木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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デザイナーとの付き合い方4

2006年01月17日 | デザイナーとの付き合い方(相談室)


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

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■外部デザイナーとの付き合い方4<コンサルティング>
16:【デザイン相談室】運用7

  前回、外部デザイナーと付き合うのは、コンサルタント契約がいい、とお話しました。今回は、初期のコンサルタント契約の具体的な内容を、考えていきましょう。


初期のコンサルタン契約の内容

 デザインコンサルタントといっても、そんなに大仰に考える必要はありません。

 前々回、書いたように、具体的な外観デザイン開発を何回か発注して、デザイナーの実力と人間性を評価すればいいのでしょうが、中小企業では、そんなに都合よく、途切れることなく、外観デザイン開発の案件が続くとは限りません。

 そんなときは、デザイナーと、毎週1回、数時間程度のデザインの打合せをするような簡単なコンサルタント契約をしてみるといいでしょう。金額はその頻度に応じて個別で決めれば、いいと思います。最初は週1回、数万円程度でいいでしょう。

 大きな開発テーマがなくても、企業では、日常業務の中で、何かとデザイン的なセンスが求められることがあります。広告や書類のフォーマットなど、日々発生する、ちょっとした業務についてデザインの相談をしてみてください。


初期コンサルタントの意味

 大きなテーマもなく、費用をかけてまで、デザイナーとコンサルタント契約をすることに、意味があるのか?日常の細々した業務の相談なんかする必要があるのか?と、お考えかもしれません。

 では、なぜ貴方(御社)は、デザイナーと付き合おうと思ったのでしょう。何かしらの必要性を感じたからだと思います。具体的なデザイン案件があれば、当然デザイナーが必要でしょうが、日常業務の中で、少しずつデザインの必要性を感じたからではないでしょうか?

 そんなときに、週1回程度の簡単なコンサルタント契約をすることで、御社の中でのデザインへの要望を明確にすることができるはずです。

 もしかすると、意外と必要がない、かもしれません。その場合は、コンサルタント契約を解約すればいいことです。


簡単なコンサルタント契約

 もしかすると、日常の細々した業務についてデザインで悩んでいることが、たくさんあるかもしれません。いろいろ相談していく中で、御社の中でどの部分でデザインが必要とされているか明確になります。

 もしかすると、商品デザインよりも、広告宣伝でデザインが必要とされているかもしれません。営業スタッフが請求書などの伝票類をおしゃれにしたいと考えているかもしれません。総務で看板のリニューアルを検討しているかもしれません。

日々の業務の中で、どこでデザインが求められているかが、わかるだけでも大きな前進です。

 社内のどこでデザインが、必要とされているか。それが、はっきりすれば、外部のデザイナーをどのように活用すればいいかがわかります。どのくらいの費用をかければいいかも見えてきます。

 なんとなくデザインが必要だと思ったら、とりあえず、週1回程度の簡単なコンサルタント契約をすることをお勧めします。


日常業務の中のデザイン

 商品のデザインは、ユーザーにとってメーカーの顔ですから、デザインに力を入れることは当たり前ですが、実は、日常業務の中にデザインのセンスを取り入れることは、ユーザーだけでなく、社内の意識改革や、取引業者、業界内での御社のイメージの向上につながることがあります。

 これは、商品のデザインにも増して、御社のブランド向上に役立つことがあります。このあたりのことは、また別の機会に。

 たった一人のデザイナーとコンサルタント契約するだけで、何から何までいい事尽くめ、なんて、世の中そんなにうまくは行かないかもしれません。でも、もしかすると、うまくいくかもしれません。

 もし、デザインの必要性を感じたのなら、とりあえず、毎週1回程度の簡単なコンサルタント契約をすることをお勧めします。


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