知識は永遠の輝き

学問全般について語ります

ソフィスト(4) 徳の教育可能性

2015-05-28 06:31:55 | 歴史
 ソクラテス対プロタゴラスの討論のメインテーマは「徳は教えられるものなのか?」という時代を超えた教育問題に関するとも言えるテーマです。ソクラテスはプロタゴラスが定義したような徳というものは「ひとに教えることのできるものとは思っていなかったのです」[p37]と述べ、その理由として2点あげます。対してプロタゴラスは、なかなかに説得力のある弁論で答えます。次にソクラテスは得意の問答法でプロタゴラスを追い詰めてゆくのですが・・。 . . . 本文を読む
コメント

ソフィスト(3) 最初のソフィスト

2015-05-18 06:00:27 | 歴史
 『プロタゴラス―ソフィストたち』の方ですが、36歳頃のソクラテスが最初のソフィストとして高名な高齢のプロタゴラスに論戦を挑むという構図です。 . . . 本文を読む
コメント

ソフィスト(2) 弁論術とは説得の術なり

2015-05-17 08:25:03 | 歴史
 ソクラテスとゴルギアスとの討論のテーマは、ゴルギアスが心得ており、人にも教えていると称する「弁論術」とはいかなる技術なのかということです。 . . . 本文を読む
コメント

ソフィスト(1) 最強の詭弁家ソクラテス

2015-05-16 20:21:55 | 歴史
 最近ふとプラトン作の『ゴルギアス』と『プロタゴラス―ソフィストたち』を読みました。ソフィストとは古代ギリシャではもともと「賢人」の意味だったものが、ソクラテスの時代には、今日でいう教養教育・全人教育・ゼネラルアーツ教育などを有料で与える職業教師を指す言葉となったようです。 . . . 本文を読む
コメント

自由意志とは何か(2):ホムンクルスはいない、たぶん

2015-05-12 06:55:01 | 心脳問題
多くの人の自由意志論を読んでいると、「脳内に自由意志という名の小人がいて、この小人が動作の全プロセスを決定している」というイメージがあるように思えます。 . . . 本文を読む
コメント