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近所のノラ4

2007年09月30日 | Weblog
1ヶ月ぶりに近所のノラ猫に会えました。

例によってなかなか出会えなかったのですが、今日はひょっこり顔を出しました。
私の心配をよそによく太っていました。



今日の朝刊の1面に、沖縄戦での集団自決が軍命令であったとする記述を削除した教科書検定に抗議する沖縄の県民大会が、11万の多数を集めて行われたとの報道がありました。

この件は興味があって多少知っていました。

悲惨な集団自決は実際にあったことのようですが軍命令で行われたのではなく、戦後になって自発的な自決では遺族年金がもらえなくなるので、軍の関与の下の戦死扱いにしてもらって年金を受けとり、苦しい生活をしのいだ。
隊長は沖縄の方々の困難を見捨てておけず、あえて自ら甘んじて汚名を着て軍命令を出したと認めた。
隊長の善意に基づく偽証で、一種の美談と呼ぶべきものであるという理解です。

作家の曽野綾子さんの調査で、「巷間伝えられていた軍命令による集団自決」はご存命の当事者(隊長と村人の双方)が否定しその信憑性が大きく疑われました。

この「事件」を国軍と隊長の残虐行為の事実として著した作家と出版社が「そりゃ全然話が違いまっせ、良かれと思ってついた嘘でお父ちゃんがめちゃめちゃ悪者になってるがな。本にするならちゃんと調べて本当のことを書いてもらわんとかなわんがな」と隊長の遺族によって訴えられていて、 事実関係について法廷で争っていることなどは新聞紙面にはいっさい載っていませんでした。


これは地方紙なので全国紙にはどのように書いてあるのだろうと思って図書館に行ってみたら(暇ですね~)あれまぁ今日は休館日でした。

もう一度紙面を見直して「新聞社の意見」を探してみましたが、用心深く一言も書いてありません。「沖縄でこれこれこういう集会に県知事をはじめ11万人も集まりました。参加した人は口々にこう言っていました。」というかたちの報道でした。


ひどい報道ですねぇ。
経緯をなんにも知らない人が見たら一定の方向に誘導されるような報道です。自社の意見も書いていないところは客観報道を装って逃げ道を用意しているように思えます。

沖縄の集会に参加した人はもちろん曽野綾子さんの調査や裁判のことは百も承知でしょうから、「曽野綾子さんの調査他ではその隊長による自決命令は確認できないが、だからと言って軍命令がなかったことの証明にはならない。これをもって教科書検定で当該記述を削除するのは、あたかも軍命令による集団自決が一件もなかったと理解され甚だしく不当である。」という理屈だと想像していますが、そのあたりの経緯を何も書かないで報道するのはやはりひどい。


この動きは韓国との間で問題になった「従軍慰安婦」の一件を思い出させます。

声の大きな「当事者」が不確実な「事実」をもとに政治問題にして圧力をかけ、譲歩した政府が事実関係をあいまいにして謝罪してしまう。
それで解決すると思ったらとんでもない間違いで、韓国はいつまでも政治的カードにするし、十何年経ってから(あっと驚く)アメリカで非難決議が行われる。

政権が不安定な弱みはあろうけれど、将来に禍根を残さないためにも政府には事実関係をよく調査して、曖昧なところで「落としどころ」などを探さず毅然として対処してもらいたい。


ちょっと文体が変わってしまいましたね。(笑)

でも、国軍が「お前ら敵の捕虜になるぐらいなら全員死んでしまえぇっ。」などと実際に命令して実行させたのなら大問題だと思います。

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