NTTドコモは2月28日、2005年4月30日にて同社が
行っているPHSサービスの新規受付を停止すると
発表
した模様です。
サービス終了については今後の利用状況をみて検討する
そうです。
なお、現時点で詳細については不明ですが、現在PHS
を使用している人に対して、ドコモの携帯電話に変更する
際に各種特典を4月1日から用意するそうです。
ドコモがPHSの新規受付を停止し、撤退するという話は
今回の公式発表の前から
報道されており、この報道に
対し、ドコモは2月17日の時点で
「現在、何も決まって
いない」とコメントしていました。
「何も決まっていない」というコメントを出してから11日目
で今回の発表となった模様です。
PHS事業はDDIポケット・アステル・NTTパーソナル
(社名は当時の物です)の3社でスタートしましたが
今回ドコモが新規受付停止を発表したことで、全国に
エリア展開しているPHS会社は事実上ウィルコム
(旧DDIポケット)1社のみになってしまいました。
電波が強いため建物の中でもつながりやすく、さらに
通話料が安くなった携帯電話へPHSを使っていた
ユーザーが移動した結果、落ち込んでしまった業績を
回復するため、ウィルコムはいち早くデータ通信定額
サービスである
「AIR-EDGE」を開始したのに対し
ドコモは後追いで
「@FreeD」を開始しましたが、結局
大幅な赤字が続いたため、今回の新規受付停止と
なった模様です。
しかし、ドコモがウィルコムのようにPHS事業の業績
回復のために「@FreeD」のサービス開始以外に目立った
活動がほとんど行っていなかった事を考えると今回の
発表は当然の結果かもしれません。
携帯電話はいくら通話料が安くなったとはいえPHSより
は高いですし、携帯電話で「@FreeD」と同じ値段でサービス
を提供するのは現時点では不可能に近い事を考えると
もしPHSサービスが終了になった場合、今サービスを
受けている人をどうするのかが注目されます。
関連リンク
PHSサービスの新規申込み受付終了及び2005年3月期業績予想の修正に関するお知らせ(ドコモニュースリリース)
NTTドコモ“お荷物”PHS切り捨て…王者余裕なし(ZAKZAK)
ドコモ、PHS撤退報道を否定(ケータイWatch)
「AIR-EDGE」(旧称AirH”)(ウィルコム)
@FreeD(NTTドコモ)