左から、名嘉俊、仲宗根泉、新里英之、許田信介、宮里悠平
沖縄県在住の５人組バンド、ＨＹが新作「ＧＬＯＣＡＬ」（ＡＳＳＥ！！ Ｒｅｃｏｒｄｓ）を出した。
各メンバーが手がける楽曲は、新作を出すたびに多彩さを増す。「無理な願い」を手がけたのは、ギターの宮里悠平。「ブルース調な曲に挑戦したかった」といい、タイムマシンや錬金術師といった歌詞を乗せた。仲宗根泉が低音の歌声を響かせる「昔の人よ」は、別れた男性に思いをはせる歌謡曲風。「好きだ」と勢いよく連呼する曲「会いたい」について、新里英之は「笑われるかなと思いながらも、中高生が一目ぼれした時のすごさを出したかった」と話す。
新たなレーベルを設立しての再出発となる一作。収録１０曲はバラバラな作風ながら、「オーレ」を始めコーラスやかけ声を重視した曲ばかりで、バンドならではの連帯感を示した。「帰る場所」では、伝統芸能エイサーの２０００人の演奏を取り込んだ。許田信介は「一曲一曲、感情移入がしやすくて楽しくできた」と満足げに話す。
アルバムタイトルは、海外ツアー経験もあるグローバルな側面を持つ一方、地元の子供たちも一緒に出演する主宰イベント「ＳＫＹ Ｆｅｓ」の開催などローカルな活動も重視するバンドの特性を示す。名嘉俊は「『ＳＫＹ Ｆｅｓ』を大きくして、色んな地域で開催してローカルで頑張っている方を応援したい」と夢を語る。Yaff.showAffTag({'disp':'li','iseven':'','irakuten':'','w':'','t':'','a':'','m':'','p':'','seven':'','rakuten':'','isbn':'B00H7KADSK'});
（2014年3月13日
読売新聞）
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