前略。大宮アルディージャさま 「魅力的な」と「結果を残す」の危うい方程式

ここ数週間は、世界的にリーグ戦がありません（私が好きなリーガ・エスパニョーラは継続中。優勝争い、目が離せません！）。
なので、これという話題もなく。世界的には、移籍話しが話題の中心になるかもしれませんが。（何でもイナが、高原と同じチームになるとか？）

大宮に関しても、これという話題もなく。オフといえども、練習はしっかりやっているようなんです。

先日、某掲示板で「川崎Ｆ　ＶＳ　大宮アルディージャ」の試合を観戦した、某元選手/元監督が、自分のブログで試合展開が面白くないという趣旨を語ったらしい。（そんな話題が盛り上がっていました）

こちらです。

http://www2m.biglobe.ne.jp/~hasira/


私もお笑いネタと思いつつ、拝見したのですが。うんんん。
個人的な感想を表明するのは、誰も否定できませんし、別に問題ではないと思います。むしろ自由ですよね、また表明した個人が特定できているという意味では、匿名コメントより全然好感触だと思いますが、書いた後の反応というのは当然あるわけですし。誤解を招く事もありますよね。


私は、あの方の文面から感じた事は。

サッカーは、どの立場で観るか？によって、サッカーの「目的」は全く違ってしまうという事です。こんな事、書くまでもない当然の事なんですが。

「面白いサッカー」「魅せるサッカー」ができれば、すばらしい。エンターテイメント性ですよね。私もこれを望みます。プロ興業ですからね。ネット上の某氏もそれを期待して書いたのかもしれませんね。
しかしその前提として、「勝負に勝つ」という前提が伴ってくる。

この両立を果たすのが、一番理想なんでしょうが、難しい。。。まあ監督やファンによっては、もしかしたら「魅力的で絶対に勝利する」というサッカーが理想と思わない人もいるかもしれない。

例えば、Ｒ.マドリーのカペッロみたいに、「勝つ事がすべて。それだけだ。」みたいな哲学でプロを貫く人もいるし。
オランダのフリット元監督みたいに「魅力的な試合をしなければ、お客は喜ばないし、楽しくない」みたいな哲学を持って、結果が出ない人もいる。

なので、この議論には「絶対正しい」という評価はできないんですよね。


ただ、私が思うに。
折角、プロスポーツを観戦に来ているのだから（私は観衆の立場で）、ワクワクして楽しい試合が好きだし（結果も過程も）、その積み重ねの上、「やっぱりこのチームって、他よりすごいよな」と心から他人に薦められるチームであってほしいのです。

なので、そういう意味では今の大宮アルディージャに「大きな期待や大きな注文」に応えられるだけの力量は、まだまだだと思っています。この事をマイナス的には、捉えていません、私は。注文するお客の方が、おかしいわけで（笑）。


私自身、自分の理想を「現実の注文（すぐに結果が出るもの）」と勘違いしていた時期もありましたが、大宮アルディージャは大宮アルディージャです（まだまだあらゆる部分で発展途上です、という意味）！

しかし魅力的なチームになる可能性が、残っているという意味ではとても好きだし、今後の成長が楽しみなんです。なので、既に出来物のチームが好きな方には不向きですよね（そういう方は、海外サッカーだけを見るか、テレビゲームでもやって満足してください）。

なので。将来大宮アルディージャが、お客を喜ばせ、世代を繋いで来てくれる。それが【結果として】魅力的なチームになる時を望んでいます。そうなった時、一勝に一喜一憂しているようなステージとは違った「喜び」が、私たちに来ると思いますので。