転覆したボートを調べる運輸安全委員会の調査官(浜松市北区で)=岩崎千尋撮影
浜松市の浜名湖で愛知県豊橋市立章南中学校の生徒ら20人が乗った手こぎボートが転覆し、1年の西野花菜(かな)さん(12)が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会は20日、静岡県警と合同で現地調査をし、ボートに穴などの破損や目立った異状がなかったことを確認した。
運輸安全委は、出航の判断やモーターボートによるえい航が適切だったかなどを中心に原因究明を進める方針で、21日も現地調査を続ける。
県警細江署と運輸安全委は20日、転覆したボートをえい航した「静岡県立三ヶ日青年の家」の檀野清司所長(52)らにも立ち会いを求め、県警警備艇で湖上に出て調査。檀野所長が操縦したモーターボートがボートのえい航を始めた場所、手こぎボートが転覆した位置などを確認した。
運輸安全委の酒井郁夫・統括船舶事故調査官は同日の調査後、報道陣に「あらゆる可能性を調べた」と述べた。21日以降、章南中を訪問し、引率した教員ら関係者から事情を聞く方針だ。
(2010年6月20日21時24分
読売新聞)
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