知識は永遠の輝き

学問全般について語ります

超常現象の謎を求めるならば

2018-10-18 06:38:03 | その他、雑記
 世の中にはいわゆる超常現象というものの情報があふれています。ネットには科学では説明できない不思議な現象と称した動画や写真があふれていますが、近年は動画や写真の改変も簡単にできますから油断がなりません。免疫や知識のない方々が、このフェイクだらけの大海を泳ぐための道標を2つ紹介します。
 
 いわゆる超常現象を扱った日本のテレビ番組と言えば、やらせも厭わずトンデモを垂れ流して視聴率を稼ごうというものが多かったのですが、ようやくまじめに取り上げる番組が登場しました。というか2013/03が初登場『幻解!超常ファイル』です。NHKの場合、たぶん従来は「超常現象を取り上げるなんて大人げない」みたいな姿勢があったのではないかとも想像するのですが、もう何年も前から良い意味でくだけた番組作りへの転換に取り組んでいるようで、この番組もその成果のひとつでしょう。公式サイトであまり情報がないのもちと寂しいですが、書籍化もされているようですし、動画等も出回っているようです。

 アマゾンの書評では良く知っている人からの「物足りない」みたいな意見もありましたが、私はマスコミの良心を示したものとして高く評価したいです。検索すると番組の制作意図は幸福の科学への反撃などという被害妄想じみた記事が上位にでてきておもしろい。

 Yahooのみんなの感想の否定的意見やKazumoto Iguchi's blog 2 (2018/06/05)などを読むと、ビリーバーさんの論理が垣間見えて興味深いですね。まあ、これまでの民放各社の番組制作姿勢がこんな人達の増加に寄与した面は否定できないでしょう。いや、夢を見るのは私も大好きなのですが、夢を現実だと言い張るのはいかがなものでしょうか? まして、夢を現実と思い込ませようとする雰囲気が、ある種の詐欺まがいの行為を蔓延させることもあるのですから。


 さてもっと詳細にしっかりと超常現象の科学的解明について知りたいという人には、日本語でのポータルとして懐疑論者の祈りというサイトをお勧めします。ごらんの通り様々なリンクにつながっていますが、Link2やLink4あたりが知識習得に便利だと思います。

 このサイトからのリンクもある超常現象の謎解きには有名な事例の謎解きが載っていますので、まずは読んでみるとよいでしょう。『幻解!超常ファイル』で取り上げられた前世紀以前の事例はほぼ載っていると思われます。

 懐疑論者の祈りは私も随分以前から知ってはいますが、最初に読んだときにはブログ主さんの経歴がむしろ奇跡だということに驚いたものです。まるで、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ』第1巻の「第3話:ヴィノグラードフ・クジミン 『論理学入門』」の主人公みたい。現実の方は『相対性理論』になるんだけれども。現在では良き家族にも恵まれておいでのようで慶賀の至りです。ほぼゼロ状態から人並み優れた知的能力を手にするところはまるで、松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿シリーズ』の主人公Qみたいだし、現実にこんなこと起きたんだ!

 それはともかく、このサイトの懐疑論者FAQに示されている考え方は、この道に興味を持つ人にはとても参考になるでしょう。いや超常現象のみならず、いやしくもまじめに真実を求めようとしているような人にはとても参考になるでしょう。常にこのような心がけを持ちたいものです。


【訂正(2018/10/20)】 「いや、夢を見るのは~あるのですから。」の文章の位置を変えました。

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