんは。

 YOMIURI ONLINEによると、アイピーモバイル
10月30日、東京地裁に自己破産の申請を行った上
総務省に対して交付された周波数帯を返上した
そうです。負債総額は9億円だそうです。


 先日このブログにてお伝えした資金調達先で
ある香港の通信関連企業ディスタコムグループ
との調整が失敗し、参入は不可能だと判断した
ため、今回の決定に至ったようです。


 個人的には今までの経緯を考慮すると当然の
結果だとは思いますが、アイピーモバイルが計画
していた「モバイル・ブロードバンド・ゲートウェイ」
が実現していたら、無線LAN機器がどこでも利用
可能になっていたことを考えると非常に残念です。


 次に気になるのが今後この周波数がどのように
利用されるかですが、ITProに掲載されている「
アイピーモバイル“後”を考える」の記事
によると
総務省が再度事業者を募集しても、名乗り出る
事業者が出てこない可能性が大きいことや、次
世代無線通信事業免許用に割り当てるとしても
アイピーモバイルが返上した周波数帯は2GHz帯
であり、次世代無線通信規格事業免許で利用
されるWiMAX及び次世代PHS方式は2.5GHzの
周波数帯で利用することを想定されているため
再度技術的な検討が必要となるなど、決定する
までには時間がかかる模様です。


 個人的には無借金経営で多額の内部留保を
持っている任天堂が名乗りを上げ、GBAカート
リッジ用スロットに装着する方式のニンテンドー
DS用通信アダプタを開発することで、どこでも
オンライン対戦やネットゲームで遊ぶことが可能
になれば面白いと思うのですが・・・



関連リンク
アイピーモバイル、自己破産…携帯事業参入を断念(YOMIURI ONLINE)

アイピーモバイルが香港企業から支援を受け、通信方式変更を総務省へ申請予定(でじたるな部屋)

法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」 アイピーモバイルの騒動から見える携帯電話事業の難しさ(ケータイWatch)

MBG(モバイル・ブロードバンド・ゲートウェイ)概要図(ケータイWatch)

アイピーモバイル“後”を考える(ITpro)

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