欧州連合(EU)の財政規律を高めるための政府間協定の是非を問うアイルランドの国民投票が31日、行われた。EUなどの支援下で進めている緊縮策への賛否が争点だ。ギリシャやフランスに続いて「反緊縮」の連鎖が広がるのかが注目される。
ユーロ加盟17カ国のうち、協定の批准を民意に委ねるのはアイルランドだけ。ユーロ圏の12カ国が批准すれば発効するため、投票結果が発効に及ぼす影響は少ない。
ただ、否決されれば、アイルランドは将来的にEUの支援が受けられなくなったり、ユーロ圏への不安が増して金融市場でユーロ安が進んだりする恐れがある。世論調査では6対4で賛成が反対を上回っているが、態度を決めていない有権者が2割以上いる。
1日に開票され、同日夕方(日本時間2日未明)に最終結果が判明する見通し。(ダブリン=伊東和貴)
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・石川