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読みすぎ

読み返すことのないようなメモ

書籍「判断力の磨き方」

2007年07月22日 18時43分02秒 | H19 書籍
和田先生の最新の新書。精神科医の視点からの洞察は、さすがに鋭いです。

1.人の判断を歪める「不適応思考」
①二分割思考
・白黒はっきりつけてしまう。はっきりしないと不安になる(複雑な状態を我慢できない)。決めつけないようにすることが必要
・あいつはおれの味方だ
・悪いのは○○にきまっている
②完全主義思考
・100点でないとだめ。合格点主義に移行することが必要
・これ以上の値下げは絶対できない
③過度の一般化
・最近の若者はみんな○○だ
④選択的抽出
・一を聞いて十を知るのは危険
⑤肯定的な側面の否定
・嫌いな人のいい情報ははいってこない
⑥読心
・人の想いを勝手に想像しない
⑦占い・破局視
・こんな大きなミスをしたらもう終わりだ
⑧凝縮視、情緒的理由づけ・すべき
・うちの会社は不良品がゼロでなければならない
⑨レッテル貼り
⑩自己関連付け

2.どう解除するか
①自動思考に陥らない
・勝手な思い込みによる悪循環を起こす思考
②スキーマ思考に陥らない
・あの人はA型だから几帳面だよ
③認知的不協和を受け入れる
・自分の思想・信条・立場などと不協和を起こすと受け入れない状況がダメ
④イニシエーション効果に気をつける
・多学のお金をつきごむほど、宗教を信じやすくなる
⑤信じたくないことも受け入れる
・損する情報、得する情報を選別しない←これでスキーマ認知をチェック

3.マイナス思考に陥ったら
①到達可能な目標を示す
②少しの頑張りで達成できることが重要

4.日本人の特徴
①属人主義
・偉い人ばかり選ぶ
・この企画は誰の? 偉い人の考えはOK、同じ内容でも他ではダメ!?

5.集団心理の危険
①リスキーシフト
・みんながやっているから大丈夫。。。。集団リンチ
・ひとりで考えるのと、集団でディスカッションするのでは答えが変わる
②集団的浅慮
・自分がやらなくても誰かがやる
・ブレーンストーミングをやれば良いアイデアがでるはずだ×
③集団的疑集性
・われわれが頑張ればなんとかなる

6.どう判断力を養うか
①失敗学を学ぶ
②メタ認知的知識を活かす
・自分は何が得意で、何が苦手か?他人に比べて何が勝っているかという対人比較の知識・・・・長所を見つめる
③メタ認知的活動を実践する
・メタ認知を使って自分の行動をコントロールする。
・A判定だから受かる、、、、ではなく、社会は記憶問題が苦手、数学は関数が苦手と認知して行動をする
・購入してくれないから売りにいかない、、、、ではなく、何で購入してくれないかを考えて行動する
④短期的判断、長期的判断の使い分け
・短期でのOKではなく、長期でのプランを考える

なお、いくつかの事例が挙げられているが、ここは本をお読みください。


書籍「いつも目標達成する人の頭の中」

2007年07月13日 23時24分41秒 | H19 書籍
極めてあたりまえなことができていないなぁ。と思いながら読み進めました。基本論なので、わすれないよう、ストーリー性をもってまとめてみました。

1.個人に求められるのは戦略的な思考方法
・戦略的に物事を考え、自ら高いハードルに挑戦することが求められる
・また、その思考も冷静に外部環境、内部環境を把握し、何をすべきか導き出す
2.何をすべきか、、、、目標を立てる
・目標がなければ時間を無駄にすごしてしまう。目標に向かって意義のあることをしろ
3.目標に向かって
①まずは、自分を客観視する。。。。Five Forece Analysys
②目標までの最短距離を確認する。。。ベンチマーク、ベストプラクティス
③自分のコアコンピタンスを認識する。。。
④ミッションとビジョンを設定する。。。。
⑤中長期戦略を立て、その戦略を具体化する。。。
⑥年次、週次計画を立てる。。。
4.達成までのMotivationをキープする
①アクションは確立の高いものから行う。。。。。
②何かは犠牲にし、退路を断つ。。。。。
③メリデメを書きだし、悪い癖をなくす。。。
④他人に公言する。。。。
⑤自分へのえさを設定する。。。。
⑥謙虚な気持ちを忘れない。。。。
⑦失敗にくよくよしない。。。
5.目標達成の課題にあたったら
①問題の根源を把握する。。。。
②複雑な問題は簡単な問題にわけれ考える。。。。
③もれのないMECEで課題解決策を整理する。。。。


書籍「プロフェッショナル進化論」

2007年07月01日 01時12分00秒 | H19 書籍
全てのプロフェッショナルは個人シンクタンクへと進化していく、、、、という、くだりから始まるこの書籍からは、大前研一氏が掲げる「即戦力の磨き方」で上げられた①英語力、②財務力、③問題解決力の3つの力とは人味ちがった論点が挙げられています。それは、「信頼」を原点とするといった点です。

1.7つのシンクタンク機能とは
①インテリジェンス力:必要な情報や知識を集め、分析・統合する力
②コミュニティ力:人々の知恵を集め、新たな知恵を生み出す力
③フォーサイト力:これから何が起こるのか、未来を予見する力
④ビジョン力:これから何を目指すのか、ビジョンを示す力
⑤コンセプト力:これから何をなすべきか、コンセプトを示す力
⑥メッセージ力:フォーサイト、ビジョン、コンセプトを広く伝える力
⑦ムーブメント力:ビジョンとコンセプトにより変格の動きを生み出す力

2.時代の変化
①情報バリアフリー革命から衆智創発革命へ
・まだ世の中にない知識や知恵を集め、その中から新たなビジョン、コンセプトを生み出す時代へ・・・・コミュニティ力が発揮できる時代へ
②草の根メディアから主客融合革命へ
・情報発信者と受信者の区別がなくなり、共感を引き起こす・・・・ムーブメント力が発揮できる時代へ
③ナレッジ共有革命から感性共有革命へ
・文字で表現できない媒体を活用して感性をも共有できる・・・・メッセージ力が発揮できる時代へ
④知識を有する優位性が低下する時代へ
・知識ではなく職業的な智恵を身につける人材が求められる

3.時代の変化を踏まえた求められるプロフェッショナルとは
①コンセプトベースの戦略
・Webはサーチではなくウォッチ・・・方向感覚としての情報収集
・サーベイ(大局を概観・長期トレンドの把握)とフォーカス(印象的なエピソード、象徴的な物語を把握)を切り替え
・コンステレーション(関係ないものを結び付ける力)とストーリーテリングを磨く
・先達の知恵を学ぶ
②パーソナルメディアの戦略
・パーソナルメディアを所有し、まずは知識ポータルを目指す
・批評ではなくポジティブメッセージを発信する
・良質の読者を集めることが重要
・ブログ圏を確立
・メッセージに言霊を込める
③プロフェッショナルフィールドの戦略
・プロフェッショナルフィールドを明確化
・高度な知識をわかりやすく伝える能力を磨く
・本質把握力、状況判断力、心理感受力、論理展開力、比喩活用力を磨く
・テーマの知恵ではなく、メソッドの知恵をたな卸し
④アドバイザリーコミュニティの戦略
・集合知の時代
・読者コミュニティをアドバイザリに
・ギブ・アンド・ギブン
⑤ムーブメントプロジェクトの戦略
・メタ・コミュニティを構築
・アクティブキーパーソンをパートナーに迎える
・ビジョンと志を伝える
⑥パーソナリティ・メッセージの戦略
・メッセージを語るスタイルを身につける
・イメージコミュニケーションを重視する