フォークロックの旗手、泉谷しげる(65)の初デュエットアルバム「昭和の歌よ、ありがとう」(キングレコード、3800円)が味わい深い。
演歌の八代亜紀、元アイドルの森高千里らとの異色コラボは“歌姫”たちの新たな魅力を生み出し、その魂さえ感じさせる。
泉谷が求めたものとは…。
(清水満)
オブラートに包まない泉谷節が新鮮だ。
「個人的に好みのタイプで“隙あらば何とかしたい”っていう女たちだね」。
八代亜紀、森高千里、夏木マリ、大竹しのぶにカルメン・マキ。
さらに手嶌葵、夏川りみ、佐々木秀実にクミコ、中村中(あたる)。
10人の歌姫への泉谷流プロデュースについてこう語る。
「実力があり、色気もある。
けど女性の本当の魅力って“素”なんだ。
彼女たちが作ってきた偶像を破壊して、歌を通して“偶像でなくてもかわいいじゃん”っていうのを、生理感的に出したかった」
たとえば八代亜紀。
「夜につまずき」(ビートたけし作詞、泉谷しげる作曲)は約30年前、ビートたけしのファーストアルバムに入っていた隠れた名曲。
今回はドラムに森高、歌が八代という“4大コラボ”で魅せる。
「ちょっと彼女にはキーが高すぎたが、不思議な味が出てる」。
いままで聴いたことのない八代の声質があった。
演歌、ジャズといった八代ジャンルにはない“男前”歌唱。
泉谷の仕掛けである。
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