DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

池田屋@下野毛

2019年01月19日 | そばうどん
下野毛。この府中街道と多摩川に挟まれた地域は、大企業の工場からその下請けの中小町工場までが居並び、そこに働く人の住まうやれ気味の団地やアパートが散見するという、なかなか昭和風情な働く人の町である。

川崎とは海沿いだけに非ず。此処もまた立派にあのkawasakiなのだ。との感を強くする。

そして。となれば。町にはたくさんの大衆食堂や料理店がある筈。なのだが、御多分に洩れず高齢化、後継者の問題でだいぶ少なくなったそうで。



そんな中、一軒の町蕎麦店に出くわす。
どんなかな?と入口脇の自販機に付けられたランチメニューを見て驚いた。



かつ丼に小たぬきそばで500?!
かつカレーに小たぬきそばで500?!

これ本当?平成も終わろうというのにそんな事があるのか。立ち食いそばのCPをも軽く凌駕するワンコインである。



店内にはランチ戦争時間を終えたちょっと安堵したような空気が漂っていた。
お店はおばちゃん3人で切り盛りしていてその辺りも路麺チックで。



日替わりのランチお願いします。と伝えて暫し待つ。



きたw
うーん立派だ。



うまい。カレーは今亡きそば清のカレーにも似た味わい。後から加えた玉ねぎの風味と食感がまたいい。



かつもいい。ちょいと小ぶりではあるが主張する肩ロースの噛み応えとさくさくじゅわわーんと溢れる旨み。
これ単品700でも充分安いんじゃないか。



そこに汁碗にぐいぐいと詰められた小たぬき。



出汁の旨みのある甘めで濃いめの汁に茹で置きの柔い麺。これまたいい。

そいやココメニューがないな。。と見回してランチの裏側を見ると、



ありましたw て高くないか?(笑)

かつカレー1250てwww

つまりアレだな、単品かつカレーはこの2倍あるんだなきっと(笑)

ま、ランチをどうぞってコトなんだろう。



ともあれ稀にみる怒涛のワンコインランチ。それはこの町で働く人々と日々呼応してきた結果だと思う。この町らしいランチ、見事な大衆そばの形を見たのであった。




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