打たれても、打たれても愚直に前に出た。
決して器用とはいえない山崎の真骨頂が大舞台で炸裂(さくれつ)した。
初戦を突破したリングで、両手を上げて応援団へ喜びを表現し「勝てて良かった。
次につながった」と大きな笑みを見せた。
お茶の間の人気者が、五輪への一歩を踏み出した。
一心不乱に振るった左右に、ロンドンへの思いがこもった。
ダウンを喫した1回は7-11と劣勢だった。
ここで負けん気に火がつく。
「盛り返そうという気持ちで、がむしゃらにいった」。
足を止めての打ち合いもいとわず、得意の右ストレートを次々と繰り出した。
2回に盛り返し、圧倒的に攻めた3回終盤にレフェリーが試合を止めた。
女子が五輪の正式種目に決まった2009年夏に「運命だと思った」と競技の世界に身を投じ、芸人との二足のわらじを貫いてきた。
「年齢的にも、最初で最後のチャンス」と意気込んだ五輪への挑戦で、簡単に負けるわけにはいかなかった。
3回戦では、シード選手を破って勝ち上がったシュトローマイヤーとぶつかる。
五輪切符獲得へ、厳しい道が続く。
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