DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

高橋商店@水元公園

2018年02月11日 | そばうどん
1月28日の事。製麺所自体が辞めちゃうらしい。と聞いて、気になりやってきたのは水元公園の高橋商店。

こちら店を畳んだ冨士三屋と同じ麺を扱うからだ。さて。



釣り具や雑貨、お菓子などを扱うお店の中にそばを食わせるカウンター。

そんな出で立ちだけでなく、味という点でも原点を垣間見ることのできる、今や数少ない立ち食いそば店のひとつだと思う。



冨士三屋の円盤かき揚げとは違うが、堅くかっちりと揚げられたかき揚げが徐々に暗黒汁を吸い、丼の中が一体化してゆく。すばらしい。



冨士三屋が辞めちゃうじゃない?
おばちゃんに切り出してみた。

あらそうなのよー。弱っちゃうのよねえ。
まだ常連さんの一部を除いて話してもいないんだけどさあ。と始まり、



他の製麺所に持ちかけたんだけど実は断られちゃって。。(えーまじか!どこか紹介した方がいいのか?)とか

自分が若けりゃ、手打っていうの?あれ習ってでもやるんだけどねえ。。(うはあ。水元公園に第二のねぎとん現る。か?)とか

こっちも40年やってて、でも冨士三屋さんは50年だって言うじゃない。まさか向こうが先に辞めるなんて思わなかったわよー。とか

随分お悩みのご様子でした。
ただ、それだけに辞めちゃうというコトはなさそう。たぶん。



日本であるコトを一瞬忘れるほどのメタセコイアの森も有する水元公園。その傍らの萬屋の中で、そばをしみじみと食える空間が存在している。

考えてみれば今の世にそんな稀有なコトもないだろう。
東京近隣の公園系大衆そばといえば、薬師池公園、小金井公園、羽村市動物公園、数えるほどすらもないのだ。

その有り難みはこれからどんな道を辿っていくのか。
話をしたおばちゃんの顔をうかがうコトができて、自分は、心配というよりはちょっぴり楽しみにしているのである。






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