DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

きそば@小山駅 宇都宮上りホーム

2018年05月16日 | そばうどん
ここ数年、小山の駅そばがいろいろとアツい。



そもそもこちら、関東ではほぼ壊滅状態の個人商店運営の駅そば店。
単にノス風情というだけでなく、外で立ち食う文化自体をしっかり継承しているトコが実に良い。

それをベースに、この地ならではの季節商品や限定商品を提案してくる。そのスタイルを大変好ましく思っているのだが。

今回ちょっと不安に感じたコトがある。




テボで生麺を茹でる。

少しキケンな行為だ。
であれば最低でもぐらぐらと強力に沸騰する湯煎機でないと、湯の中で麺が踊らない。



とある土曜の朝、自分はこのひもかわの券を買っておばちゃんに渡した。
すると時を同じくして列車がホームに入り、客が押し寄せたのである。

店はもちろんおばちゃん独りのオペレーション。
全員分のお水を出し、注文を受け、調理をし。と同時に釣り銭が切れかかっていたのか、できましたら小銭をお願いします。とのアナウンスまでこなしていた。



そして待つコト数分、届いたひもかわの一部は麺同士がくっつき、その部分はにちゃりと生煮えであった。

勘違いしないで欲しい。
おばちゃんへのクレームをココに綴ろうとしているのでは決してないのだ。

むしろおばちゃんは偉かった。
あれこれ気を回して押し寄せる客をうまくさばいていた。素晴らしかった。

問題は、現場の実情にそぐわない企画を打ち立てる会社側にあると思う。

もちろん通常ならそんな失敗もないだろう。
しかし駅のホームなら、客が電車毎に押し寄せるコトは当然。街中にある路麺店より明らかに緩急のある客の入りは織込み済みな筈だ。
こうなる危険性を伴う瞬間が、あるのである。



このホームの上の楽園が存在する意義は大きいと思っている。

だから今一度企画を精査、熟考してほしい。
危険を犯さずとも範疇の中でできるモノはまだ山のようにあると思うし、それを克服する創意工夫の余地もまだあるのだから。







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