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喘息治療日記

~Enjoy ! 少食健康生活 ~

ナラティブ・ベイスト・メディスン に思う

2007-04-09 18:56:22 | 喘息
今回は、マチが今一番関心を持ってるNBM(ナラティブ・ベイスト・メディスン)について書いてみました。

みなさん、NBM(ナラティブ・ベイスト・メディスン)って聞いたことありませんか?
それって、サッカー?それともバレーボール?なんのこと? って思われるかもしれませんね・・・( ̄  ̄;)
それくらい、患者である我々にはまだまだ、耳にしない言葉かもしれません。

ナラティブというのは、「物語」という意味です。「患者の語る病いの物語」に注目し、受け入れ、取り入れる医療という意味です。

「臨床における物語と対話」というサブタイトルがつけられており、日本語版の本が出版されていますので、マチのように、長く病気を患ってる人や重い病気と戦ってる方には是非、一読をお勧めします。

とっても感動したので、本の中の「河合隼雄氏」の言葉を一部紹介します

人間はそれぞれ、自分の「物語」を生きている。病気もその物語の一部としての意味を持っているのだが、一般の医者はそれを無視して「疾患名」をつけることで満足している。
治療が可能な場合は、それでもいいのだが、治療不可能な場合や、高齢者医療の場合は、患者がどのような「物語」を生きようとするのか、それを受け入れ助けることが、重要な仕事なのである。

今までの医療は、診断を下すとき、科学的根拠が重要であることが強調されてきたが、純粋の科学的根拠(EBMエビデンス)などはありえなくて、医者も半意識的にナラティブをこころに持っているのである。 
ようするに、EBMとNBMは相容れぬものではなくて、おたがいに補うものであるのである。診断にも、ナラティブが必要であるのだ。 

前回、更年期治療について、少し書きましたが、更年期などは、とてもいい例だと思うのです。
エストロゲンが足りないために起きる不定愁訴であると、科学的に捉えることだけに重点をおき、おきまりの補充療法をすることで治療はおわり。
本当にそれで、楽に乗り越えている女性はどれだけいるのでしょう? それよりも、「苦しさの語り」を受け止めてもらえ、一緒に頑張ろうといってくれるDrに受診できたなら、強い薬を使わなくても、きっと前向きに乗り越えれると思うのです。

喘息などは、完治が難しいうえに、いいときと悪い時がエレベーターのような病気ですから、もっと典型的といえるでしょう。

「向き合う医療から寄り添う医療へ」・・ そういう医療に出会った時、患者は自分の病いを前向きに受け止め、自分の意思で、より良い物語を生き抜くことができる と マチは思うのです。




           【8日 PF 朝300 夜320】








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