「守備的なサッカー」という事に、批判めいた意見をよく耳にします。はっきり言って私も嫌いです。いや、嫌いでした。
守備的という響き自体に、嫌悪感を覚えて、そこから先を見ようとしない自分がいる。。。
そこで数時間ですが、自分なりにちょっと「守備的」というのを、考えながらいくつかの試合を見直したのでした。
そのきっかけになったのが、川崎F戦が終わった明け方に行われた、FCバルセロナVSヘタフェでした。サッカーの知識や海外サッカーにさっぱり興味がない方は、スミマセン。。。
そこで感じた事は、「攻撃的な守備」というのがあるんだなあっという事です。攻撃は最大の防御とか表現しますが、もしかしたら「攻撃的な防御こそ最大の攻撃かもしれません」って何を言っているんだろう(笑)。
つまりこういう事です。上記のヘタフェ戦。バルセロナというチームは、スポーツニュースなんかに出て来る有名なクラブチームで、今優勝争いをしているチームです。世界でも最高峰に挙げられる攻撃力を武器に、リーグ戦を戦っているチームなんです。そして対戦しているヘタフェは、中盤から下位のチーム(今年はシュスター監督により、すばらしいチームになりつつある)です。でもまあスペインリーグですから弱いというわけではありませんが、特筆すべきタレントがいるチームではありません。
普通に考えれば、バルセロナにこてんぱんにやられる戦力です。ましては当日のバルセロナの選手たちは、異常なモチベーションで怖い位でした。まさに戦士の姿です。W杯でスタメンで出て来る選手たちの集団が、通常以上のパワーを出すのだから、守る方はたまったもんじゃないですよね。
しかし。このヘタフェ。ちょっと凄かったんです! 守備の仕方が、凄かった。おそらくイタリアサッカーとかよく観る人には当然なのかもしれないけど、守備にこれほど注目したサッカーの試合ってありませんでしたね。
まさに「攻撃的な守備」なんです。なんか矛盾する表現なんですけど。うんん、なんというか「挑んでいく守備」なんです。
感動しました。
普通サッカーの主導権って、攻めている側にありますよね、ドリブルとか。つまり次への選択肢がいっぱいあるのは攻撃している側のはずなんです。翻って守備側は、相手の出方を待って行動を起こす。主導権がないんですよね、一見。しかしその時のヘタフェって、ロナウジーニョにドリブルをされるとある一定の場所までは、相手の様子に合わせて守備(行動)をしているんですが、PKエリアから7mくらい前に来ると守備側が立ち止まるんです!!こっから先は入れさせませんよって合図みたいに、立ち止まって、急に全身で襲いかかるんです。
こ~、ガバって覆い被さるみたいに。ってよく判りませんよね(笑)。ドリブルしている人からボールを鷲づかみするみたいに、ボールを取るんですよ。守備しているのに、攻撃しているように見えました。おそらくこれができる理由として、チームとしてしっかりやるべき事がわかっているからできた行動だと思うんです。安心とまではいかないにしろ、自信にも似た環境がヘタフェのチーム内に浸透しているなって思いました。
攻撃の時起点となる動きとか、攻撃のパターンとか表現されるけど、守備の時に起点となる選手が一人いてそこから守備が始まる。いや、その守備は観る限り「攻撃の始まり」にも見えるから不思議です。
大宮アルディージャで言えば、レアンドロがよくそんな守備を見せてくれます。日本代表では、あまり観られませんね。中盤だったら、稲本とか中田英みたいな守備かな?
上記した「攻撃的守備」とそうじゃない時の決定的な違いは、守備であっても主導権は守備側にあるという意識を持っているか、否かにあると思っています。攻撃のポゼッションサッカーではなく、守備のポゼッションサッカーです。「攻撃的な守備」じゃない場合は、どうなるのか。ただ跳ね返すだけです。運よく弾き返されたボールでカウンターというのはありますが、それはそれ。意図された守備ではないように思うのです。
本当はね、守備を重視するより、ホームで見せてくれる攻撃的なサッカーがいいんですよ。でもね先週の川崎戦みたいな時もある。そういう時、ただ引いて守るだけではなく「攻撃的な守備」へとチームを改良してほしいと思います。
(私は「ひきこもりサッカー」(表現が非常に不適切ですが、自分から行動を起こす意思がないという部分では言い得て妙)って言うんですけど、これだけはやってほしくない。これを守備的重視サッカーと思ってもらってはいけない。相手の攻撃をただ跳ね返すとか、そんな場当たり的な守備ではいけません。そういう場合って、大抵守備を凌いだ後の行動に躊躇しています。リアクションばっかりしているので、その後のイメージが描けていない。他人に合わせすぎなんです。。。)
大宮アルディージャのエンブレムは、堅守うんぬんというのをイメージにして作ったとかHPにありました。こういう事はいくらでも意味を後付けで出来るのですが、まあいいでしょう。しかしこの堅守という意味を、受け身のサッカーとだけは解釈したくはないですし、それを改良するためにも「攻撃的な守備」をお願いしたい処です。
その後、私の大嫌いなセリエAを仮説を多少での合致させるため、チェックしてみました。守備の美学を標榜する国ですから、観ましたが、やはり凄い。あのイタリア国内でさえ、上位チームと下位チームでは守備にも違いがある。やっぱり!
(これほど守備に関して、関心や発見があるとは自分でも驚きなんですが。明らかに上位チームの守備というのは、挑む守備に見えました。確立した守備です。そして例外になく、その守備というのは攻撃への第一歩でもあったのです)
これからの大宮アルディージャ。得点力を付けるのが一番の課題だと思います。もしこのまま守備重視で行くのであれば、前線にスーパーな選手がほしいですね。どちらかというと、前近代的な選手です。翼君みたいな選手かな?そんなのいる訳ないか(笑)。まあ個人で打開できるプレーヤです。そういう意味では、エニウトンの激変は必須ですね。
守備に話しを戻すと、「攻撃的な守備」をしている選手、そしてその片鱗という意味では、まずレアンドロ。そして片岡かな。狩りをするようにボールをかっさらう事ですね(強いチームとは、この能力があらゆるポジションでもいるんですよね)。
田中輝、君のボールを鷲?みにする守備を期待するよ。縦の攻めも必要だが、守備になった時の活躍をもっとみたいので。
守備的と言った時、一概には言えない複数の面がある。
「攻撃的な守備」を、随時チームの誰もがパフォーマンスしてくれた時、クラブプロフィールに書かれている「堅守」が、アルディージャの代名詞になると思われます。(三浦監督がやっていた守備は、今思うと私が言う「攻撃的な守備」ではありません。)魅力的で、ワクワクさせるような「攻撃的守備」を是非見せてください。
守備的という響き自体に、嫌悪感を覚えて、そこから先を見ようとしない自分がいる。。。
そこで数時間ですが、自分なりにちょっと「守備的」というのを、考えながらいくつかの試合を見直したのでした。
そのきっかけになったのが、川崎F戦が終わった明け方に行われた、FCバルセロナVSヘタフェでした。サッカーの知識や海外サッカーにさっぱり興味がない方は、スミマセン。。。
そこで感じた事は、「攻撃的な守備」というのがあるんだなあっという事です。攻撃は最大の防御とか表現しますが、もしかしたら「攻撃的な防御こそ最大の攻撃かもしれません」って何を言っているんだろう(笑)。
つまりこういう事です。上記のヘタフェ戦。バルセロナというチームは、スポーツニュースなんかに出て来る有名なクラブチームで、今優勝争いをしているチームです。世界でも最高峰に挙げられる攻撃力を武器に、リーグ戦を戦っているチームなんです。そして対戦しているヘタフェは、中盤から下位のチーム(今年はシュスター監督により、すばらしいチームになりつつある)です。でもまあスペインリーグですから弱いというわけではありませんが、特筆すべきタレントがいるチームではありません。
普通に考えれば、バルセロナにこてんぱんにやられる戦力です。ましては当日のバルセロナの選手たちは、異常なモチベーションで怖い位でした。まさに戦士の姿です。W杯でスタメンで出て来る選手たちの集団が、通常以上のパワーを出すのだから、守る方はたまったもんじゃないですよね。
しかし。このヘタフェ。ちょっと凄かったんです! 守備の仕方が、凄かった。おそらくイタリアサッカーとかよく観る人には当然なのかもしれないけど、守備にこれほど注目したサッカーの試合ってありませんでしたね。
まさに「攻撃的な守備」なんです。なんか矛盾する表現なんですけど。うんん、なんというか「挑んでいく守備」なんです。
感動しました。
普通サッカーの主導権って、攻めている側にありますよね、ドリブルとか。つまり次への選択肢がいっぱいあるのは攻撃している側のはずなんです。翻って守備側は、相手の出方を待って行動を起こす。主導権がないんですよね、一見。しかしその時のヘタフェって、ロナウジーニョにドリブルをされるとある一定の場所までは、相手の様子に合わせて守備(行動)をしているんですが、PKエリアから7mくらい前に来ると守備側が立ち止まるんです!!こっから先は入れさせませんよって合図みたいに、立ち止まって、急に全身で襲いかかるんです。
こ~、ガバって覆い被さるみたいに。ってよく判りませんよね(笑)。ドリブルしている人からボールを鷲づかみするみたいに、ボールを取るんですよ。守備しているのに、攻撃しているように見えました。おそらくこれができる理由として、チームとしてしっかりやるべき事がわかっているからできた行動だと思うんです。安心とまではいかないにしろ、自信にも似た環境がヘタフェのチーム内に浸透しているなって思いました。
攻撃の時起点となる動きとか、攻撃のパターンとか表現されるけど、守備の時に起点となる選手が一人いてそこから守備が始まる。いや、その守備は観る限り「攻撃の始まり」にも見えるから不思議です。
大宮アルディージャで言えば、レアンドロがよくそんな守備を見せてくれます。日本代表では、あまり観られませんね。中盤だったら、稲本とか中田英みたいな守備かな?
上記した「攻撃的守備」とそうじゃない時の決定的な違いは、守備であっても主導権は守備側にあるという意識を持っているか、否かにあると思っています。攻撃のポゼッションサッカーではなく、守備のポゼッションサッカーです。「攻撃的な守備」じゃない場合は、どうなるのか。ただ跳ね返すだけです。運よく弾き返されたボールでカウンターというのはありますが、それはそれ。意図された守備ではないように思うのです。
本当はね、守備を重視するより、ホームで見せてくれる攻撃的なサッカーがいいんですよ。でもね先週の川崎戦みたいな時もある。そういう時、ただ引いて守るだけではなく「攻撃的な守備」へとチームを改良してほしいと思います。
(私は「ひきこもりサッカー」(表現が非常に不適切ですが、自分から行動を起こす意思がないという部分では言い得て妙)って言うんですけど、これだけはやってほしくない。これを守備的重視サッカーと思ってもらってはいけない。相手の攻撃をただ跳ね返すとか、そんな場当たり的な守備ではいけません。そういう場合って、大抵守備を凌いだ後の行動に躊躇しています。リアクションばっかりしているので、その後のイメージが描けていない。他人に合わせすぎなんです。。。)
大宮アルディージャのエンブレムは、堅守うんぬんというのをイメージにして作ったとかHPにありました。こういう事はいくらでも意味を後付けで出来るのですが、まあいいでしょう。しかしこの堅守という意味を、受け身のサッカーとだけは解釈したくはないですし、それを改良するためにも「攻撃的な守備」をお願いしたい処です。
その後、私の大嫌いなセリエAを仮説を多少での合致させるため、チェックしてみました。守備の美学を標榜する国ですから、観ましたが、やはり凄い。あのイタリア国内でさえ、上位チームと下位チームでは守備にも違いがある。やっぱり!
(これほど守備に関して、関心や発見があるとは自分でも驚きなんですが。明らかに上位チームの守備というのは、挑む守備に見えました。確立した守備です。そして例外になく、その守備というのは攻撃への第一歩でもあったのです)
これからの大宮アルディージャ。得点力を付けるのが一番の課題だと思います。もしこのまま守備重視で行くのであれば、前線にスーパーな選手がほしいですね。どちらかというと、前近代的な選手です。翼君みたいな選手かな?そんなのいる訳ないか(笑)。まあ個人で打開できるプレーヤです。そういう意味では、エニウトンの激変は必須ですね。
守備に話しを戻すと、「攻撃的な守備」をしている選手、そしてその片鱗という意味では、まずレアンドロ。そして片岡かな。狩りをするようにボールをかっさらう事ですね(強いチームとは、この能力があらゆるポジションでもいるんですよね)。
田中輝、君のボールを鷲?みにする守備を期待するよ。縦の攻めも必要だが、守備になった時の活躍をもっとみたいので。
守備的と言った時、一概には言えない複数の面がある。
「攻撃的な守備」を、随時チームの誰もがパフォーマンスしてくれた時、クラブプロフィールに書かれている「堅守」が、アルディージャの代名詞になると思われます。(三浦監督がやっていた守備は、今思うと私が言う「攻撃的な守備」ではありません。)魅力的で、ワクワクさせるような「攻撃的守備」を是非見せてください。
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