木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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一人でできる発想法(5)

2007年07月10日 | アイデア発想法(コツツボ)
<木全がはじめて書いたまともなマインドマップ(笑)>


◆一人でできる発想法(5) マインドマップ
247:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第47発 商品企画


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

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お金をかけるか、時間をかけるか

3月からアイデア発想法の話をしています。前回までにアイデアの極意アイデア発想の6か条いろいろな発想法について書きました。

 今回は、お金をかけずに一人でできる発想法のご紹介です。

 私は現在一人でデザインコンサルタントをしています。なので、アイデアは一人で出しています。というわけで、私がアイデア出しをする際に実際に使っている手法をご紹介します。良くある手法ですが、結構有効です。

お金をかけませんので、できることは限られます。しかし、お金はかけなくても、半日とか1日とか時間はかかります。お金も時間もかけないのでは、さすがにアイデアも出てきません。

 では早速、発想法のご紹介ですが、そのまえに、

アイデアは既成事実同士の組み合わせで生まれる

新しいアイデアは、キッカケがあれば出てくる


ということを思いだして下さいね。

 これからご紹介していく発想法はすべて、組み合わせるための事実をたくさん集めることと、アイデアのキッカケ創りのためにあります。いかにキッカケを見つけるか、どれだけ多くの関連する事実を集めるか、それが目的です。

 1人でできるキッカケ創りとして、以下の4つを挙げました。

(1)テーマを決めて街に出て、半日市場調査をする
 (2)ポジショニングマップを作る
  (3)10年分のヒット商品番付を眺めてみる
 (4)思いついたキーワードをグーグルで検索する

 そして今回は、一人でできるアイデア発想法としての「(5)マインドマップ」です。


マインドマップセミナーに参加しました

 お恥ずかしい話ですが、実は、私は今までマインドマップと言う手法をまともに使ったことがありませんでした。軽く本を読んで、この手法は使えそうだなあ、程度に考えていました。そして、「一人でできるアイデア発想法」として、紹介したんだから、そろそろ記事にしないとなあ、と思っていました。

 しかし、さすがに実際にやったこともないのに、ブログに記事を書くのも、躊躇われていたところ、なんと、本当に偶然なのですが、7月2日の私のセミナーに、元工業デザイナーでマインドマップインストラクターをされている方が参加されており、名刺交換をすることができました。おまけに、7月8日にマインドマップのセミナーを主催されるとご連絡をいただいたのです。

 なんだか、ユングのシンクロニシティ(Synchronicity)を地で行くようなお話しで、嘘っぽいのですが、全て本当の話です。

 というわけで、松岡さんのマインドマップセミナーに参加してきました。

 で、結論ですが、私はまだ充分に、使いこなせていないので、はっきりした実感はないのですが、マインドマップはいい感じです。

 マインドマップセミナーで、この手法の極意は、専門インストラクターが確立されたプログラムに従ってちゃんと教えないと、その良さが理解してもらえないので、生半可な知識で、人に伝えるなと釘をさされましたので、ここでは詳しく手法をお伝えすることはできません。

 でも、セミナーに参加して、「確かにそのとおりだなぁ」という感じはしています。

そして、松岡さんのマインドマップセミナーもいい感じでした。ご興味を持たれた方は、是非、セミナーに参加してみてください。


意思決定のツール

 マインドマップセミナーに参加して、個人的に感じたことですが、マインドマップは意思決定に使えるという感じがしています。

 私は個人で仕事をしています。お客さんにデザインの提案をするのが仕事ですが、自分の考えたデザインが本当にそのお客さんにふさわしいものなのか、常に葛藤があります。

限られた時間の中で、考えうる限り多くのアイデアを出すのは当たり前のことですが、そこで提案したデザインが本当にお客さんの求めるものと合致しているのか、求める以上のものを提案できているのか、それは、コンサルタントであれば常に悩むところだと思います。

 最後の最後は、自分を信じるしかないのですが、そのときに、マインドマップを使うと、提案しようとしているデザインがいいかどうかの判断基準を明確にしてくれるような感じがします。それは、意思決定と同義語です。

 マインドマップは100枚書かないと、身に付かないとマインドマップセミナーで言われました。私も、このブログでアイデア出しは何回も繰り返さないと上達しないと書いています。同じことだと思います。

 私もこれから、マインドマップを100枚書いてみるつもりです。すでに、昨晩3枚書いてみました。なかなか、面白いです。アイデアを出す手法はいくつもあります。皆さんも是非いろいろ試してください。そして、何度も繰り返して使ってみてください。何回も繰り返すときっとアイデアの極意が見えてきます。


 申し訳ありませんが、次回は国民の祝日ですので、お休みさせていただきます。

 7月24日からはまた、通常に戻しますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
デザインとマインドマップ、など。 (まつおか(まつかつ))
2007-07-23 08:48:36
木全さん

大きく取り上げていただきありがとうございます(笑)。

さすが木全さん、とても“切れる”視点だと思います。

マインドマップは、もちろんデザイナーとしてのアイデア発想にも有効に使えます。
さらに、おっしゃるように、意志決定においてパワフルに使えます(これはデザイナーとして、というよりも、より大きく、仕事人として活用できる、ということです)。

その説明はここでは省略します。

せっかくですから、このBLOGに関係することを書かせていただきます。

僕自分のデザイン経験上、デザイナーは自分の頭で考えたこと(それの多くはデザイナー特有の「すごい」ことだったりしています。)をもっと外在化して、クライアントに説明できるといいと思います(というよりそれが必要なことだと思っています)。

マインドマップは頭の中で起きていることをそのまま、紙に落としますから、思考プロセスを説明可能な状態にできます。
また、デザイナーの思考の外在化の訓練にもなります。

それだけにはとどまりません。。。

と書いていくと、とめどもなくなりますので止めますが、
1)デザイナーのアイデア発想に有効
2)デザイナーの思考プロセスの説明に有効
3)意思決定に有効
等となります。

実は3)はクライアントと一緒にマインドマップを書いて決めると双方の納得いく合意が得られるようになるところが隠れたポイントだったりします。

さらに言うと、クライアント自身もマインドマップを使うことで、要求仕様が明確になるなど、双方で使えば、非常にいいですね。

うーん、書きたいこといっぱいあるけどBLOGなので雑多になってしまいました。

きっとこの記述は、マインドマップ基礎講座の体験がないと「マインドマップごときで何でそこまで言う!」と思われる方が多いのではないかと思います。

是非、「脳のOS」である本物のマインドマップを多くの人が活用されることを願っています。
http://www.mindmap.ne.jp/specialseminar

マインドマップのデザインへの活用は私の使命の一つなので、ぜひ今後も一緒に考えさせていただければと思います。

ではでは。
(うーん、雑多な文章、すみません。。。)
返信する
コメント感謝です。 (木全賢)
2007-07-23 13:38:27
まつおか様
コメント感謝です。
そして、先日のマインドマップセミナーではお世話になりました。
大判のノート、毎日鞄の中に入れて持ち歩いています(笑)。持ち歩くだけじゃ駄目ですけどね。
でも、あのノートを見ると、マインドマップしてみようかなあと言う気になりますね。
マインドマップとデザイン、これからそういう意識でマインドマップを使ってみようと思います。
今後ともよろしくです。
木全賢 拝
返信する

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