百万回の永訣・・・柳原和子さんの闘病姿勢に学ぶ
雑誌の対談などからみる 彼女はとても聡明で、強い女性というイメージが常にあったので、私とは無縁の人だとずっと思っていました。
彼女の闘病記 「がん患者学」が出版された時に とても興味をもち 早々と購入したにもかかわらず、パラパラと斜め読みしただけで、本は ずっと埃をかぶっている状態でした。
ところが、去年 柳原さんが、再発におののいて、とても苦しんでいるというような記事を本屋で読んだのです。
エェッ!? と思いました。 彼女は鋼鉄のような人と思っていたのは もしかしたら私の勝手な思い込みだったのだろうか?
彼女もまた、多くの癌患者さんのように 死の恐怖にふるえ、おびえ、涙している普通の人なのだろうか?
マチは初めて彼女に親近感を持ったのです。
ちょうどそんな気持ちで彼女を思っていたとき、偶然に この放送を見るチャンスに出会ったのです。
テレビに映し出された彼女の闘病記は、 マチの予想をはるかにこえて、患者として学ぶものが多く、ビデオどりしたこの放送をそれから何十回もみるはめになったのです。
彼女のお母さんは47歳で卵巣がんを発生するのですが、そのとき受けた何回目かの放射線投与がいつもの倍で、その照射後、具合が悪くなることから医療不信が芽生えます。
その後、癌の痛みにもだえる末期状態になったとき ひとすじの希望 「丸山ワクチンを・・」の願いを家族で希望するのですが、それに(不信に)追い討ちをかけるように医者からは、
「忙しいんだ、今さら何をやったってむだなんだけど・・・」の言葉ではねつけられます。
この医者の、治らない患者を人間と思わない、横柄な態度と暴力的な言葉に、 柳原さんは医者不信、医療不信におちいり、 現代医療を批判しつづけます。
そして、自らも卵管癌を発生し、母の痛みを胸に、真の病気治しはどこにあるのかを、患者の目から真剣にみて記録していきます。
こうして生まれたのが「がん患者学」です。
マチも彼女の絶望が痛いほどよくわかるのです。
マチが妊娠6ヶ月ころ 切迫流産の危機があったため、主治医の先生が、喘息対応の「きちっとできる総合病院を」と 一生懸命に選んでくれたF病院でのことです。
その産婦人科のF医者の言葉。
「なんで今まで放っておいた! サッサとおろさないから、どうしようもないこんな時期になってしまったじゃないか!」これが初診時の言葉でした。
そのときのマチの怒り、いや 怒りというより絶望です。
入院したときのマチは、どの患者にも負けないくらい、不安いっぱいの患者でした。 発作で呼吸苦がひどく 酸素が離せない毎日。 ガンバレの励ましが誰よりも欲しかった入院でした。
人はあまりに腹が立つと怒りはなくなり その人に対して絶望し、完全拒否してしまうのですね。
もうマチにとっては、F医者は医者でもなんでもなくなったわけです。 その先生に、お腹の子は殺されたわけです。 なんとか無事、不安のない出産をさせようなんてひとかけらもないわけです。
マチは一言も言葉がでなくなりました。どう頑張っても言葉が出ないのです。 心が凍ってしまったのです。 心もからだもお腹の子も その医者を完全拒否しました。
不思議ですねえ・・・最後 子供はその医者が分娩室に入ってくる前に生まれてきました。
今でも、偶然ではないと思っています。 もし子供に異常があれば、きっとF医者は 私の妊娠を失敗だとし、「そらみたことか」とせせら笑ったのかもしれません。(そこまでは思いたくありませんが)
分娩室でのF医者の言葉。 「どこも異常はない。子供に感謝しなさい」 これだけでした。「よく頑張ったね」のねぎらいの一言もありませんでした。
でも、こんな医者が産婦人科医なんて、今でもマチは可愛そうと思っています。 誰がって? その医者もその医者にかかる患者もです。
話が変な方向に行ってしまいました。
今回紹介しました「百万回の永訣」 は 「不信から信頼へ」 医療への希望を語った本です。
何人もの真摯な医者や痛みを分かり合える患者仲間によって 希望をとり戻せ、甦れた柳原さんの 癌再発闘病記録です。
患者はどう治療に向きあうべきか、医者と患者の信頼関係とはどういうものをさすのか? 根底から考え直せよ と教えてくれた放送でした。
わたしは、医療のおそらくは現在考えうる最高の恩恵に浴して今、ここにこうして生きています。
わたしが賭けたのは医療ではなく、医師としての先生です。 治さなくても、いい。
わたしが先生とはじめるこれからの闘病の日々は結果ではなく、おそらくはなにかを相互につかんでいく過程になる・・・。
癌患者とその病を闘う患者に寄り添う臨床医だけに許される、与えられる創造の歓びがある。
決して、目や耳、数で確認できぬ、形のない、崇高ななにかが・・・。
医師と患者。生命と死を媒介に向き合い、隣り合って歩む最高の人と人とのつながり。(百万回の永訣より)
「癌とか喘息とか あらゆる病気の種類を問うことはない、 一番大切なものはただひとつである」ということですね。
本は放送直後から 読んでいたのですが 一気によめなくて とても月日がかかってしまいました。
でもこの本のおかげで、乳がんの疑いで受診したときも とても納得のいく、信頼を持てる良い診察をうけることができました。
マチに代替医療の必要性を再確認させてくれたのも この本です。
読んだといっても小説や随筆のジャンルの本ではないので、 月を隔てて、同じ箇所をまた読み直し、自分の医療姿勢と照らし合わせて検討してみたり、
必要な知識を導きだしたりで 本当に一冊よみあげるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
豊富な情報がいっぱいの この本は、患者にとっての参考書、手引きのようなもので、一生横において置く本といっても過言ではないでしょう。
柳原和子 百万回の永訣http://book.gansenka.com/asin/Books/4120036898/
がん患者学 (長期生存をとげた患者にまなぶ)http://www.ecoshop-tibijin.co.jp/Library/yanagiharaK.html
【 5 日PFアサ350 ヨル350 体重 55キロ 体脂肪29.1 プレドニン20ミリ 一昨日から風邪で熱発です】
雑誌の対談などからみる 彼女はとても聡明で、強い女性というイメージが常にあったので、私とは無縁の人だとずっと思っていました。
彼女の闘病記 「がん患者学」が出版された時に とても興味をもち 早々と購入したにもかかわらず、パラパラと斜め読みしただけで、本は ずっと埃をかぶっている状態でした。
ところが、去年 柳原さんが、再発におののいて、とても苦しんでいるというような記事を本屋で読んだのです。
エェッ!? と思いました。 彼女は鋼鉄のような人と思っていたのは もしかしたら私の勝手な思い込みだったのだろうか?
彼女もまた、多くの癌患者さんのように 死の恐怖にふるえ、おびえ、涙している普通の人なのだろうか?
マチは初めて彼女に親近感を持ったのです。
ちょうどそんな気持ちで彼女を思っていたとき、偶然に この放送を見るチャンスに出会ったのです。
テレビに映し出された彼女の闘病記は、 マチの予想をはるかにこえて、患者として学ぶものが多く、ビデオどりしたこの放送をそれから何十回もみるはめになったのです。
彼女のお母さんは47歳で卵巣がんを発生するのですが、そのとき受けた何回目かの放射線投与がいつもの倍で、その照射後、具合が悪くなることから医療不信が芽生えます。
その後、癌の痛みにもだえる末期状態になったとき ひとすじの希望 「丸山ワクチンを・・」の願いを家族で希望するのですが、それに(不信に)追い討ちをかけるように医者からは、
「忙しいんだ、今さら何をやったってむだなんだけど・・・」の言葉ではねつけられます。
この医者の、治らない患者を人間と思わない、横柄な態度と暴力的な言葉に、 柳原さんは医者不信、医療不信におちいり、 現代医療を批判しつづけます。
そして、自らも卵管癌を発生し、母の痛みを胸に、真の病気治しはどこにあるのかを、患者の目から真剣にみて記録していきます。
こうして生まれたのが「がん患者学」です。
マチも彼女の絶望が痛いほどよくわかるのです。
マチが妊娠6ヶ月ころ 切迫流産の危機があったため、主治医の先生が、喘息対応の「きちっとできる総合病院を」と 一生懸命に選んでくれたF病院でのことです。
その産婦人科のF医者の言葉。
「なんで今まで放っておいた! サッサとおろさないから、どうしようもないこんな時期になってしまったじゃないか!」これが初診時の言葉でした。
そのときのマチの怒り、いや 怒りというより絶望です。
入院したときのマチは、どの患者にも負けないくらい、不安いっぱいの患者でした。 発作で呼吸苦がひどく 酸素が離せない毎日。 ガンバレの励ましが誰よりも欲しかった入院でした。
人はあまりに腹が立つと怒りはなくなり その人に対して絶望し、完全拒否してしまうのですね。
もうマチにとっては、F医者は医者でもなんでもなくなったわけです。 その先生に、お腹の子は殺されたわけです。 なんとか無事、不安のない出産をさせようなんてひとかけらもないわけです。
マチは一言も言葉がでなくなりました。どう頑張っても言葉が出ないのです。 心が凍ってしまったのです。 心もからだもお腹の子も その医者を完全拒否しました。
不思議ですねえ・・・最後 子供はその医者が分娩室に入ってくる前に生まれてきました。
今でも、偶然ではないと思っています。 もし子供に異常があれば、きっとF医者は 私の妊娠を失敗だとし、「そらみたことか」とせせら笑ったのかもしれません。(そこまでは思いたくありませんが)
分娩室でのF医者の言葉。 「どこも異常はない。子供に感謝しなさい」 これだけでした。「よく頑張ったね」のねぎらいの一言もありませんでした。
でも、こんな医者が産婦人科医なんて、今でもマチは可愛そうと思っています。 誰がって? その医者もその医者にかかる患者もです。
話が変な方向に行ってしまいました。
今回紹介しました「百万回の永訣」 は 「不信から信頼へ」 医療への希望を語った本です。
何人もの真摯な医者や痛みを分かり合える患者仲間によって 希望をとり戻せ、甦れた柳原さんの 癌再発闘病記録です。
患者はどう治療に向きあうべきか、医者と患者の信頼関係とはどういうものをさすのか? 根底から考え直せよ と教えてくれた放送でした。
わたしは、医療のおそらくは現在考えうる最高の恩恵に浴して今、ここにこうして生きています。
わたしが賭けたのは医療ではなく、医師としての先生です。 治さなくても、いい。
わたしが先生とはじめるこれからの闘病の日々は結果ではなく、おそらくはなにかを相互につかんでいく過程になる・・・。
癌患者とその病を闘う患者に寄り添う臨床医だけに許される、与えられる創造の歓びがある。
決して、目や耳、数で確認できぬ、形のない、崇高ななにかが・・・。
医師と患者。生命と死を媒介に向き合い、隣り合って歩む最高の人と人とのつながり。(百万回の永訣より)
「癌とか喘息とか あらゆる病気の種類を問うことはない、 一番大切なものはただひとつである」ということですね。
本は放送直後から 読んでいたのですが 一気によめなくて とても月日がかかってしまいました。
でもこの本のおかげで、乳がんの疑いで受診したときも とても納得のいく、信頼を持てる良い診察をうけることができました。
マチに代替医療の必要性を再確認させてくれたのも この本です。
読んだといっても小説や随筆のジャンルの本ではないので、 月を隔てて、同じ箇所をまた読み直し、自分の医療姿勢と照らし合わせて検討してみたり、
必要な知識を導きだしたりで 本当に一冊よみあげるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
豊富な情報がいっぱいの この本は、患者にとっての参考書、手引きのようなもので、一生横において置く本といっても過言ではないでしょう。
柳原和子 百万回の永訣http://book.gansenka.com/asin/Books/4120036898/
がん患者学 (長期生存をとげた患者にまなぶ)http://www.ecoshop-tibijin.co.jp/Library/yanagiharaK.html
【 5 日PFアサ350 ヨル350 体重 55キロ 体脂肪29.1 プレドニン20ミリ 一昨日から風邪で熱発です】