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読みすぎ

読み返すことのないようなメモ

書籍「地頭力を鍛える」

2008年01月11日 23時34分52秒 | H20 書籍
読み易さ :★★★★★
新たな発想:頭の良さを定義したこと
役立ち度 :★★★★
異論度  :特になし
有効なフレーズ:相対座標ではなく、絶対座標に合わせてコミュニケーションをとる。

インターネットのコピペで論文を書いてしまう時代であるからこそ、時代を勝ち抜くためには地頭力が必要

1.時代が求める賢さとは
・頭がいいとは、①物知り、②機転が利く、③地頭がいい、、、、
・PCとの代替、汎用性を踏まえると①は陳腐かしやすい。つまり、②、③の領域が時代が求める賢さ(これまでは、①、②の領域だった、、)

2.地頭力とは考える力の基礎
・「結論から考える」・・・・仮説力がある
・「全体から考える」・・・・フレームワーク思考力がある
・「単純に考える」・・・・・抽象化思考力がある
なお、この3つの思考力を支えるのは
・知的好奇心
・論理的な思考(左脳)
・直観力(右脳)
で構成される。

3.フェルミ推計
・「日本全国に電信柱は何本あるか」
・結論から考えて仮説を立てる。そして、全体を俯瞰したあと、分解して推計する。分解には、切り口を選定してMESEを心がけておこない、そのあとは因数分解を行う
・なお、分解にあたってのモデル化には抽象化を図ることで簡素化するとよい。

4.フェルミ推定の実践活用
・まずは手を動かしてデータをあつめるのではなく、「仮設設定」→「フレームワークを構成」→「抽象化して推計」することで、効率的な行動が図れる

5.仮説力を鍛える
・ベクトルを逆にして考える。。。。結論から考えるくせをつける。
・情報が足りなくても立ち止まらない。。。。タイムボックスを意識して時間内にやり抜く
・今ある情報だけで可能性の高い結論を想定

6.フレームワークを構成する
・個人の相対座標で説明すると相手は理解しない。図解なとにより絶対座標系に合わせたコミュニケーションを図る。
・全体から俯瞰することで思考の偏りをなくす。ズームアウトではなく、ズームインの流れ。
・MESEを実現するフレームワークとしては、
 -対立概念型(反意語をさがす)
 -数直線型(短期・中期・長期のような時間軸、重要性など一次元で整理)
 -順序型(Lifecycleなど)
 -単純分類型(産業分類などの統計的な分類など)
 -異視点型(三次元で見る)

7.抽象化する
・一度、2階に上がってから降りるイメージ。上がりっぱなしで各論に落とさないと抽象化の意味がない。
・アナロジーで考える。

8.地頭を鍛える
・三分間事業シミュレーション
・エレベータテスト
・理由を3つ
・キラーチャート1枚
・理屈で行動するのと感情で行動するバランスをとる。

書籍「なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?」

2008年01月09日 23時58分29秒 | H20 書籍
読み易さ :★★★★★
新たな発想:経営者の在り方をたとえ話で説明したところ
役立ち度 :★★★★★
異論度  :特になし
有効なフレーズ:進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ

経営者のマインド、経営方針、部下の管理方針などを、たとえ話でうまくまとめている書。身につまされるようなものもあり。

1.経営者のマインド
・古代、水の中で生活をしていたカメと古代魚。水の減少に気づいたカメは陸で生活できるような進化を遂げようとした。一方、古代魚はつらいチャレンジを避け、進化しなかったつけを不運のせい、他人のせいにし、結局、種族は絶えた。
・変化し続ける世の中で進化をしないというオプションはない。繁栄し続けるには進化し続けるしかない。

2.経営者の経営方針
・急がず、体裁にとらわれず、労をおしまずに仕事の質にこだわることが重要である。
・長期的な成長の基盤をしっかりと築けば、万人の手の度どくところに成功は存在する。
・厳しい環境であっても、主要な競争手段をコスト削減の対象にすると、前進するすべを失ってしまう。厳しいからこそ、競争力の強化に全力を傾けるべし。

3.部下の管理方針
・車がよく走らないのは車のせいではなくドライバーのせいである。
・部下の扱いを変えることで改善が図られる。何かを変えたいなら、まずは自分が変わるべき。
・プロフェッショナルの能力は年齢ではない。「知識・経験・ノウハウを知的かつ有効に活用する力」が備わっていることが論点。貢献度で評価すべき。
・自分のクローンだけの会社は機能しない。異なったバックグラウンドによる適材適所により組織は機能する。それぞれの立場を考えて指導せよ。
・任務を遂行するために戦略上役立つもののみに力をそそぐべし。

4.経営手法
・ゴルフは、ボールを飛ばしたい位置(目標)を定め、それに到達するためのクラブ(手段)を選択し、スタンスをきめスイングする(実行する)スポーツである。
・失敗したあとは実行手段を改善するのはゴルフも同じ。ただ、スイングだけを調整したり、クラブを変えるだけではだめ。総合的に判断することが必要。
・また、つみあげてきた成功も1つのホールで10打たたけばおわり。ビジネスもケアレスミスが失敗につながる。また、ミスショットに腹を立ててやけくそになると取り返しがつかない。ビジネスも、失敗をこらえて前進することが重要である。
・やるべきことをしないで失敗するのは個人の責任。難しくて失敗するのはゴルフもビジネスもかまわない。

5.経営者の心得
・何も決断しないのは最悪。そんな経営者こそリストラされるべき
・病気の症状を治すのと病気を治すのは全く違う。症状と病気を区別し、本質的な問題を解決すべき。
・自分を変えられるのは自分以外ない。自らを客観視することが重要。
・時代のニーズの変化に適応していく進化が必要である。
・時間をかけて顧客の話を聞く。傾聴する。
・一段上の観点から統制をはかる。

書籍「お金は銀行に預けるな」

2008年01月09日 00時40分56秒 | H20 書籍
読み易さ :★★★★★
新たな発想:ただ飯はない。5%がMAX
役立ち度 :★★★★★
異論度  :特になし
有効なフレーズ:10%以上のリターンを望むことは奇跡

消費者の視点から実践的な金融リテラシーを説いた名作!!2012年の適格退職年金制度廃止にともなう401K(確定拠出型年金)が盛んになるまでに、さらにリテラシを高めるためどうしたらよいか?それをやさしく示してくれています。

1.なぜ金融リテラシが必要か?
・日本の金融資産は安全資産が多いため、「お金に働いてもらっていない」そのため、労働収入にたよっているためワークライフバランスが改善しない
・安全資産はインフレ率よりも低いため、資産はだまっていて目減りする。定期預金と住宅ローンは銀行の収益源。銀行は定期預金残高で国債を購入しサヤを抜いている
・学校で教えてくれない。社会人になってからは忙しくて学ぶ時間がないという負のスパイラル状態
・リスクのとらえ方として50万の利益の喜びよりも、50万の損失の落胆の絶対値が大きいため、リスク回避の資産構成を思考してしまう
・ただし、「ただ飯はない」ことを心に描き、最大でも年率5%をめざす。倍などはありえない

2.金融商品の紹介
(1)定期預金と国債
・元本リスクはないが低利。定期預金は銀行のドル箱。長期でみると国債との金利の差は広がる一方。銀行は定期預金を元手として国債を購入して利ざやを抜いている。ならば、自分で国債を買うほうがまし
(2)株式
・プロが得をして個人が損をする。個人が利用する信用取引の残高損益率をみると、プラスはほとんどないことで証明されている。
・そもそもプロにはただで情報が入るし、資金量が豊富なので市場を動かせ安い。逆に個人は情報がないうえ、リスク管理がされていない。
・チャート分析などの書籍にだまされるな。
・やるとしても、損切りの条件や投資枠をきめてやること。また、インデックスなどの変動のすくないものを選ぶ。
(3)為替
・外貨預金の利率が良くても、為替の変動で吸収される可能性がある。
・はやったグロソブ債とは、複数の国の国債に分散投資するもの。利率がいいが手数料は高い。
・外貨を購入する際、円に戻す際の手数料。さらに運用手数料。
・外為証拠金取引(FX)は、一定の証拠金を収めることで、実際の資金よりも多くの外貨を購入し、外貨との金利の差を毎日受け取ることができる仕組み。ただ、為替が大きく動くと、リスクが激増する。たとえば、10万円で100万円分の外貨を買ったとすると、変動により10万円を簡単に超える差損を生じる。
(4)不動産
・住宅ローンは銀行のドル箱。通常の預金・国際よりも平均で2%は高い金利をとる。また、土地の値上がりも少ないため、資産としては目減りする方向と
なる。
(5)不動産投資信託(REIT)
・所有の不動産ではなく、投資としての不動産としてREITがある。不動産投資を小口化して販売したもの。
・REITの一部は住宅ローンで賄う場合もあり、逆ざやのリスクもある。今はオフィスの需要が高いので2-3%の金利はあるが、今後は見込めない。
(6)投資信託
・手数料はかかるが、プロが株式投資をするのでむしろお手頃。個人で投資するために会社四季報を買っても手数料は賄える。
・なお、購入時の手数料がかからないものなど、いろいろなバリエーションがあるので、購入時には目論見書を下記の観点でチェック!
 -投資目的、運用方針
 -販売手数料、信託報酬
 -信託財産の計算期間、監査法人
 -信託約款の内容
(7)生命保険
・掛け捨て部分と積立部分をチェック。特に、掛け捨て部分は、子供が自立する前は重要だが、自律したあとはニーズは減ってくるので、こうしたライフサイクルにあわせた購入が必要。
・また、貯蓄部分の利回り。手数料。死亡保障の掛け金の大きさなどをチェック。
(8)コモディティ
・銅、金、石油、大豆などの取引き。単一の品での先物はハイリスク・ハイリターン。したがって、分散投資される投資信託がおすすめ
(9)デリバティブ
・先物取引、オプション取引。ほとんど、くじの世界。

3.投資してみよう
①投資意思をかため予算とゴールを設定
②インデックス型の投資信託の積立を開始・・・・分散投資
 -ノーロードのインデックス投信
 -日本株式(TOPIX、日経平均のインデックス)、日本債券のインデックス、海外株式のインデックス、海外債権のインデックスに1万円づつ
③ボーナスでアクティブ型の投資信託にチャレンジ
 -グロソブやBRICSなど
④リターンが安定してきたら投資信託以外の商品にチャレンジ
⑤年に1回はリバランスを図る。。。。。利回りがいいところは今後さがる。利回りのいいところから悪いところにリバランス

4.やってはいけないこと
・金利の上げ下げは予想しない。。。。。影響を受けない資産構成を
・為替の値動きも予想しない。。。。。影響を受けない資産構成を



書籍「加速力で成功をつかめ」

2008年01月06日 17時15分30秒 | H20 書籍
読み易さ :★★★★★
新たな発想:加速力という言葉。。。。オーラに近いかも
役立ち度 :★★★★★
異論度  :特になし
有効なフレーズ:ネガティブな空間を避ける

私の好きな、斉藤孝先生の著。個人的には3冊目。新年の初読み!

1.「加速力」とは
・否応なく与えられた障害を乗り越えるときに必要とされる力
・勢い
・オーラ

2.「加速力」をつけるには
(1)量をこなす
・仕事を選ばず、どんどんやる。ポジションに合わないという感じを第三者に思い立たせる。
・量をこなすことで自動化できる。
・一人分業による効率化(一連の工程を繰り返すのではなく、工程を細分化して、同じことを繰り返すほうが効率的)

(2)ネガティブイメージを排除する
・呼吸によりネガティブイメージを排除するようにする。また、ポジティブイメージをほうふつさせる方法を身につける。
・悪いイメージをひきずらない。
・主観的にはネガティブを排除し、客観的にはミスを理解する
・ネガティブな空間をさける

(3)エネルギーを集中投下する
・100%にこだわるより80%完成に全力を尽くす
・無駄をはぶき、一気に集中投下する
・納期の3分の1で完了させる
・断念して次のものに集中投下する

(4)到達・達成を実感する
・分数で達成度を認識する
・フィードバックを得る。ゴルフも30ヤードを1000回繰り返せば体で覚える。練習は重要。
・記録をとる。目標達成ノートをつける
・スランプは微分的な考え方で乗り越える。(減少の変化点をとらえる)

(5)脳を覚醒する
・微細な違いに気づくようにする
・私淑する
・すべてのことを意識的に行うようにする

(6)環境をつくる
・一人よりも二人以上
・いいわけができないようにする
・自分のテーマソングをつくる