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平成電電とドリームテクノロジーズがモバイルデータ通信サービス実施へ

2005年07月13日 19時00分00秒 | ケータイ・PHS
皆さんこんばんは。
ITmediaによるとソフトウェア開発会社のドリームテクノ
ロジーズ
とADSLプロバイダや固定電話サービスを提供
している平成電電がタッグを組んで2006年に全国規模
の個人向けモバイル通信サービスを開始すると発表しました。

使用する規格は現在普及している「無線LAN」の規格
である「IEEE 802.11a/b/g」と「IEEE 802.11j」及び
「WiMAX」という規格を使い、さらに一部のサービス
を除き無料で使えることと引き換えに個人宅へアクセス
ポイントを7万5千~10万箇所設置し初期エリアの
充実を図る模様です。

無線通信規格の通信速度などは下記の通りです。

「WiMAX」(IEEE 802.16e)

根幹部分の通信網として使用
最大75Mbpsの通信速度で2~3キロメートルの
範囲内で通信が可能
時速120キロで移動していても途切れずに通信が可能


従来の無線LAN規格IEEE 802.11a/b/g+IEEE 802.11j

末端の通信網として使用
「MIMO」技術を使うことにより最大108Mbpsの
通信速度で半径600メートルの範囲内で通信が可能

IEEE 802.11aは法律で外での使用が禁止されています
から、屋内のアクセスポイントのみの使用に限定される
ものと考えられます。


気になる通信料金ですが、既存事業者(ウイルコム)
の半額程度を目指すそうです。

ここまで聞くと理想的なモバイル通信サービスだと思わ
れる方もいるかもしれませんが、サービス開始に向けて
まだ下記の問題点も存在するようです。


規格として使用する「WiMAX」(IEEE 802.16e)の
電波使用条件(免許制などの法整備)が出来ていない

平成電電とドリームテクノロジーズは記者会見で2006
年度には免許制で法整備されサービスを始められる見通し
と発言していましたが、法整備が遅れた場合は個人向けの
サービス開始がずれ込む可能性もあります。


個人向けアクセスポイントの通信速度とセキュリティ

個人向けアクセスポイントは一部を除いた利用料を無料に
する事と引き換えにアクセスポイントを設置するサービス
ですが、設置した家のインターネット回線を使うことに
なります。そうした場合、不正アクセスのターゲットに
される事や設置したアクセスポイントに一度に多くの人が
利用した場合、自宅のネット回線が遅くなってしまうこと
も考えられます。不正アクセスについてはセキュリティ
機能を強化することで対応するようですが、回線速度は
個人向けアクセスポイントの設置を申し込む前に考慮した
ほうがいいと思います。

新しい通信規格を使うことで比較的設備投資が安く済み
その結果安い値段で提供可能になり将来音声通話サービス
も行うことで得られる利益も大きくなる事が考えられる
モバイルアクセスサービスに参入する企業として
イーアクセス・ヤフー・YOZAN・そして平成電電と
ドリームテクノロジーズと徐々に役者がそろってきた
模様です。

個人的にはモバイル用途には通信速度は100Mbpsも必要
ないので、高速移動中でも途切れることなく通信が可能で
ビルの中でも電波が届くサービスを実施して欲しいと思う
今日この頃です(^^;;

関連リンク
WiMAX&Wi-Fiの挑戦は旋風を起こせるか?(ITmedia)

ドリームテクノロジーズ

平成電電

ドリームテクノロジーズ・平成電電無線ブロードバンド事業へ参入(平成電電ニュースリリース)




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2004年7月13日の記事

関東・甲信越・近畿地方梅雨明け

去年は関東甲信地方は平年より7日早かったですが
今年は平年並みになりそうです。