これは2年前につくったベビーキルトで、
山口れいさんの『ベビーシャワー』の作品を参考につくったものです。
先日うちに遊びに来ていた友人が、初めての子で男の子を出産するのに合わせ、
また2人目の子ができた時、男の子でも女の子でも違和感なく使ってもらえるように、
黄色~ベージュのグラデーションでつくりました。100cm角の大きさです。
下の写真、携帯で撮ったものなので写りが良くありませんが、
ワンブロックは25枚のピースで出来ていて、
全体では4列×4列に接ぐので、このブロックが16枚必要となります。
最初の作業は縫い代付きの型紙をつくり、25×16=400枚のピースを切ること。
失くさないように空き箱に並べておいて、しかるべき順番・方法で縫い合わせていきます。
( この時同時に、裏の縫い代をアイロンで開いていきます。 )
配色が微妙に違うものを2パターンつくり(写真のaとb)、
縫い合わせたときに更にグラデーションが出て、パターンが完成するのですが...
何しろ、このピースを縫い合わせるのに時間が掛かるんですね。
見た目にも同じことの繰り返しなので、飽きてくる。
ほとんど内職のようになってくる。(笑)
私は、キルティングは好きなので、緩衝材のプチプチをつぶす感覚で刺せますが、
この、ピースワークはそういう訳にはいきません。
多分、キルターさんによって好き嫌いは違ってくると思います。
本来パッチワークは、物のない時代に、
着古した洋服などの端切れを集め、縫い繋いできたことから出発しましたが、
今では、元々新品の大きな布であるものを小さく切り、
しかも、あれでもないこれでもないと、たくさんの種類の布を必要とします。
いつだったか、そんなことから「今や、本末転倒だね」と、
シュゲイとは縁遠い人から言われたことがありますが、(^ー^;
まあ、そう言われてドキッとする部分も少なからずある......と。
時間も、材料も、たくさん必要ですが、
それでもやっぱり、パッチワークでしか表現できない、得も言われぬ世界があります。
パッチワークにしかない楽しみ、充実感、達成感があります。
確かに贅沢かもしれませんが、効率や合理性抜きで楽しめる時代に、私は感謝したいです。
さてさて、このべビーキルトを贈ったその男の子、
もうこんなに大きくなっていますから、本当に時が経つのは早いものです。
2人目の子もお母さんのお腹の中で、9ヶ月になってます。
また男の子ですって。
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